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「強化・八卦の封印式」(終末の谷の決闘…第八撃)

  
「その数多くの忍一族の中にあって
最強と恐れられた二つの一族があった
それが我らが"うちは一族"
"森の千手一族"と呼ばれる一族だった」(トビ)

「我らうちは一族
図抜けたチャクラ写輪眼を有し
あらゆる戦闘に長けた
いわゆる戦闘一族として知れ渡っていた
そして、オレはそのうちは一族の中でも
特別に強いチャクラを持つ者として生まれた
しぶとく生き長らえているのが
その証と言ってもいい」(トビ)

「かつてのオレは
戦いに明け暮れていた
がモノを言う時代
オレはより強い力を求め
も弟もこの手にかけた
だがそのお陰で
完全なる万華鏡を手に入れ
オレはうちはのリーダーとなった
そして そのを使い幾度となく
千手一族と戦った
千手一族の長
柱間を相手にするのは
仕方の無いことだったのだ
のちに初代火影となる
木遁の千手柱間(せんじゅハシラマ)
この忍の世界の頂点であり
オレの憧れの忍だった」(トビ)

サスケの「儀式」でトビが「木ノ葉のはじまり!!」について話した行です(第43巻/167-169頁)。「今より八十年以上も前の話だ」(第43巻/166頁)と、トビが前置きするように一般的な人の寿命が尽きる程度の昔と考えられます。それが木ノ葉の草創期。「忍の組織はまだ一族単位の武装集団でしかなく…」(第43巻/167頁)とあるように、ある程度の規模で忍が存在する…六道仙人の説いた「忍教」「忍術」として普及した後の世界と考えられ、トビの回想のカットに「満月」(第43巻/166頁)が描かれている事から、六道仙人が「月」を創った後…つまり、ナル×ジャン的には六道仙人がお隠れになった以降のタイミングだと考えます。

ま…トビの自慢話(笑)によりますと、この時代に二人の傑物が居たと言う事の様です。一人が「図抜けたチャクラ」を持つ「うちは一族」にあって…中でも「特別に強いチャクラ」を持っていた自分=うちはマダラと、その大したチャクラ(力量)を有するマダラが尊敬する忍…それがもう一人で「木遁(チャクラ)の千手柱間」だったと言うお話です。基本的にマダラの自慢話だと僕は思ってるんですが、この二人が木ノ葉隠れの里を創ったとされる事実から、ブイブイ言わせていたのはホントの様です。そして、この「特別に強いチャクラ」の二人が雌雄を決する闘いをする必然があった…。それが「終末の谷の決闘」の正体であると、僕は考えている訳です。

忍が忍たる由縁はチャクラを扱える特殊性にあり、それが一般社会と忍を明確に線引きする差異なのだと思います。『NARUTO-ナルト-』の世界観としての身分制度はあまり描写はありませんが、明らかに武力(戦闘力)の高い忍が世界の天辺に立たない態度には、描かれざる「差別」があった筈で、人を殺める職業の忍が社会的に賎(いや)しい身分であった可能性は否定できないでしょう。ただ、それを忍が負い目と感じる雰囲気もなく、チャクラが扱える資質を活かす『天命』を受け入れた生き方をするようにも見えます。非常に不合理で不条理ですが、それが忍を忍として縛る「忍のシステム」なのだと思います。

「それにサスケは抜け忍
普通は抹殺するのがセオリー」(カカシ)

綱手様だったから
穏便に図らってくれただけだ…」(カカシ)

第452話「ダンゾウに迫る!!」の(サスケ…お前どうなっちまったんだ…!!)のナルトの心配を他所に、カカシ様までが「忍のシステム」本性をチラリと漏らしています(笑)。忍として生まれる…忍のシステムに一度でも組み込まれれば、決して抜けられない…そんな厳然とした「掟」が支配する世界なのでしょう。このシステムを確立したのは千手柱間だと思いますが、チャクラを有する異能者の規制の必要を鑑みたものとも思います。しかし、「忍術」はどう見ても人を殺めるスキルだから、それを扱う忍が好むと好まざる…に関わらず人を殺め、憎しみや痛みに雁字搦めになって行く…それが長門が悩んだ「痛み」そのものなんだと、僕は思いますが…不条理を内包する問題点が多々あった訳です。

「オレは自来也
信じる事ができなかった
イヤ…自分自身をも…
だが…お前はオレとは違った道
歩く未来を予感させてくれる…」(長門)

「お前を……信じてみよう…
うずまきナルト…」
(長門)

第448話「形見…!!」で、長門はナルトを信じ、「外道」の力を使う決心をします。大ガマ仙人の分析(「大ガマ仙人は何故、ほくそ笑んだのか?」参照)からは、それが「輪廻眼の解脱」にも思え、それを持って「予言の成就」ともされそうな勢いの一大事なんです(笑)。よく考えると、長門は前記のような問題を内包する「忍のシステム」の変革をナルトに委ねた訳で、長門が六道仙人(輪廻眼)の正統な系譜にある事実を重んじるならば、長門がナルトに委ねた未来とは「忍教→忍術」の権利者とも言える「輪廻眼」の下す「忍のシステム」を変革する「許可」であったとも取れます。ちょっと余談ですが…予言の成就とは輪廻眼が変革者を承認を意味するのであれば、大ガマ仙人の「夢」(予言)に六道仙人が関係(六道仙人が夢を見させた?)していた可能性は非常に大きいと思います。

そもそも六道仙人は何らかの意図を持って「忍教」を生み出し、それが「忍術」へと進化する過程を「忍」に委ねた訳で、それは忍のシステム=「一国一里」を考え出した柱間によって方向性を見出したのだとも言えるでしょう。一時は忍界はその方式によって安定し、世界的な支持を得て、「一国一里」が各国に定着しましたし、国家と忍の関係性を真正面から考え、それぞれが共生する道を模索した方法論として優れたものだったのでしょう。しかし、それでも世界は混迷を深め、「忍」の存在が、痛みや憎しみを連鎖させる構造は変わらなかった…それを長門は嘆いていたのだと思います。ぶっちゃけ、「一国一里」や、それに付帯する「忍のシステム」を考え直してはどうかと…長門は”暁”でそれを世に問う活動をしていたのかも知れませんね。ま…それをトビに利用されてた訳なんだろうけど…。

ゴミのようなと…
永久に続く憎しみと…
癒えない痛み……
それが……戦争だ…

ナルト…
お前がこれから立ち向かう事に…
なってくるものだ…」(長門)

といい…お前といい…
誰かが全て…仕組んだ事のように…思える…
イヤ…これこそが…本当の神の仕業なのか……
オレの役目はここまでのようだ……
ナルト……お前だったら…本当に―」(長門)

結局、柱間の「一国一里」も大きな欠陥を内包したもので、数多の犠牲の上に「痛み」を世界に齎して来た事実があるのです。そして、その中に長門も居て、それが柱間以降の忍のシステムの問題点を一方の「予言の子」として体験した。そして、もう一方の「予言の子」であるナルトと「ド根性忍伝」が引き合わせ、瓦解に導いた…(第449話/「希望の花」)。そして、これを見て予言者である大ガマ仙人がほくそ笑んだと言う事は、変革者になる為に長門=輪廻眼の承認が必要だったのではないか?と考察する理由がここに在る訳です。ちょっと堅苦しいお話ですが、「忍教→忍術」の創始者=権利者の承認があって、柱間が考え出した忍のシステムを「ポスト柱間」の変革者として大鉈を振るう承認を長門戦でナルトは手中にしたのではないかと、ナル×ジャンでは考えている訳です。

ナル×ジャン的に、写輪眼とは白眼をベースに人為的に生み出された生体兵器であり(「うちは虐殺」終末⑥参照)、そのクリエーターが六道仙人(輪廻眼)だったと考えていまして、写輪眼とは「忍術」の超タカ派的存在…忍術のダークサイド=「闇」であり、千手柱間が非六道仙人側の代表として写輪眼と戦うところに、かつて六道仙人が説いた「忍教」が進化・発展した「忍術」の在り方を問う…六道仙人が遺した試練の最終関門とすれば、「終末の谷の決闘」が具体性を帯びてくる事に気付くと思います。結果的に、柱間VSマダラの「終末の谷の決闘」で、柱間は勝利し、「一国一里」を根幹とする現行の「忍のシステム」を構築した訳です。あの時、マダラが勝利したならば、きっと別の変革があった筈です。

そして、度重なる忍界大戦で問題点が露呈した「柱間のシステム」に変革のタイミングが訪れようとしている……。ナルトはその前段階の輪廻眼(六道仙人)の承認が与えられた状態で、大ガマ仙人が「予言の成就」を感じる機微には、正式な変革者としての資格を得たのだと考えて良いでしょう。ナルトがここまでの力量を得る事ができたのは、「九尾事件」での九尾の封印によるチャクラ(身体・経絡系)の強化。そして、それを可能にする「八卦の封印式」の存在なくしてはない…「愛」(=光)による強化であったと、僕は考えています。そして、その対極に在るのが「サスケの闇」であり、イタチが主導する「うちは虐殺」以降のサスケの(精神のダークサイド)への強化の方法論だったと言えるでしょう。

”暁”の一人
をしている男だ」(ミナト)

勿論、写輪眼もただ運命を受け入れるだけではなく、「心」がある人を宿主とする以上は、輪廻眼・六道仙人の意向に反目する「自我」が芽生えたとしても不思議はなく、それが「九尾事件」で木ノ葉を襲った”暁”の黒幕の本懐なのではないかと、僕は考えています。その失敗(九尾の鹵獲)が、イタチをして「負け犬」(第42巻/127頁)と揶揄されるのは、写輪眼の正統な役割から逸脱してるからでしょう。逆に、イタチが示すマダラ(黒幕)との温度差には、イタチは写輪眼の存在意義に沿った正統な方法論での「終末の谷の決闘」へのアプローチを感じます。ただ、「九尾事件」での九尾の鹵獲がイタチの選択肢を制限した筈で、それが何らかの事情で不可避だった「うちは虐殺」に便乗する形で実現した「サスケの闇」の強化だったとするのが、前回の終末⑦の考察です。

「オレの”器”
この下らぬ一族絶望している」(イタチ)

一族などと…
ちっぽけなモノに執着するから
本当に大切なモノを見失う…
本当の変化とは規制や制約…
予感や想像の枠に収まっていては
出来ない」(イタチ)

既に九尾がミナトに奪われた前提を受け入れたイタチは、サスケのチャクラを強化する為にサスケに「闇」を与える方法論を選択したのであって、「九尾+真・万華鏡写輪眼=うちはマダラ」に匹敵する「特別に強いチャクラ」を錬成する目的であったのだと、僕は考えます。イタチが「シスイ事件」(虐殺前夜…第六夜)で吠えたのは、先の「終末の谷の決闘」で敗れたマダラの無念と、写輪眼の存在意義を忘れ去ろうとしている一族への警鐘だったのではないかと、僕には思えます(第25巻/101-102頁)。イタチが熱弁する「本当の変化」とは「忍の変革」を決する「終末の谷の決闘」を意識した形容だったのではないかと思えてなりません。勿論、イタチが言う「器」とは写輪眼を運ぶ宿主としての「うちは一族」だと思います。木ノ葉隠れの里に埋没し、一般的な常識や規範に支配される「うちは一族」に対する絶望感をイタチは熱く批判していたのではないでしょうか。

組織に執着し
一族に執着し
に執着する…

それは、を制約し
己の"噐"を決めつける
忌むべき事…」(イタチ)

「そして、未だ見ぬ…
知らぬモノを恐れ憎しむ…
愚かしき事!!」(イタチ)

イタチは木ノ葉隠れの里の上層部が「うちは一族」に送り込んだスパイですから、当然、「うちは一族」のジリ貧にも気付いていた筈です。それでイタチは有名無実化する一族を嘆いていたんでしょう(第25巻/98頁)。「シスイ事件」を引き金にその想いが物静かなイタチを激昂させ吹き出す様が非常に痛々しいです。この時点で、イタチは既に万華鏡写輪眼を開眼していて、マダラとはそのズーッと前から関係があったようです。それは”暁”に組みするイタチの一面を明確に示していて、複雑な政治状況の中で「うちは虐殺」の如何にも不可避な現実に焦っていて、この期に及んで、それに目を向けない一族の上役や父・フガクを痛烈に批判していた…。その上でイタチは「終末の谷」で「うちは一族」が果たすべき役割を、サスケに託す「生き様」を粛々と突き進んで行ったのだと思います。


「あの時
九尾を操り
里を襲わせた黒幕がいる
それもかなりのを持つ忍だ」(ミナト)

「特別な力がなければ
到底太刀打ちできない」
(ミナト)

「おそらく
そいつはまた里を襲う」(ミナト)

第440話「四代目との会話!!」で、初めて逢う事ができた我が子にボディブローを貰うと言う悲劇に見舞われながらも、健気に息子(ナルト)に「九尾事件」の周辺の事情を説明しているミナトに何気に泣けましたが(笑)、ミナトは「終末の谷」を意識して九尾を鹵獲→封印したとは思えないです。ミナトの説明では木ノ葉を襲った黒幕の力量を打ち破る為の「特別な力」の獲得がナルトに対する九尾搭載の目的であり、もしかしたらミナトは「終末の谷」など眼中になかったのかも知れません。しかしながら、ミナトが九尾を黒幕(恐らく写輪眼)から奪取した事により、写輪眼側(イタチ)としては選択肢が制限された訳です。なので、サスケの強化に関してはイタチが先んじて在った「九尾事件」の顛末を踏まえた上で、アジャストしたのではないかと思われます。

イタチが「うちは一族」の本当の存在意義に沿った行動をしていたのは鉄板に感じてるんです。でないと、「シスイ事件」であんなイミフな切れ方ってなかったと思うので。しかし、写輪眼の最強コンボの九尾を鹵獲され、それを放置(ナルトを殺して九尾を奪還しない)のは、「終末の谷」で戦うべき一方を重視した結果ではないかと思います。個人的には「うちは一族」にスパイとして潜り込んだイタチの意識には燦然と光り輝く四代目火影・ミナトの存在は神々しくもあったと思え、ミナトの命懸けを重く見るベクトルにはそれ程不整合を感じません。それにプライドの高い「うちは」ですから(笑)、二番煎じに浴するよりは、独自に別の選択肢を選ぶのも道理に思えます。九尾を搭載したナルトが、サスケに闇を強いた…それも「運命」が持つ残酷さであり必然だったのかも知れません。


四象封印が2つ…二重封印
八卦の封印式かの…」(自来也)

「四象封印のから漏れる
九尾のチャクラ

この子のチャクラに
還元できるように組んである…」(自来也)

「………この子を守るためだな…
……四代目よ…」
(自来也)

ナルトへの九尾の搭載(封印)の中核に「八卦の封印式」があります(11巻/17頁)。そして、それはミナトが第440話「四代目との会話!!」で提示が在ったようにナルトに「力」を与える…つまり、ナルトの強化が目的だった訳です。自来也も「胸騒ぎ」で、暗にそれを指摘していましたっけ。「八卦の封印式」に関する考察は何本もあって、「ミナトは何故、ナルトに九尾を封印したのか?」「九尾の陰(かげ)のチャクラって何だろう?」「ミナトは何故、八本目で現れたのか?」(以上、チャクラの考察)は是非とも目を通して頂きたいです。一連の考察でも所々で触れておりますが、「八卦の封印式」の愛情?特性やナルトに対する数々の不思議?な影響力を考慮すれば、この術式を本当にミナトが施したのかと、些か不安にすらなります(笑)。ぶっちゃけ、男性的ではなく女性的。父親と言うよりは母親…で、「八卦の封印式」には父性としてのミナトをあまり感じないのです。

「いつもナルトくんを追いかけて…
ナルトくんに追いつきたくて…
いつだってナルトくんと一緒に歩きたくて…
いつもナルトくんのところへ…
ナルトくんが私を変えてくれた!
ナルトくんの笑顔が私を救ってくれた!
だからナルトくんを守るためなら
死ぬことなんて怖くない!!」(ヒナタ)

「私はナルトくんが―
大好きだから…」
(ヒナタ)

特に自来也の初登場で、ナルトの腹に浮き上がった封印式を見る自来也の重苦しい横顔には、想像を絶する覚悟を持ったナルトへの封印を臭わせ、同時に天道戦でのヒナタの鬼気迫る「告白」(第437話/「告白」)での、「八卦の封印式」が見せた?不可解な反応…「ナルトは何故、いきなり六本目になったのか?」(疑問の考察)に切々と綴っておりますが、どうしても「八卦の封印式」には母・クシナの存在を感じてなりません。ヒナタがそうだったように、自分の命と引き換えに子供を護る情念は父親と言うよりは母親にあると思え…例えば、イルカさんが「ミズキ事件」でミズキの風魔手裏剣を背中で受けてナルトを護ったり、ヤマトに対するカカシの描写のナルトへ向かう敵の攻撃を排除するモノだったり…敵に向かわずに子供を庇う方向に働き、そのベクトルに強い母性を感じるのです。

父親とは「如何に生きるべきか」を子供に教えるべき立場にあるから、自分が死んでしまう方向の力の発露は考え辛いです。それじゃミナトの屍鬼封尽はなんだったんだ…となりますが、やはりミナトの力は九尾に向かい、「九尾の陰(かげ)のチャクラ」を死神に運び、残されたクシナが「九尾の陽のチャクラ」をナルトに封印し、九尾のチャクラからナルトを護る方向に顕現すると考えるのが、ナル×ジャンの歪んだ父母の愛の特性には適います(笑)。そして、木ノ葉の全ての忍が手を拱く中、天道の前に単身飛び出して「告白」と言う名の大見得を切ったヒナタのド性骨に応えた…どうしてもナルトの意志とは無関係に見える…一気の六本目の覚醒に関しては、ヒナタの女心に「八卦の封印式」である…(しゅうとめ)であるクシナが呼応したとしか、僕には思えん訳です(笑)。

「うれしい時には
泣いてもいーんだぜえ!」
(ナルト)

それと、僕はナルトの異常者っぷりに注目していて、その機微は枚挙に暇がない(笑)。異常者って言うのは聞こえは悪いですが、ナルトの生い立ち、生活環境(特に食生活…主食がラーメン…カップ麺と腐った牛乳ですよ!!…笑)をもってして、何であんなに快活に育つかが説明できない!!例えば、「波の国任務」でイナリを許容した笑顔(第3巻/124頁)。何であれがナルトにできるのか?あの行をサスケが見ていたら、その場で卒倒するか、失禁しましたぜ……きっと(笑)。寒々しい独ぼっちの住居で、独ぼっちの食卓で、おまけに虐められて…無理…そんなの……な状態で、曲がらず折れずしなやかに、ナルトが育って来れたのは、ナルトにオプションが装備されてないと説明できないのです!!

「………この子を守るためだな…
……四代目よ…」
(自来也)

それが自来也の驚きの横顔なのだとしたら、自来也もナルトの「八卦の封印式」にクシナを感じて、それを許したミナトの覚悟に震えたんんではないでしょうか。自来也が走馬灯で見せたクシナに対するガラス細工を扱う様な繊細な眼差しは、可憐でか弱い…忍と言うには淑やかで奥ゆかし…ぶっちゃけ、無茶苦茶にメンコイ女子をイメージしてた筈で、そんな女の子が一命に替えて、九尾をナルトに齎し、時を経た今もナルトを護り続ける壮絶な覚悟(生き様)に震えずには居られなかったのだと、どうしても僕は考えてしまう訳です。そして、母の温かい想いが常にナルトを不安にさせないからこそ、ナルトはこんなにも快活に、不幸や不遇に硬直しないしなやかな成長を遂げた…と、僕は確信するのです(笑)。

今にして思えば、これまでナルトは数々の出逢いと別れを繰り返して来ました。その刹那を決して見逃さず、もの凄い効率で自分の血肉に換えて来た…無理…そんなの…な成長を肯定する為には、どうしてもヒーロー故のズッコがない事には説明するスベが見当たらんのです。それでナルトに搭載されたオプションに目を向けると…九尾と、それをナルトに閉じ込める「八卦の封印式」しかない…。九尾がナルトのしなやかさを生むようにはどう転んでも見えないので、やはり、「八卦の封印式」がナルトに異常な強さ…ナル×ジャン的に言うところの「しなやかさ」を与えていると、僕にはどうしても思えると……もう、しつこいと言われましても、こうでもしなければそれこそ、無理…そんなの……なもので(笑)。

「………」(何だ…この気持ち
下腹の辺りがキュンとする」(ナルト)

「オレはお前とも闘いたい」(サスケ)

(それにゾクゾクする)「ハッ」(ナルト)

今にして…ですが、木ノ葉病院の屋上でサスケとナルトが殺り合う事になった時(第20巻/71頁)、ナルトの下腹が<キュン>としたのも、僕には「八卦の封印式」が将来、想定される「決闘」を想像して喜んだようにも見えました。これをナルトの性的な機微に捉える考えもあるけれど、どちらかと言うと、ナルトの盤石な情緒が性的に揺れるとは考え難く、ナルトの異常な昂り方は、本来のナルトにない機微であり、ナルトの内なる何か…「八卦の封印式」の中に残留する親心の揺らぎだったのではないかと、僕は考えるのです。ぶっちゃけ、ナルトの曲がらなさ・折れなさや、目に余る恋愛不感症など、ナルトの異常者っぷりは、ナルトの内の第三者(ナルトと九尾以外)の存在がないと説明し辛い…って言うか…やっぱ、無理…そんなの……っと、なってしまうのです(笑)。


「も…もう一度
やってみるけんのう…」<ムクッ>(フカサク)

<トン>(仙法・両生の術!!)(フカサク)

「!!」<ゾクッ>「ぬわっ!」<バシィ>(フカサク)

仙術修行の土壇場で「融合」(両生の術)が拒否られたのも(第46巻/47-48頁)、僕は「八卦の封印式」の拒否だったと考えています。自来也の仙人モードの最終形態の双肩に融合する二大仙人はナル×ジャン的には『モンペ(モンスターペアレント)認定』されてて、仙術チャクラの供給をダシにした監視に近い介入であって、ミナトも融合を拒否した可能性(ミナトは何故、”黄色い閃光”だったのか?)があったし、それを許す「八卦の封印式」ではなかったと思います。描写でも、九尾のチャクラに恐怖しているのはフカサクだけで、ナルトは全く何も感じていません。それはナルトの中にあっての治外法権…完璧に隔絶された結界空間、或いは強固な金庫とも言える…「八卦の封印式」の拒絶有り体に言ってしまえば、妙木山の介入を門前払いしたクシナのフィルタリングだったと思います。

「強化…八卦の封印式」(終末⑧)

「八卦の封印式」 illustration:Cerberus

「うちは虐殺」によって深い深い「闇」に突き落とされ、精神の暗黒面(ダークサイド)を拡張する事で、強いチャクラを錬成し、最愛の兄を自分の手で殺してしまった事に拠る多大なる後悔を持って”万華鏡写輪眼”と言う「闇の瞳力」をその手にしたサスケの強化に対し、ナルトは「八卦の封印式」と言う…九尾のチャクラすら解毒してしまう程の「愛のフィルター」を搭載され、(何故だか…笑)年々緩む封印式の隙間から漏れ出す九尾のチャクラに常時曝される事で徹底的に肉体や経絡系を鍛えさせる強化方法で圧倒的なチャクラ量とチャクラの強さ=「力×量」を獲得して行った訳で、傍目には全く意識されないけれど、24時間、お母さんが諦めないド根性でしがみつく…愛に溢れた強化を享受していたのだから、ナルトの真実を知ったら、きっとサスケは悔しがるだろうなーと思います(笑)。

サスケが堕ちたのはナルトのせいだとも言って良いくらいで、我愛羅戦でナルトの大活躍で強烈な劣等感を抱いたサスケが今さらながら可哀想に思えてなりません(笑)。ま…それもこれも「終末の谷の決闘」に向けたチャクラの強化が第一義にあって、忍の世の変革者を決する為の闘い=「終末の谷の決闘」に向けた写輪眼のチャクラ(闇)と、それを打ち破れる…図抜けたチャクラ(愛=光)の強化論のせめぎ合いが、子供らの意向をそっちのけにして水面下で繰り広げられていた訳で、それは多分、千手柱間とうちはマダラのような自然(天秤)な錬成ではならなかった本能の薄れを補完する親心で、ミナトやイタチをしてもならないほどの…半端ない(ぱねー)チャクラ…途方もない『力量』だったのだと思います。でも、ま…親はいつも子に、自分が叶わなかった夢を託すものなのよ…(笑)。

基本的には考察したようにイタチ側…つまり、写輪眼側からのアジャストがあったからこそ、ナルトの強化が残ったんだとは思います。しかし…100%がイタチの意図したものではなく、ある程度の「偶然」が重なった結果、ナルトとサスケの全く違ったチャクラ強化のアプローチが成ったのです。きっと、この「偶然」を僕らは「運命」と呼んでいるのでしょうが、何とも美しく…何ともドラマチックです。恐らく、ナルトとサスケはもう一度「終末の谷」と呼ばれる場所で決闘する事になるでしょう。そして、その決闘の勝者が忍界の新しい秩序を構築する事になると思います。そして、忍界の誰もが納得する圧倒的なチャクラ…それを錬成する努力がこうして行われていた訳です。「九尾事件」「うちは虐殺」…二つの大事件がナルトとサスケの強化を促した…。全ての真相白日の下に曝される日は近い…。


    

”月の眼計画”って何だろう? | BLOG TOP | 第453話「五影会談前夜…!!」

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