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雷影の言い分

 
「かつてアナタが日向の白眼
狙いやった事は木ノ葉では何も解決していない
戦争の火種をつくった雲側に対し
木ノ葉は血の涙をのんで戦争を回避した

尊い犠牲の上に
アナタ方は存在している事を
忘れないでもらいたい」
(ヤマト)

「…今ここで若い忍
不器用なりに雲と木ノ葉…
互いの里・国を想い頭を下げている

雷影様……
アナタは五影の一人として
これをどう捉えどう思われる?」(カカシ)

「忍が簡単に頭を下げるな!
忍が尊重するものは行動と力だ!


忍同士の話に譲歩ぐせは禁物
人類の歴史は戦争の歴史だ!
三つの忍界大戦以後……
あらゆる国…里が強い忍術
手に入れようとしてきた
力なき者は踏みつぶされる!
それが忍世界の絶対の真理だ!


”暁”は国際指名手配となる
そうなればワシだけではない
世界がサスケを狙う

犯罪者のために頭を下げ
仲間の安全のために慈悲を請う
忍の世界でそれは友情とは言わん!」(雷影)

第457話「五影会談、開幕…!!」で、ヤマトが持ち出した「日向事件」(ヒナタの三歳の誕生日辺りに雲隠れが木ノ葉に仕掛けた政治的謀略。ネジの父・ヒザシの一命と引き換えに落着する事になる…)で、雷影が「白眼」を狙った事実…雲隠れだって、13年前(九尾事件の3年後)に木ノ葉に酷い事したんだよ…と、サスケがキラビ(人柱力)を拉致って連れ去って…もしかしたら、殺しちゃったかも知れないのに、それを許してくれるように雷影に土下座するナルトに援護射撃を行います。カカシが言う「若い忍」とは、その一件をリアルに知らない…つまり、ヤマトみたいにチクッとするような事を言わない忍が、こんな身体(カルイにフルボッコにされた)で、出張って土下座してるんだから…と言う軽ーい…イ・ヤ・ミ(笑)。

確かに、サスケが雲隠れでやらかした犯罪行為は決して許される事ではない。謝って済む事でもない。しかし、雲隠れだって似たような事をかつて木ノ葉でやらかしてるじゃないか…。それを充分に知っているヤマカカの前で土下座して、ただただ謝るナルトがヤケに「不器用」に見えるのです。ぶっちゃけ、ヤマトなんかは激しく責めてますし…でも、ガチに話を進めるのは如何なものかと、カカシが「まぁまぁ…」と、尖った雰囲気を和らげているのだと思います。ここにも強面なお父さん(ヤマト)と、物腰が柔らかい穏健なお母さん(カカシ)が絶妙にバランスした美しさがありますね(笑)。そして、ヤマカカの想いは一つ…ナルトを無視して立ち去る事だけはないように…と、まぁ…二人は器用な忍な訳です(笑)。

もしも、この場にヤマカカが居なかったら、恐らくナルトの土下座は一笑に伏され、雷影の声を聞く事も無くホントのホントにムダに終わった事でしょう。その意味では、雷影の長ゼリフはヤマカカの口撃の賜物(たまもの)と言えるでしょう。しかし、雷影が吐く口上が苦し紛れでない事は明白で、「日向事件」をしても、雷影の持つ忍の信念は揺るがないのです。逆に争い事を避け、譲歩してしまった木ノ葉の態度に問題があるのだとやり返している訳です。「日向事件」が「九尾事件」の3年後と言う事は、三代目火影が再任してた頃でしょう。あの一件で木ノ葉が譲歩したと言う事は、雲隠れに木ノ葉が踏みつぶされた…事を意味すると、雷影は反論してる訳です。この考えはダンゾウの強硬・武闘派路線に非常に近そうです。

三代目の在任の時から
一番の使い手だった者を選抜した」(綱手)

「……結構…
ただ其奴揉め事嫌いで
腰の引けた三代目の教えが
……
染み付いてなければいいんだがな」(ダンゾウ)

カカシの代行にヤマトが選抜された行で、ダンゾウが綱手にチクチクやってましたっけ…(笑)(第32巻/103頁)。「九尾事件」で四代目が逝き、次なる火影の選抜でダンゾウが手を上げなかった筈はない…と思う(笑)。それでもヒルゼンが火影に再任したのはミナトやクシナの想いを汲んだヒルゼンが、柄にも無く熱くなってホムラとコハルを必死に説き伏せたからでしょう。三人は柱間・扉間直系の弟子でもありますから、ナル×ジャン的には「人柱力の管理」でも意見が一致したのもあるでしょう。それと、木ノ葉自体が三度の忍界大戦と「九尾事件」で疲弊して、戦争を好まない穏健な方向に傾いていたであろう状況(上忍師の信認の問題)も関係して、ダンゾウは冷や飯を食らう事になったのは悔しかったろーな(笑)。

しかし、その穏健さを雲隠れが見逃さなかった…。それが「日向事件」でしょう。ナル×ジャン的には雲隠れが「白眼」を欲したのは、その亜種とも言える「写輪眼」の研究材料だと考えていまして、「うちは虐殺」(終末⑥)で提示していますが、キラビと八尾の対話で出て来た「……そろそろ時代が動くかもな…」(第45巻/131頁)と言う八尾の言葉と、強ち無縁でもない…と、僕は考えています。ま…雷影には雷影なりの考えがあって、木ノ葉と一戦交える覚悟で日向に手を出した訳で、それに木ノ葉側から譲歩があっただけで、「筋論」は間違ってはいない…筋は通した…と、雷影は言いたいのだと思います。これは双方の覚悟の違いであって、木ノ葉が退いたから、雲隠れも退いてくれ…と言うのはお門違いな訳です。

それが、カカシの代わりに、暗部からヤマト(この時、ダンゾウは綱手が用意した暗部がテンゾウである事をしっていたと思います。ただ、テンゾウの徴用が人柱力の管理には最適だったので容認したのでしょう)を引っ張って来て対応する綱手に「腰の引けた三代目…」とイヤミを言わずにいられない歯痒さとなって滲んだのだと思います。あれはモロに「日向事件」での三代目の弱腰に対する批判であり、柱間の孫であり、それが柱間のDNAを宿したテンゾウ(ヤマトの暗部名)を引っ張って来たもんだから、ちょっと……否…かなり妬けたのだです。…で、そのダンゾウが雷影にどんな棘を突き立てるのかは見ものです。もしかしたら、そこでダンゾウが存在感を示すのかなーとも思えますが、ちょっと浅いな(笑)。

「ワシ達はサスケを始末する
その後でお前らが踏み止まれ!!」
(雷影)

雷影は譲歩しないと言っている。だから、キラビを殺した…とされるサスケを許すつもりは毛頭ない訳で、「日向事件」と同じ様に、その「復讐の復讐」は木ノ葉が踏み止まれば良いでしょ…と、まぁ……この一言がヤマトに火をつけちゃったんだけど(笑)、それはそれで雷影内部の整合性は非常に高く、些かのブレもない。正に「筋」を座右の銘とする雷影に相応しい言動なのだと言えます。もっとも、ヤマカカだってナルトの嘆願が通じるなんて端っから思ってないし、当の本人のナルトだって「むちゃくちゃ言ってんのも分かってる…!」と前置きした事から、ナルトにも受け入れられない確信みたいなモノがあった筈です。それでもナルトが嘆願したのは、それしか思い付かないから…カカシはそれを「不器用」と褒めた…。

今は方法は見つけられないけど、必ずサスケを救い出してみせる!!それは…ナルトには初めて出来たサスケと言う「繋がり」が何よりも大切だから。同時に、サクラと交わした「約束」でもある。ただ、そこに恋愛感情介在するかと言うと、ちょっと疑問で、ナルトの行動を観察する限りでは恋愛関係のレディネスもなければ、生理面での欲求も見当たらない(笑)。特に生理面でのナルトの清廉潔白さは異常(笑)。ま…それもこれも「八卦の封印式」が…と、僕は考えてる訳ですが、今回はちょっと置いといて、ナルトは真摯に「約束」を守りたいんじゃないかと思います。ナルトはサクラと「約束」した以外に、自分とも「約束」している筈です。それがナルトの嫌らしさを皆無にしているのです。ナルトは諦めていない訳です。

「木ノ葉のガキ…
お前が何をすべきか
もっと考えろ!」(雷影)

「バカのままやり通せるほど
忍の世界は甘くはない!!」
(雷影)

そう言って、雷影はナルトが嗚咽する様を一別して立ち去ります。雷影が言わんとする事は、特に「筋論」としては良く判ります。人を殺す力を持つ者が、殺し殺される…争い事を恐れ、譲歩する時点で終わってる…それは良く判る。ナルトが泣きながら額を地に擦り付け嘆願する姿は雷影には到底容認できない行いであった筈です。ただ、この時の雷影の台詞がヤケに自来也…第一部のラストの木ノ葉病院でナルトを見舞った行…の台詞と似てるのが、何だか僕には救いでした。あの時、自来也は大蛇丸の里抜けを食い止められなかった自分を思い出していました。回想で、大蛇丸は自来也を「バカにも程がある」(第27巻/39頁)と罵っていましたっけ(笑)。その想い出が自来也にこう言わせたのです……。

「バカのままじゃ…この世界
生き辛いのが現実だ…」
(自来也)

その時、自来也は大蛇丸を想っていた……(第27巻/41頁)。大蛇丸を救えなかった自来也の後悔が、ナルトを「バカ」だと…自来也に言わせたのです。自来也と雷影はすごく似てる…と、僕には思えました。自来也が後悔を引き摺るように、もしかしたら、雷影も何かを引き摺っているのかも知れない…と、僕には思えました。自来也がナルトに感じた眩しさを、雷影も感じていたんじゃないでしょうか。雷影も一生懸命、雲隠れを守って来た忍です。戦いと血に塗れた忍道を歩んで来たのです。「行動と力」を尊重して来た…と言うのもウソではないでしょう。そして、キラビの戦死に流した涙もウソじゃなかったと思います。雷影もまた大切なものの為に戦って来た…。雷影には雷影なりの「愛」があるのです。

だから、ナルトを一別した雷影の視線には悲哀があった。それは、木ノ葉病院でナルトを背にした自来也の「じゃあの…………」(第27巻/45頁)に酷似していました。あの時、見せた自来也の悲哀に近似する何かしらの「後悔」を雷影も引き摺っている?でないと、ナルトに「バカのままで…」とは言えない。それには、自分も一度は「バカ」になった経験が必要だからです。そして、自来也がそうだったように、大切な何かを雷影も守れなかった…。その後悔が雷影の後ろ髪を引いた……ならば、ナルトの性根がオモイに届いたように、雷影に通じる可能性があると思う。諦めてしまった雷影と、諦めないナルト…その「諦めないド根性」雷影の正論「筋」を突き崩す日がいつか…きっと……(第27巻/42頁)。

「賢いってのがそういうことなら…
オレは一生バカでいい…」
(ナルト)

キラビ早く出て来ォーいッ!!(笑)



  

ダルイに首っ丈!! | BLOG TOP | 第457話「五影会談、開幕…!!」(後編)

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