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第459話「サクラの決意」(サクラ編)


「うっ…うっ…」(いの)

「いの…」(チョウジ)

「うっ…うっ…」(いの)

「泣くな!いの!」(キバ)

キバ
そんな言い方!いのはねー!」(テンテン)

「仕方ねーだろ!
もう昔とは違うんだ!」
(キバ)

復興真っ盛りの木ノ葉隠れの材木置き場。ヤマトがカカシの言いなりになって木ノ葉を空けてるもんだから、イナリやタズナが大忙しなんでしょう(笑)。しかし、ヤマトの木遁忍術に頼らない復興が、僕は望ましいと考えています。確かに、ヤマト一人に任せていれば一瞬で建物が建ち並び、非常に楽です。しかも、ヤマト一人で作業すればデザインが統一されるから、街並も整然とします。美しい街作りを考えるなら一番近道です。事実、ヤマトが「木遁・連柱家の術!!」(第451話/「サスケの処分!!」)で長屋を建てた時もヤマトを囃し立てるだけで、その姿が非常にお気楽に見えました。「餅は餅屋」とは言うけれど、忍(チャクラを扱う者)と言う人種には歪な合理性(すぐ諦めちゃう?)があるのかも知れません。

もし、僕が当事者だったら、自分で穴を掘ったり、材木を運んだり、柱に釘を打ったりするだろうと思います。でも、忍の場合は忍術があるもんだから、土遁のできる者に穴を掘らせ、風遁の使い手に樹を伐らせるんでしょう。リアルの世界で重機(ユンボやブルドーザー)に頼るのと一緒だから、偉そうな事は言えないけど、それでも自分が出来る事を探して、じっとなんかしてないと思います。そんな想像をしながら木ノ葉を眺めると、木ノ葉の忍がヤマト一人を煽てて木遁を使わせる光景は異常に思えました。少なくともそんな風(忍術でサクッと)に復興された街並を、僕は大切には思えない…気がして、凄く悲しかった…。だから、ヤマトがカカシに連れ去られて(温泉に行っちゃったの?)、何だかホッとしてました(笑)。

ワザワザ、波の国に依頼してタズナさんたちを呼ぶくらいだから、ヤマト一人に木ノ葉全土を復興させるなんて事は無いだろうし、ゲンマたちは使えそうな廃材を探してました。木ノ葉の忍が全く他人任せで…って訳じゃないのは判るけど、マインドとしては強者(力量が上の者)に頼る空気が木ノ葉…って言うか、忍界にはあると思う。それはペイン襲来の「どマグロ」な木ノ葉の忍の反応に如実に表われていました。忍術(チャクラ)なんて便利な道具があるから仕方ないか…とも思いますが、人としてはそこに疑問を感じたいところです。ま…整然と積み上げられた材木木ノ葉復興を人々の努力で成し遂げる象徴みたいなもんでしょう。そして、その象徴に木ノ葉の若者たちが屯(たむろ)する。木の香りが心地良いのかな…。

僕も子供の頃はこんな風な材木置き場が近所に在って、忍び込んで秘密基地を作ったり、カクレンボしたり、遊んだ記憶がある。材木置き場は子供たちがしんみり?遊ぶには絶好の場所なんだと思います。ま…そこで、いのを承知させたんでしょう。勿論、サスケの件だと思います。いのが泣いてるのは、僕にはピンと来ないんですが(汗)、六代目火影?に拠って下されたサスケの処分について徹底する話し合いがこの子達の間であったのだと思います。材木置き場で同期が集まって、いのを取り囲んで見守る雰囲気があるのは、いのが渋々承諾した直後なのかな…。「仕方ねーだろ!」と凄むキバの前に赤丸が困った顔して見切れるのは「ちょっとは空気読めや…」と言う非常に賢明な赤丸のボディサインです(笑)。

「大丈夫なのか?
いのがこれだ…
だとするとサクラやナルトは…」
(シノ)

「シカマルに任せよう
あいつならうまく言ってくれる…
それに前の小隊長としての
初任務失敗に…
少なからず責任を感じてる…
だから説得役に名乗り出たのさ」(ネジ)

シノやネジの重苦しい雰囲気からは、直前まで相当な修羅場が展開されていた事を感じます。シノが言う「いのがこれだと…」には、いののサスケに対する気持ちが、サクラやナルトに比べれば、それ程深くはないとする判定で、シノは良く人を見ている…と思いました。ま…いのが軽薄な女性だとは言いませんし、気持ちを他と比べるのもアレなんですが、基本、サクラとのライバル意識やアカデミーの女子全体が持つ気持ちの流れに影響された部分がいのにはあったんじゃないかと、僕は考えてまして、「いのがこれだ…だとするとサクラやナルトは…」とするシノや、それに違和感を示さないネジには多大なシンパシーを感じます(笑)。シカマルがサクラの許(もと)に向かってるんですね。

思えば、第一部の大きな山場…サスケ奪還編の下忍ばかりが集まった急造小隊の…中忍になったばかりのシカマルが小隊長の初任務でありました。奮闘努力の甲斐もなく(笑)、結果的にサスケを止められず任務は失敗に終わってしまいましたね。小隊にも多大な被害があった。チョウジ、ネジ、キバ、赤丸…そして、ナルトの絶体絶命…砂の三兄妹の援護がなければヤバかった。シカマルがその責任を感じ、不貞腐れるのをシカクが容赦なく打ち伏せる姿に痺れた…「叱」(シカマルの考察)を今一度、読んでみて欲しいです。かなり前に書いたけど、シカマルは大好きなキャラだし、非常に乗りに乗って書いたので楽しんで貰えると思います。そして、今こそがシカマルの「次こそは…完璧にこなしてみせます…!」(第25巻/187頁)なんだと…思います。


「ナルトくんはサクラとの約束だけじゃない
自分でサスケくんを助けたいと心から願ってる!」(シズネ)

もちろんそうだとボクも思うよ
けど…サクラもボクも
皆はナルトに頼りすぎてる
最近のナルトを見ていると
感じる事ができるようになったんだ…」(サイ)

「悲しいって…」(サイ)

場面が変わって綱手が眠る野戦病院。じっとなんかしてらんないのサイが突進して来た行の続きです(笑)。シズネのサクラに対する援護射撃は「女の立場」を言っている。それはサクラも一緒なんだろうけど、それでもサクラが泣いてしまったのは、サクラが抱くサスケへの気持ちが如何に自分本位であったかの一点にあるのだと思います。ナルトにはお悔やみ申し上げるが、あの涙にはナルトに対してサクラが携える後ろめたさが混入されているように、僕は思います。しかし、サイはその上を行ってました。僕はサイの心の中が未整理で…と思ってたんですが、どうも違う。サイはかなり具体的に…そして的確に自分の心を分析していたようです(失礼しました…笑)。だから、じっとなんかしてられなかったのね(笑)。

木ノ葉のどマグロな雰囲気(木ノ葉って言うか忍の…)は、僕も鼻に付いてたんですが、サイがそれを指摘してくれるなんて嬉しかったなァ。サイは急速に心や感情を自分の力で掴み取って来たから、先入観なしに木ノ葉の異常さを見つめられるんだと思います。例えば、ヤマト一人に木遁忍術を使わせて、煽(おだ)てたり囃(はや)し立てたりしてあぐらかいてる光景を変だと思う様に、ナルト一人に木ノ葉の命運を託する木ノ葉のどマグロさを異常だと、サイは思えたんですね。そして、それに甘んじてる皆や自分が「悲しい」と感じたんだと、僕は思う。これは誰が悪いかと言うと、情けない木ノ葉の大人共のせいだと、僕は思う。大人がそんなだから、子供たちまで「どマグロ」を当たり前の様に受け入れてただけで……。

「そしてサスケの事を考えると…
お腹の辺りが熱くなってくる…」(サイ)

「それが怒りなんだって分かったよ」(サイ)

サイはカルイ(雲隠れ)にフルボッコにされたナルトを間近に見てるから、その元凶を作ったサスケを憎く思うのでしょう。サイはサスケにも実際に会った事があるし、ナルトやサクラがサスケをどんな風に愛してるかも判っている。ま…その機微が取っ掛かりになって、サイが人の「心」に興味を持ったのが、そもそもの始まりなんだけど、今ではその何たるかをサクラやシズネにまで!!教えるようになった訳です。まだ若いサイに、こんな事をさせないといけない木ノ葉ってのもアレなんですが、ナルトの同期の子達ってしっかりしてるから、駄目な大人なんか当てにせずにガシガシと進むのも良いかも知んない(笑)。大人がしっかりしてない事で促される子供の成長ってのもあるって事だ。あんまり格好の良い話じゃないけど(笑)。


「ナルトの為にも木ノ葉の為にも
ナルトに頼るんじゃなく
ボクら自身が何とかしなきゃダメだ
サスケは―」(サイ)

「サイの言う通りだ…」(シカマル)

「シカマルくん…」<スッ>(シズネ)

「!」(サイ)

「……」(サクラ)

この行が後に語られる…サイの「木ノ葉どマグロ解体ショー」である事を、未だ知る者は居ない(笑)。テントの外でサイの話に聞き入っていたシカマルがここで姿を現します。テントの入り口を捲り上げるシカマルの眼光は何気にシカクを彷彿とさせます。シカマルは機を見て敏に行動しているのです。これからサクラを納得させる為にこの場に居る訳ですが、実に良いタイミングで現れるもんだ。サイが前説してたようなもんだから…シカマルの登場に何の説明も要しない。これは天性の勘と言えるでしょう。そして、それとは別に女の勘を働かせるのがシズネで、シカマルの登場に感じるところ…これは唯事ではない!!…があったから立ち上がるのだし、サクラもそれと同質の悟りにも似た諦めがのしかかり首をうな垂れる…訳だ。


<ザッ>「オレ達は
もうガキじゃねェ…

オレ達が”暁”を止める
そして…」(シカマル)

「サスケも止めるんだ」(シカマル)

「……」(シカマル)

サスケを止める…それがシカマルの最大限の譲歩で、極限までオブラート(←死語じゃないみたいですね)に包んだ…シカマルの思い遣りに溢れた言葉遣いだと思います。ぶっちゃけ、サスケを木ノ葉に連れて帰るのではなく、暗殺…殺しちゃうよ…と宣告してる訳です。これはサスケが”暁”の構成員とする情報に基づく判断だと思うんですが、サスケとしても「オレ達”鷹”は”暁”を抜けた」(第453話/「五影会談前夜…!!」)と言ってますので、任意に”暁”に在籍した事実があります。そして、雲隠れで騒動を起こした事も事実。ただ、キラビが無事で何処かをほっつき歩いてる…のだけが唯一の救いですが、トビがどんなに悪い奴で、サスケが利用されてたと言ったところで、サスケ=”暁”は動かないと思います。

ま…ミラクルがあるとしたら、ダンゾウの写輪眼=シスイの瞳術みたいな…操られ系の能力で操られてましたー(テヘヘ…)で、情状酌量があれば嬉しいんですが、それもトビの能力を証明しないといけないし、敷居はそんなに低くはないです。更にミラクルを期待するなら、トビが複数の忍の集合体であり、その一人がダンゾウで、シスイの瞳術を用いて悪事を働いていた…なんて事になり、五影会談のミフネ操りの立件が成り、それで失脚→本性を暴かれて敗走…なんて都合よく進めば、も少し敷居も低くなるだろうけど、今度はサスケがそんな譲歩を欲しない筈。それにサスケがここまで好き勝手やってる姿に微塵も儚さを感じませんから、死にたくてワルぶってる訳でもなくて、うちは再興だって忘れてない…。

つまり、何か考えがあるのよ。


「オレはここに第七班のメンバーに
承諾を得に来た」(シカマル)

「承諾って…まさか!?」(シズネ)

「そう…それっすよ
サスケのせいで木ノ葉隠れ・雲隠れが
戦争するわけにはいかねェ」(シカマル)

「少し遠回しに話す…よく聞け

もし雲隠れがサスケを殺ったら
基本いのやお前…ナルトが黙ってねーはずだ

もしそれで無茶して
いのやお前らが雲に殺られたら
オレやチョウジ
いのいちさんやお前の両親だって
黙ってねーし
仇はきっちり取る


そしたら向こうも黙ってねェ…
復讐してくる
それでもしオレやチョウジが殺られたら
今度はオレ達のオヤジが出てきて
気付けば戦争だ

雲の伝令役の情報からして
サスケはもう国際的
重罪人として扱われる

サスケがこれ以上
”暁”に同調してあちこちで憎しみを
増やしていくなら

サスケを木ノ葉の手で処理するべきだと
オレは考える」(シカマル)

「オレの言ってる意味…
分かるよな…サクラ…」
(シカマル)

それで、シカマルが満を持して話し始めます。「少し遠回しに話す…」と切り出すのはシカマルが高速シミュレーション何(百)通りも考え尽くした中で一番伝わると思ったパターンなのだと思います。そして、それは何故だかナルトが長門と対峙して体験したお話に酷似しているようにも思えます。つまり、シカマルの想像力はナルトが体験した「痛み」すらシミュレートしちゃったんではないかと思う訳です。シカマルはペイン戦では脚が折れてしまって身動きできなかった。シカマルが万全ならきっとナルトを助けに行ったのだと思います。シカクが言うような「足手まとい」の一言で踞りはしなかった…と、僕は考えています。シカマルは悔しい骨折が治るまでの間、野戦病院のベッドの上でその悔しさを反芻してたんじゃないかな。


<ポロ><ポロ>(サクラ)

「そのための承諾だ…
サクラ お前は…」(シカマル)

「シカマル…
………」
(サクラ)

「…それより先は…
何も言わないで…」
(サクラ)

「……」(シカマル)

「……」(サイ)

「……」(サクラ…)(シズネ)

シカマルは…きっと、いのに言うよりは回りくどく話した筈です。シカマルはちゃんと人を見てるから。ここでもサクラの反応をキメ細かくチェックしながら話しています。自分の意見がどんなにサクラにとって辛い事かをシカマルは充分に感じているのです。ま…サクラの様子を窺いながら「止める」「処理」に変わってるんですけどね(笑)。諸事情を考慮した結果、どんなに譲歩しようと、とんでもないミラクルがない限り(シカマルはそんなミラクルは期待してませんけどね)サスケはどうにもならない…と、まぁ、そんなような事をシカマルはサクラに告げた訳です。そして、サクラが重い口を開き、シカマルを遮ります。そして、シカマル、サイ、シズネがサクラの次の言葉を固唾を飲んで待つ訳です。

シカマルがサイの「ボクら自身が何とかしなきゃダメだ」に続いて「サスケは―」と発したところで、サイの意見を肯定して入って来たのは、サイがそれ以上、喋らない様にする為でもありました。サイは感情を得ようとする途上にあり、未だに空気が読めない部分もままある。きっと、そのまま放置してたら、もっと直接的にサスケを<ピーッ!!>しちゃう…なんて、サクラに言っちゃったと思います。でも、それだとサクラが意固地になって閉じこもる可能性もあった。シカマルはその機を敏に察し、サイを制し、サクラに回りくどくオブラートに包んだ表現で、サイと同じ内容のお話を展開したのだと思います。サイの真っすぐな物言いでサクラが素直になれたか?って言うと話は別で、女心は難しいんだよ(笑)。


<クイ><クイ>(サクラ)

悪いがサクラ…
お前の答がどーであれ
木ノ葉の未来の為にオレは
行動させてもらう


この事はナルトにも話す
あいつはどこに居る?」(シカマル)

「…ナルトは今…
鉄の国へ行ったよ
雷影に会うために…」(サイ)

「!」(シカマル)

「あいつ
そこまでして…

こりゃ一筋縄じゃ
いきそうにねーな…」(シカマル)

「ナルトには私が…
話をする…」
(サクラ)

「!」(一同)

涙を拭うサクラ。流石のシカマルもこれ以上、サクラにあれこれ言うのは忍びなかったのか、ナルトの居場所に話が移ります。サイが「鉄の国」「雷影」と告げただけなんですが、察しの良いシカマルはその情報量だけで、事の重大さに気付きます。ま…そこにはナルトの規格外の行動力や、シカマルが抱くナルトへの期待感なんどが加味されている訳ですが、シカマルと実際に話したらきっと楽しいだろうなーと思います。自分の伝えたい事が100%伝わって、自分が気付いてない事まで逆に教えられるんじゃないでしょうか。こんな子と飲みに行ったらさぞかし楽しいでしょうね<ウシシ>…って、でも違うからね。そんな目で見ないで…ホモじゃないから…そ、それはあくまでも噂であって…(笑)。

ナルトの決意の深層までを想像して、一筋縄じゃいかない…と言うシカマルには、そんなナルトでも説き伏せる自信があるのだと思います。自来也が戦死した時だって、イルカとナルトのイチャイチャに舌打ち「カカシの舌打ち」参照)したカカシが、お父さん属性の愛情の補完に真っ先にシカマルを動かしました。そして、そのミッションを完璧にシカマルは全うした。その力量は既に折り紙付きと言えるでしょう。ホントはネジ(上忍だし…汗)やシノだって、ナルトには吝かじゃないんだけど(自分が何とかしてやりたい)、それでもシカマルが居るならと、このような大役を任せる訳で、一緒に居て楽しいだけじゃなくて、誰よりもシカマルを頼もしく思ってるからだと思います。シカマルはピッとした男の子なのよ…きっと(やっぱり…?)。


「…私なんかを
好きになってくれたバカだから
…だからそれは
私の役目にさせて」(サクラ)

(ナルトを
一番苦しめてたのは私だった…
私はいつも間違ってばかり
失敗ばかり)
(サクラ)

(もう間違いたくない…
もう失敗したくない)
(サクラ)

そして、今度はサクラの番。全てを背負い込む覚悟のシカマルを前に見せる女っぷり。もう涙は流さない。これまでサスケの事でオロオロするだけだったんですが、完全に腹を括ったようです。こうなると女は強い。ナルトにはサスケの処分(処理)に関する木ノ葉の若者たちの総意を自分が伝えるつもりの様です。しかし、こんな重大な決定がナルトの同期辺りで話し合わなければならない木ノ葉隠れは相当な機能不全と言えそうです。ホントはこんな状況の為に暗部があるんだから、抜け忍であり犯罪者のサスケなんてちゃっちゃと闇に葬るのがお約束の筈。それがなされないのはサスケが木ノ葉隠れの抜け忍であり犯罪者な状況を暗部の指揮官たる火影・ダンゾウが利用する状況が考えられます。綱手が穏便に対処しようとしてたのとは根本的に違う…とも思います。

そんな情けない状況に木ノ葉があるもんだから、この子達が自分で考え行動するしかない。逆にそれがこの子達を高みに押し上げてる成長させているのは何とも皮肉だけれど、この状況にめげないこの子達を僕は応援したいです。ま…大人の一人としては顔向け出来ん状況ではあります。それは木ノ葉の大人がマグロだからいけない訳で、それは僕もマグロって事なんだろうな…(実は結構、可愛いマグロちゃんなのよ…)。そして、ペイン戦で散々見せつけられた「どマグロ」に何ぼ何でもいかんだろうと…子供たちが立ち上がった…それが「オレ達はもうガキじゃねェ…」(シカマル)なんだけど、こんな風に不満や逆境のなかにこそホントの人の成長ってのはあるのかしらと、遥か彼方…遠い昔を思い出してみる…(汗)。



…で、ナルトは何処に居るかってーと、雪が降り積もる鉄の国近くの民宿の座敷でゴロゴロしています。もしかしたら城下町みたいなものか。鉄の国が独自の文化や経済を保有し、中立国たる立場を維持できる為には相当豊かじゃないと話にならないので、雪深い環境を克服する為に地下都市に活路を見出したんじゃないかしら…と思ってたんですが、こんな感じに周辺に経済圏を抱えるかなり広大な国土を持っているのかも知れませんね。ま…三狼と呼ばれる特殊な形の山はその形状から強固な岩盤によって形成される筈で、少なくとも鉄の国の中枢はその岩盤の中にあり、地下に構築された要塞のようになってるのだと思います。土遁の前には岩盤の強度も心許ないですが、そこは防御結界による強化があると見ました。

(サスケ…
お前は今どこに居て
…何を考えてんだ?


オレの事やサクラちゃんの事
カカシ先生の事
少しは考えてくれてんのか……?)(ナルト)

「……」<ゴロン>(ナルト)

(お前は兄キのイタチを倒した…
復讐した…
スッとしたのか…?

それとももっと苦しくなったのか?

サスケ…
何で木ノ葉に帰ってこねェ…?)(ナルト)

(…憎しみにやられちまったのかサスケ?
本当にただの犯罪者になっちまったのか…?)
(ナルト)

(今は…
お前の事が分かんなくなって
きたってばよ…)
(ナルト)

やっぱ、悩んでるんですよね。サスケの事で。確かにナルトは自来也の戦死を経て「痛み」を知り、長門との接触では「許し」を覚えました。忍のシステムが持つ問題点にも意識が向かっている。そして、何とかしないといけないと思っている。その上でもサスケが理解できないのは、サスケが余りにも異常だからなんだと思います。異常者のナルトに異常者呼ばわりされるのは、サスケも不服かも知れないけど、サスケが木ノ葉を潰すと本気で考えて、木ノ葉に実際に向かった事実とか、ダンゾウが五影会談に行くと聞けば迷わず殺しに行く。その行動には常軌はないです。逆にサスケの異常さ加減が救いでもあって、理由があってこんな事してると思いたいぐらいです。…例えば、任務とか。イタチみたいな…それってミラクル…。

…それで、サクラの(もう間違いたくない…もう失敗したくない)の解釈なんですけど…。僕はこれを「サスケを好きになったのは間違いで、これからはナルトを好きになる」なんて風には死んでも思いたくはないです。って言うのは、それだとサクラの全てが嘘っぱちになってしまうから。ってそんなもんじゃない。人の心はそんなに安くはあって欲しくない。だから、サスケが間違ってるんならこの手で殺すナルトにはサスケを殺させない…とサクラには思ってて欲しい訳。サクラがサスケを好きだったのはホントの気持ちだと思います。でも、サスケは許されない犯罪を犯した。木ノ葉がその責任を負わなければならない。その中で、サクラがサスケを殺す決意で居て欲しい。それでこそサクラの気持ちが本物なんだと言えるから…。

そこには忍者としての強さ…「力量」なんて考えはない…ハッキリ言って。そんなもんで人の本質は量れない…と、僕は思う。つーか、迷いのない女ほど強いものはないっつーの。サスケがどんな忍術持とうが、万華鏡写輪眼だろうが、女の一念に勝る力なんてこの世にはないと断言しましょう(笑)。きっと、サクラもまた波の国の「白」の様に、何かに達したのだと、僕は考えています。そして、その一念はきっとナルトの迷いや畏れも払拭してくれる事でしょう…なんて言いながら、サクラがちゃっかりナルトに鞍替えして、よろしくやっちゃう…ってのも、また別の女の強さな訳で、こんな風にサクラの決意を断定しつつも何処かしら不安なのは、やっぱり可愛い悪魔って、どんなに可愛いくっても悪魔は悪魔であって…(笑)。

どんだけトラウマやねんッ!!



「シスイの遺書」 | BLOG TOP | 第459話「サクラの決意」(五影会談編)

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