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「シスイの遺書」

 
「ちっぽけな紙の切れ端に書いてある
遺書の内容は見ての通りだ」(ヤシロ)

任務に疲れた。
このままではうちはに
未来は無い。
そして、オレにも…。

これ以上"道"に
背くことは出来ない


第222話「イタチの疑惑」うちはの上役(ヤシロ・イナビ・テッカ)が怒鳴り込んで来た行で、シスイの遺書が提示されています(第25巻/92-93頁)。余談ですが…単行本の25巻は「うちは一族のバイブル」と言っても良い内容で、イタチやサスケを取り巻く「闇」を紐解く為には是非とも必要です。必死にサスケを止めようとするナルトに、サスケが告げた重苦しい過去…「オレの夢は過去…そこにしか無い」(第25巻/45頁)がどんなに切ないか…。連載当時は余りに重すぎて、単行本を閉じて上から見ると回想部分が真っ黒で、多分、週ジャンではブツクサ言われたろうけど、単行本で通して読むとこれは素晴らしい!!と気付く。伏線が入り組んだ作品だから、通して味わう方が向いてるんだろうなーと思います。

いきなり横道に逸れちゃったけど、「シスイの遺書」が回想の中盤で提示されます。ナル×ジャンでも「虐殺前夜」に連日連夜に渡って書きまくった記憶があります。本誌ではちょうどトビがいきなり自己紹介を初めてサスケにあれこれ吹き込み始めた頃で、うちはの深層が吹き出して偉い事になってました。それに影響されて書かずには居られなかった…何かに急き立てられる様に書いた…書いたなぁ~…と、まぁ、また横道に逸れちゃったけど、シスイの遺書が出て来る。それは「虐殺前夜」の第六夜の「シスイ事件」に纏めてあります。足掻けば足掻く程に纏わり付いて来るイバラのような…逃れられない闇がイタチとサスケに襲いかかる。イタチとサスケ…二人を分かつ永遠の闇の始まり。それが「シスイ事件」でした。

「昨夜、南賀ノ川に身投げした
うちはシスイについてだ」(ヤシロ)

「…………(イタチ)

うちはの上役(先輩)の年長のヤシロがやおら切り出したシスイの身投げ…(第25巻/90頁)。去り際の刹那、絶妙のタイミングで切り出された大ネタに対するイタチの反応を見る限りでは、イタチはそれを知らない訳じゃなかった…と思います。そもそもイタチはクールだし、口数はめちゃくちゃ少ない。でも、一貫して言えるのはウソはつかない…と言うところだと思います。それはイタチの生き様を観察してれば気付く事で、ほぼ鉄板で、僕はイタチを信頼しています。でも、ま…「優しいウソ」は別ね。所々ありますよ…そう言うのは。それとこれはで…ね。基本、イタチはウソをつかない。だから、イタチの台詞に「………」が多い訳。困った時は何も喋らない。物理的にウソ…つかなくて済むでしょ(笑)。

会合に来なかったもう一人がそのシスイだ
確か、お前はシスイを…
実の兄のように慕ってたな」(イナビ)

「…そうですか…
最近は全く会って無かったが…
残念です…」(イタチ)

だから、イタチが口に出した「会って無かったが…」は本当だと思うのです(第25巻/90-91頁)。イタチはウソをつかないから、ホントにシスイには会って無かったんだと思います。ちなみに、これは「優しいウソ」ではない。…と言うのは、それには愛が必要だから。イタチの場合、愛が向かう相手ってサスケとフガク(ミコトはイタチに接触しません…汗)で、イタチの「優しいウソ」はこの二人にしか向かわない…と、僕は考えています。しかし、この時点でイタチは万華鏡写輪眼を開眼しています。イタチがシスイに会って無いんだから、その死に臨場した訳ではない。しかし、シスイが死んだ事実、或いは(死んだとされなければならない…)事情は知っていた。そこから、シスイの死とイタチの万華鏡開眼直接リンクはしてないんじゃないかと、最近…思う様になったのよ。

「…あれ…兄さんが…兄さんが
シスイさんを殺したのかよォ!?」(サスケ)

「そのお陰でこの”眼”を手に入れた」(イタチ)

あの夜「うちは虐殺」でイタチと対峙するサスケがシスイの一件を問い質します(第25巻/149頁)。この時も、イタチはサスケの質問…シスイを殺したか否か…に関して厳密に言うと応えてはいません。「そのお陰で…」と言うのが非常に微妙なんだけど、もしイタチがホントにシスイを殺したのなら、サスケには殺したと告げるだろうと思います。だから、イタチが言う「その」とはシスイ自身の事だと、僕は考えます。つまり、イタチの万華鏡写輪眼の開眼をシスイが受け持ってくれた…シスイがイタチの「儀式」執行してくれたんだと思うのです。では何故、イタチがこんな返答をサスケにしたのかと言うと、その答はこのやり取りの直前の万華鏡写輪眼の開眼条件の提示に関係してるのだと思います。

「お前もオレと同じ
万華鏡写輪眼を開眼しうる者だ
ただしそれには条件がある」(イタチ)

「最も親しい友を…
殺すことだ」
(イタチ)

実はこれがイタチがサスケについた「優しいウソ」なんだと、僕は考えています(第25巻/143頁)。実際、サスケの万華鏡写輪眼はイタチを殺めてしまった後悔で成ってまして、サスケは今もイタチを「兄」だと思ってますので開眼しない筈ですよね。それでも「友」としたイタチの提示は、これからサスケに出来るであろう親友イタチが大切に想ったシスイのような…を、サスケが殺せば万華鏡写輪眼が得られると唆(そそのか)してるのだと思います。だから、万華鏡写輪眼を既に持つイタチがシスイを殺した事にしないとイタチの提示する開眼条件の信憑性が無くなってしまいます。じゃ、何故、イタチがこの「優しいウソ」をつかなきゃならなかって言うと、それはイタチがサスケを試す必要があったからだと思います。

「少なくともお前なんかより
アイツのことを兄弟だと思ってるからだ…!!」(ナルト)

「………」(イタチ)

ナルト達が躍起になってサスケ(イタチ)を探してる時に、イタチの烏分身がナルトの前に現れましたよね(第44巻/8頁)。あの時、イタチはナルトに自分の力(烏のオエオエ君)を分けて立ち去りましたが、ナルトがどんなにサスケを大切に想ってるかを確認して、僅かに微笑むんです。ナルトの口に烏を一羽丸ごと<ズッ>っと押し込んで、「これから大事な用があるんでな」(第44巻/14頁)と捨台詞を残して消えちゃうんですが、そんなナルト…最も親しい友…を殺さなかったサスケに安堵した筈です。サスケがこれまで何度かナルトを殺せるチャンスがあった事をイタチは知ってて、それでもナルトを殺さなかったサスケはイタチの課した試練クリアした訳です。もしもサスケがナルトを殺すような展開だったなら、イタチは迷わずサスケをその手で殺したでしょう。

イタチは何か重大な使命をサスケに託す為に行動していて、それは明らかに写輪眼が持つ宿命に関係しています。同時に非常に巨大…イタチですら成し得ない程に巨大…な力(力量)をサスケに与える必要があった。しかし、イタチにはサスケにその巨大な力をただ与えるのが不安だったのだと思います。だから、サスケがこれまでうちは一族が歩んで来た禁忌をトレースするような悪しき心があるかどうかを確かめる必要があった。その試金石「優しいウソ」最も親しい友を殺す…だった訳で、大事な用(=サスケと会う)の前に、ナルトがホントにサスケの最も親しい友に足る人物かどうかを、自分の目で確かめに来たんだと思います。ま…そのついでにナルトに切り札(イタチの力の一部)を渡したんですね。

うちは一の手だれ…瞬身のシスイと恐れられた男だ
一族の為ならどんな任務でも先立ってやる男だった」(ヤシロ)

「そんな男がこんなモノを残して
自殺するとは考えづらい」(イナビ)

…で、「シスイの遺書」に目を移すと、遺書と言うには余りにも貧相です(笑)。それはうちはの上役共の疑念を煽る程に大きな蟠(わだかま)りでもあった(第25巻/93頁)。そもそも、紙の切れ端(或いは右の部分が千切られた)ですよ。まさか、こんな紙切れにシスイが遺言を書くかと…チンケな偽装だと、誰もが疑ったのでしょう。しかし、イタチは走り書きのような遺言にシスイのメッセージを確かに感じていたのだと思います。きっと、シスイもイタチの様に苦労してたんでしょう。それを知らずに騒ぎ立てるうちはの上役達のお気楽さに、イタチは徐々にキレて行った筈です。ナル×ジャンでもシスイの遺言の「道」と言う言葉に注目してまして、何かの組織名じゃないかしら…と、激しく黒くなっています。

「オレの意志を継ぐ造反者も出てきた」(トビ)

「…が時すでに遅し
時は流れ…主権は千手の手に
誇り高きうちは一族
千手の犬へと成り下がった」(トビ)

サスケの儀式で激しく興味を持ったのが、トビの言う造反者の存在でした(第43巻/183頁)。マダラの意志を継ぐ造反者ですから、勿論、警務部隊なんかに組み込まれる事を拒み、地下に逃げたと思うんです。里抜けに近い犯罪でしょうが、木ノ葉はその巨大さ故に内部に潜伏する方法はいろいろとあったでしょう。そして、「道」と言う地下組織が結成された…。「道」がマダラの言う造反者が核になっているなら強硬な武闘派路線だったろうから、公然と存在した「根」との共闘や、「道」の存在をダンゾウが容認、或いは援助した可能性もあると思います。反千手では路線は一致してますし。シスイは一族想いで、一族からも信頼される実力者でしたから、それが一族とは一線を画する地下組織の「道」と繋がっていたら、疲れた…と言う気持ちも判る(笑)。

イタチはシスイとが良かったし、暗部だし、うちは一族に送り込まれたスパイだったから、シスイの事も調べ上げていた筈で、もし「道」と言う組織があって、それと繋がりがあったならば、シスイの遺した「遺書」に刻まれた「道」と言う言葉は果てしなく重いモノだったでしょう。ヤシロ達の雰囲気から、シスイの死体が手元(実際)にあったのかが微妙(状況証拠でシスイの身投げを認定した可能性もある)で、最近の提示で、シスイの右目、右肩、右腕がダンゾウに移植されていて、最終的にシスイの死体はダンゾウの管理下に置かれた事実を物語っています。ただ、イタチの万華鏡開眼が「最も親しい友」の死に制約されない…壮絶な後悔があれば良い…事からシスイが件の騒ぎで死んでいる必要はない訳です。

「オレを疑ってるってワケか?」(イタチ)

恐らく、イタチは「シスイ事件」だけでなく、うちは一族を取り巻く止ん事無い事情の全てを知り尽くしていた事でしょう(第25巻/96頁)。しかも親友であるシスイを殺害の嫌疑までかけられた。加えて、イタチもシスイも木ノ葉や一族の柵(しがらみ)の中で泥塗れになっているのに、それを知らないで浅いところで騒いでいる上役共がイタチには許せなかったんだと思います。でないと、イタチはこんなキレ方はしない。事を荒げてもメリットなどは一欠片もないし、事を治める為に出したくはない万華鏡写輪眼(多分、”月読”でフガクをハメて上役共を黙らせた?)まで出すハメになって…それをサスケに見られて(見せて?)しまった…。それを押してもキレたのは、イタチがシスイを殺した訳じゃない!!…と、僕に確信させるのだ!!

「見た目や思い込みだけで…
人を判断しない方がいいですよ」
(イタチ)

或いは…シスイがズブズブの真っ黒だった可能性もあるけれど…。
イタチの「意味深」(第25巻/93頁)は、未だを孕んでいる…。

イタチさんは無実だ!


 

霧隠れ忍刀七人衆・桃地再不斬 | BLOG TOP | 第459話「サクラの決意」(サクラ編)

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