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自来也は何故、木ノ葉の額当てをしないのか?


アニナルの1時間SP自来也雨隠れ潜入編の感想を書こうと思ってたんですが…第368話「情報収集」(オエオエ君による雨隠れ潜入)~第374話「神への成長!!」(ガマケンさんの登場まで)の感想で書き尽くした部分でして…今さら…の気持ちが強くて(笑)。週刊の6話分を前回の自来也SPと今回のSPで一挙に出し尽くす太っ腹で、先急いでる感は否めない(汗)。オイオイ…こっちも仕舞いに掛かってるのかよと心配になってしまいました。アニナルは余り観ないんだけど、OPのアニメは凄く良いと思います。きっと本編を読み尽くしてるご同輩には自来也編~イタサス編粗筋に見える筈です。それくらい凝縮されたメッセージだと思います。イタチの万華鏡とか、ラストのナルトの涙お腹一杯になる傑作OPだと思います。あと、手綱ちゃん…あれはアニナルスタッフも重々、自来也の『おっぱい星人』を認識してる自己提示で、なかなかやるじゃないか!!…と(笑)。

「どうだ?」(畜生道)

「……自来也よ」(小南)

「………
「そうか…自来也先生か
懐かしい」
(畜生道)

「どうする?ペイン」(小南)

「もちろん殺る
今さら未練も無いだろう…
侵入者を殺すために
この体で出張ってきたんだ」
(畜生道)

雨隠れ潜入編でのペイン・畜生道の機微に注目してみましょう(第41巻/35-37頁)。小南が自来也を発見し、畜生道に報告するんですが、その時、畜生道がメチャクチャ懐かしがるんです…。空を見上げるように、何とも言えない目付きで「自来也先生」と言うシーン。アニナルではその周辺のセリフがやや肉付けされていて、それが畜生道の表情に絶妙にマッチして胸に迫りました。この後の展開で畜生道が口寄せ専門で、人間道と餓鬼道を増員する口寄せをするので、この時、畜生道が「この体で…」と言うのが、戦術としての「口寄せの術」を重視したものかしら…と当時考えたんですが、どうもしっくり来ない。もしかしたら、畜生道で出張ったのには別の意味があったかも知れない…そんな疑念がムクムクと…(汗)。


「殺す?この子たち」(大蛇丸)

「なっ!」(弥彦)

「ずいぶん戦争孤児
見てきたけど惨いものよ
いっそのことここで殺してやるのが
この子たちにとっても……」
(大蛇丸)

「よせ大蛇丸!
…お前は綱手と先に帰ってろ
ワシはしばらくこいつらの
面倒を見る」
(自来也)

「はぁ!?」(綱手)

「多少自立が出来るようになるまでだが
これがせめてもの償いだ」(自来也)

長門は自来也に大いに感謝している…(第41巻/53-54頁)。それは確かに動かない事実だと思います。確かに、大蛇丸の「殺す?」「愛」だけど、自来也なんか3年間も弥彦、小南、長門に忍術修行して野たれ死に寸前の難民の子供の自立支援してくれたんですから!!3年間だけ教えて、後は野となれ山となれ…で放り出した点には些かの黒さも感じはしますが、一応忍術を皆伝し、長門には「平和」を託した訳で、これも予言の付託があったればこその苦渋の選択であると受け入れましょう。ま…その直後の弟子であるミナト以降、妙木山との口寄せの一括契約を結んで手厚く庇護した変節もありまして…しかし、口寄せ契約自体が「運命」に基づく提示(自来也SP)もあって、解釈が混沌としてる部分も残していますが…。


「あれから数年
お前たちの名をちらほら聞くようになった
いくつかの紛争で名を売ったが
その後死んだと聞いた…」(自来也)

「先生はあれからの私たちを知らない」(小南)

「確かに知らないがのォ
"暁"のやっとることは間違っとる!」(自来也)

「それが自分で考えた結論ですよ…
自来也先生」(畜生道)

「外見はだいぶ変わったが
その眼…やはりお前がペインだったか…長門
正しい成長はしてないようだの…
何かあったか?」(自来也)

自来也の「そりゃァちょっと冷たいんじゃねーの?」なセリフに小南が噛み付く…例のドロドロの緊縛シーンの濡れ場…(汗)(第41巻/75-77頁)。自来也もその冷たさを「確かに知らないがのォ」と容認する辺り、やっぱ黒いわ…と思えます。そして、そこに「この体で出張った…」の畜生道が髪の毛を逆立てて登場する訳です。輪廻眼の長門が堕天して”暁”のペインとなった経緯にはド汚い大人(半蔵事件)の存在が不可欠なんですが、ド汚くはなけど自来也なくして長門は無い訳で、自来也も堕天の一翼は確かに担っているのです。そもそも「予言」なんてのがなければ、ペインは生まれなかった…長門は野たれ死んでいましたから、妙木山の大ガマ仙人がそもそも発端なんですが…ま…言い出したらキリがない…(汗)。

「アナタは知らなくていい…
しょせん外の人間だ」
(畜生道)

でもこの時、自来也は言わなきゃ良いのに、「この体で…」の畜生道の輪廻眼を見るや否や、畜生道を「長門」と認定してしまいます。非常に微妙なんですけど、その直後から畜生道の雰囲気が自来也に対して逆立つのです。自来也は畜生道と過去に会っています。大ガマ仙人の「予言」に従い諸国を放浪し、森羅万象に触れ、「弟子=予言の子」を見出す為に世界を流離(さすら)っていた時、森の中で風魔の忍(アニナル・雨隠れ潜入編SPでは「風魔」を補強する描写が追加されていました)で、自来也は畜生道を瓢箪蝦蟇の結界内でやっつけて初めてその事実に気付く事になるのです…。実は長門にとって、自来也のこの誤認が大きなストレスだった筈で…もっと言うと、自来也の本心を確かめる為に「この体で…」だったんじゃないかと、僕は思う訳です。


「長門…
お前にいくつか聞きたいことがある
弥彦はどうした?」(自来也)

「ああ…いたな
そんな奴も」
(畜生道)

「!?」<キッ>(自来也)

「とっくに死んだよ
そんな奴は」
(畜生道)

「長門…お前」(自来也)

自来也の言わなきゃ良いのに…が駄目押しのように続きます(笑)(第41巻/84-85頁)。だから、長門(畜生道)は自来也を<キッ>とさせるように、弥彦を蔑ろにするようなセリフを吐いてしまうのです。そもそも、何で風魔の忍である畜生道を長門と誤認する自来也って記憶力悪過ぎ(笑)。自来也を「ドジ」だ何だと散々バカにしたくなる長門の気持ちは概ね解ります。しかも、言うに事欠いて…一等最初の質問が「弥彦の消息」ですから、弥彦の親友の長門であっても、こんな風に嫌らしい言い方になるっちゅーもんです(笑)。長門にしてみれば、弥彦の前に「オレだろ!!オレ!!」みたいな…ちょっと空かされた悲しさみたいな気持ちが、きっとあった…自来也の不思議ちゃんな天然さが長門を激しく傷付けたんだな~ッ!!


「ペイン…
それはオレたち六人全員を指し示す呼び名だ」(天道)

「何故…六人もの"輪廻眼"が…」(自来也)

「!!
お…お前は…」(自来也)

自来也の雨隠れ潜入編の佳境で、とうとうペイン六道が登場して、弥彦の体を使ったペイン天道が登場します(第41巻/189頁)。ここで止めときゃ良いのに、自来也は天道=弥彦には気付いちゃうんです(笑)。もうこの辺りになると、長門(ペイン)のイヤミ発言も最高潮で、同時に自来也を殺す最終決定みたいな…良心のリミッターも外しちゃった筈なんです。「侵入者を殺すためにこの体で出張ってきたんだ」(第41巻/37頁)とは、「未練はない」と言いつつも迷いを孕んだ気持ちを整理する為に自来也を試す必要が長門にはあったんだと、僕は考えます。つまり、長門は畜生道が長門(自分)ではないと、自来也に気付いて貰いたかった…と思う訳です。現に天道=弥彦には一発で気付いたじゃない!!(笑)


「…お前は…その顔…
弥彦なのか…」
(自来也)

「ああ…いたなそんな奴も
とっくに死んだよそんな奴は」
(畜生道)

「一体どういうことだ…
弥彦は死んだんじゃ…

それにその眼…」(自来也)

「…オレに弥彦の面影を見たか
やはりかつての師だけはある。
…だがすでに弥彦は死んだ
ここに居るのはペインだ」
(天道)

「…そんな理屈はいい!
何故お前が”輪廻眼”を持っている!?」(自来也)

ま…この後、ペイン六道は自らを「神」と名乗り自来也に襲いかかるんですが…(第42巻/8-9頁)、もし長門がシノだったなら、「弥彦には気付いたものだな」とメラメラと変な陽炎を立ち昇らせたんじゃないかと思います。長門は自来也を心の底から信用し、勿論、多大なる感謝と親愛の情を感じていた。ぶっちゃけ、兄のように…父のように愛していた。できれば殺したくはない。だから、小南に殺させようともした。もしも味方なら…と言う淡い期待すら感じている描写がアニナルには追加されてもいました。長門は小南には偉そうな事を言ってたけど、ホントは殺したくはなかった筈です。それで、風魔の忍の体を使い、自来也と交戦経験のある畜生道で自来也の前に現れた…それは自来也を確かめる為だったと、僕は思います。

「だが自来也先生は
少し違う気がした」
(長門)

「先生は己の身を守るため
忍術だと言ったが
オレだけに関して言えば
輪廻眼の力をコントロールさせる
ためだったようだ」(長門)

第446話「ただ二人を守りたい」で、弥彦は自来也への想いをナルトに切々と語ります。しかし、自来也は長門の「輪廻眼」しか見ていなかった。何故なら、畜生道を輪廻眼だけで「長門」と、自来也は認定してしまったから…。それが、雨隠れの修行における弥彦に対する唯一の優越感であった自来也の長門に対する認識(修行=輪廻眼のコントロール)の価値観を真逆に変えてしまったのです。しかも、自来也にとっては弥彦天道の輪廻眼が違和感ですらあった…。それは長門の嫌悪感をも増長する結果になってしまったのだと、僕は思います。これは自来也の行動パターンからすると非常に異例で、大蛇丸に代表されるところの「才能」に対して魅力を感じない筈の自来也の唯一の大失態だった…と、僕は思います。

ま…これが「予言」に付帯する自来也の行動の「黒さ」を際立たせる部分であり、ド汚い大人じゃないけれど、自来也だって長門の堕天には加担してんだよ…とするナル×ジャンの見解であります。そもそも、妙木山の大ガマ仙人の「予言」には善悪の双方を生み出そうとする「未必の故意」(実害の発生を積極的に希望ないしは意図するものではないが、自分の行為により結果として実害が発生してもかまわないという行為者の心理状態)が存在していて、ナル×ジャン的には非常に胡散臭い構造なんですが、その一部には不思議ちゃんで天然の自来也の「選択者」としての選抜も含まれていて、自来也の異例なブレとも言える「輪廻眼への期待」もそれに付随する要件だったのかな…と、僕には思えてならんとです。

「はるか昔…人々は常に争い
…戦争が絶える事がなかった
今よりひどい時代だ


そんな時代に
ある一人の僧侶が現れた
始めてチャクラの真理を解き明かし
世界を平和に導こうとした

忍宗という教えを説いて
世界を回ったと伝えられる


時が経ち
忍宗は忍術と呼ばれるようになる
忍術は武力ではなく
人々を平和に導くための教えだった


その僧は六道仙人と呼ばれ
この世の救世主だと言われた存在だ…
お前と同じ輪廻眼を持っていた

”我 安寧秩序(あんねいちつじょ)を成す者”

それが仙人の言葉だったそうだ
いつしか人々が
本当に理解し合える時代が来ると
信じていたんだろう…


もしかすると…
お前は仙人の生まれ変わり
なのかもしれんのォ

お前の目に仙人の想いが
託されている気がするわい」
(自来也)

「オレに平和を託し…
そして先生はオレ達の前から
去って行った」
(長門)

第446話「ただ二人を守りたい」で、自来也は長門にだけは特別なメッセージを与えています。本来、「才能」に対して否定的な考えを持つ自来也には異例とも言える行動だった訳ですが、輪廻眼の特殊性を考え見れば、自来也が過度に期待したのも少しは譲歩も可能です。それでも…長門としては畜生道との誤認はないだろ!!って言うのもあったけどね(笑)…しかし、そんなこんなも含めて、輪廻眼の長門の弟子受けと、ちょっと呆気ない放免に関しては若き日の自来也の苦渋の選択であったのだと受け入れる事ができるでしょう。徹頭徹尾、自来也は大ガマ仙人の「予言」の付託に全身全霊で応えていた訳で、綱手への想いもそこそこに自来也が東奔西走したのは木ノ葉隠れの里の為ではなく、忍界の為だった…。

ココ…ちょっと解り難いんで補足しときます…エーッと、自来也は弥彦が一番のお気に入りだったと思います。純粋に自来也と弥彦は人間的な相性が良かった…のだと思います。勿論、三人の子供らの中での依怙贔屓なんてなかっただろうけど、自来也と弥彦の関係性は傍目にも良く分かった筈です。長門なんて繊細で賢いもんだから、それを凄く敏感に感じて心の中がチクチクしてたと思います。自来也はそんな弥彦のざらつきも感じていて、長門の事情…使命に近い…を聞かせ、同時に安心させていたのだと思います。愛情の分配が如何に公平であろうとも、受け手には勝ち負けが必ず存在します。非常に軟弱な土台の上に人は立っているのです。もしも…自来也が長門自身に興味があったのではなく、輪廻眼に格別な配慮をしていただけだった…とすれば、弥彦に対する自来也の笑顔と比較すれば、その差は残酷にも感じます。その仄かな気配がペインとの交戦の中で漏れ出している…ちょっと嫌らしい考え方ですが、僕らにも自来也もいろいろと事情がありまして…の理解が必要だと、僕は考えています(091015)。

自来也は木ノ葉の忍でありながら、雨隠れの難民を拾い上げ、剰え忍術まで伝授した。しかも充分な力量を有し、輪廻眼なんてレアな血継限界を他里に放免した。そこには極めて高次な視点での「平和」への願いが存在した筈です。自来也の行動の全ては大ガマ仙人の「予言」に根差している事は確かな事実です。だから、木ノ葉の額当てではなく、「油」の額当てをしてたんだと、僕は思います。木ノ葉隠れの里の利益の為ではなく、世界・忍界「平和」その為に鬼にも成る…自来也の決意や覚悟自来也の額当て「角」には宿っていたかのようです。ナル×ジャンの疑念の矛先は自来也が「予言」が併せ持つ「黒さ」を感じ取っていたかに向かっていて、もし自来也がそれを感じていたならば…もしかしたら死んでない…とする想定もムクムクと…かなりしつこく…(黒笑)(第42巻/35頁)。

「今こそが大ガマ仙人の予言された選択の時!」
あの時…自来也が出て行く必要は…なかった…。


 

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