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うずまきナルトは渡さない

 
「…一人ぼっちの…
あの苦しみはハンパねーよなぁ…
お前の気持ちは…なんでかなぁ
痛いほど分かるんだってばよ……」(ナルト)

「けど…オレにはもう
大切な人たちが出来たんだ…

オレの大切な人たち…
傷つけさせねェ……」(ナルト)

「………
………」
(我愛羅)

「でなけりゃーお前を殺してでも…
オレはお前を止めるぞ……」(ナルト)

「………何で…」(我愛羅)

「ぐっ……」<ズズッ>(ナルト)

「何でお前は他人の為に
ここまで…」
(我愛羅)

木ノ葉崩し…ナルトVS我愛羅の〆部分…我愛羅がナルトの異常者っぷりに畏れ戦く行です(第16巻/62-63頁)。二人ともチャクラを限界まで使い尽くした状況…それでもジリジリと我愛羅ににじり寄るナルトに、我愛羅は(…何故…こいつはこれほどに強い…!?)と驚きを隠せませんでした(第16巻/58頁)。しかし、ナルトは我愛羅と闘う為に近寄ったのではなく、それが解る…じゃあ何の為に!?…我愛羅には言い知れない恐怖心が募る訳。ナルトのにじり寄りの根っ子には同情や哀れみではなく、強烈な共感のみがあった訳で…ナルトは我愛羅の心に寄り添う為に歩み寄っている…我愛羅の発する「他人」とはナルトが大切に想う木ノ葉の忍が該当するのは勿論ですが、その中に我愛羅すらも含まれる大らかさを感じ取り、驚かずには居られなかったのだと思います。

ナルトは我愛羅に…我愛羅はナルトに…里内での孤独感や虚無感を重ねていました(第16巻/59-60頁)。「…オレの存在は消えない……消えないのだ!!消えてたまるか!!」(第16巻/58頁)…強さだけが我愛羅の存在を認めさせるのだと、我愛羅は信じて生きて来たのですが、ナルトと実際に闘って自信の根拠が完璧に崩れてしまったのでしょう。実に皮肉なのは我愛羅戦で魅せたナルトの鬼神の「強さ」がサスケのコンプレックスを煽り里抜けに走らせたところで、ナルトのチート設定(九尾や八卦の封印式、妙木山の守護等々…)を織り込まないと、自分が間違ってるんじゃないかと思ってしまう罠。凄く狡い(チート)んだけど、そこは…主人公なんだから…と飲む下すべきです(笑)。我愛羅とサスケは似てる…我愛羅もサスケにそんな風な事を言ってましたよね(笑)。

「一人ぼっちの
あの地獄から救ってくれた……

オレの存在を認めてくれた…
大切な皆だから…」(ナルト)

「………」(我愛羅)

「自分の身近にいる大切な人に
尽くしてあげたいと慈しみ見守る心…」
(夜叉丸)

「…愛情……」(我愛羅)

我愛羅はこの時、夜叉丸を思い出します(第16巻/64頁)。そして、夜叉丸の残したかったメッセージ…「愛情」に気付くのです。我愛羅は自分を道連れに逝こうとした夜叉丸が、自分を愛していてくれた事に気付いたのだと思います。我愛羅の存在は自らの「力」が支えていると我愛羅自身が認識しているのだと、先に書きました。勿論、我愛羅の鼻っ柱はそれを土台に立ち上がっているのは明白です。ぶっちゃけ「バケモノ」である事が我愛羅のアイデンティティであったとも言えるのです。しかし、もっと凄い「バケモノ」が現れた!!(笑)(←それがナルトだった…)しかも、コイツは得体が知れない。そして、そのとんでもない「バケモノ」(←ナルト)が我愛羅に「力」とは何か?「強さ」とは何なのか?を教えてくれるのです。


(だからこいつは強いのか…)(我愛羅)

「ぐっ…」<ズズッ>(ナルト)

<ザッ>「もういい
ナルト…」
(サスケ)

「!」(ナルト)

「サクラはもう大丈夫だ
こいつもチャクラが尽きたんだろう…
とっくにサクラの砂は崩れたよ…」(サスケ)

「…そっか…」(ナルト)

<ザッ><ザッ>(!!!)(サスケ)

「もういい…ヤメだ」(我愛羅)

(…うずまきナルトか……)(我愛羅)

ナルトとの闘いが我愛羅に”我愛羅の組成”を教えたのです(第16巻/64-66頁)。我愛羅は自分を孤独のどん底に追い込んだ人柱力(砂の守鶴)としての境遇、自分を道具として認識する父・四代目風影への不信感や、自分の出生の犠牲になって死んでしまった母への自責の念…等々が混ぜこぜに苛まれ、自分から「闇」に沈んだ…孤独の中に活路を見出した訳で、自分の存在を固定する「力」を信じるしかないにも関わらず、同時にその「力」を忌み嫌い、剰え憎みすらする不条理を抱え苦しんでいたのです。しかし、ナルトの「異常さ」はそれが勘違いである事を気付かせたのです。我愛羅の「力」もまた「愛」に根差した想いが詰まっていたのだと…。我愛羅はナルトと接し、ナルトの受容に絆され…ただ…我愛羅を取り巻く環境が「歪」(いびつ)だった為に解り難かった事情を悟るのです。

「姉さん(加流羅)は我愛羅様を
すごく愛していたのだと思います
砂の守鶴は本来
攻撃の為の生霊です」
(夜叉丸)

「砂が自動的に我愛羅様を守ろうとするのは
母親としての愛情………あの砂の中に母親の意志
込められているんだと思います」(夜叉丸)

「カンクロウは何故、”我愛羅に護衛は要らない”と言ったのか?」(疑問の考察)に詳しく書いた事ですが、我愛羅の「絶対防御」利己的な愛情の供与(第15巻/75頁)という観点においてはナルトの「八卦の封印式」と言う「愛のフィルター」に酷似した機能です。ぶっちゃけ…「母親の愛」そのものです。だから、加流羅を愛する夜叉丸がヤキモチから「アナタは愛されてなどいなかった…!!」(第15巻/95頁)と嘘を言ったのです。ま…その一言が我愛羅を大いに迷わせた訳ですが、現実には我愛羅は「母親の愛」に手厚く護られていて、それをカンクロウがイヤミっぽく「護衛は要らない」と言ったのだと、僕は考えまして…子供だった我愛羅には解りようもないややこしさがあって、それも含めた「歪」であって…ま、我愛羅もそれが解るオトナになった…成長した…っちゅー事です。

(…こんな弱りきった我愛羅は
初めて見るじゃん)
(カンクロウ)

<スッ>「分かったよ………」<ザッ><ザッ>(カンクロウ)

「…………」(サスケ)

「…………」(我愛羅)

(いつか…オレにも…)(我愛羅)

弱りきった我愛羅をカンクロウが気遣っています(第16巻/66-67頁)。確かに身内のカンクロウやテマリですら我愛羅に恐怖していてけれど、恐怖だけが我愛羅とカンクロウを繋いなかった事が良く判かる描写でした。この時、既に我愛羅は自分の「力」の組成に気付いていますから、カンクロウやテマリの気持ちをしっかりと感じ取れる態勢になった…それがテマリとカンクロウに「済まない………」(第16巻/69頁)と言わしめるのです。我愛羅が想う(いつか…オレにも…)とは自分に寄り添ってくれたナルトの人間像をイメージしたものだと、僕は考えます。それにしても、この場にサスケが居合わせた皮肉。サスケと我愛羅の「…………」が外見上は同じでありながら、そのベクトルが真逆に向かう皮肉…以降の二人の「明暗」をクッキリと分かつ流れは余りにも残酷と言えるでしょう。


「ナルトよ…
ババアからのお願いじゃ…」(チヨ)

「お前は我愛羅の痛みを
知ってやることが出来る
唯一の存在じゃ……」
(我愛羅)

「我愛羅もお前の痛みを知っておる…
我愛羅を…助けてやってくれ……」(チヨ)

風影奪還編のクライマックス
…チヨ様もナルトの「本質」(普通に見たら異常者)に気付いておられました(第31巻/156-157頁)。だからこんな「お願い」が出来る訳で、ついでにナルトと我愛羅の関係性を明解に説明できたのです。二人の封印の形式はかなり違いますが、ナルトと我愛羅の「組成」は限りなく近い…「愛」に護られている…のだと、チヨ様も気付いていた。チヨ様がサソリを殺めた戦術に関してサクラに顔向けができない…とする描写(第31巻/82頁)が残されている様に、基本的に歪な人なんです(笑)。しかし、サソリを殺めた後、我愛羅に一直線に向かったチヨ様の性根はキッチリと修正されていました。だからこそ、チヨ様の死は我愛羅にしっかりと届いたのだと思います。

チヨ様は我愛羅に「愛」を注いだのです。


「うずまきナルトは渡さない」(我愛羅)

「私も同じく!」(水影)

「雷影 お前は?」(オオノキ)

「もちろん弟は渡さん!」(雷影)

「オレには力はないが…
今までに集めた尾獣の力がある
お前達に勝ち目はないぞ」(トビ)

第467話「宣戦」で、我愛羅がナルトの恋人なんじゃないかと思えるようなセリフを吐いて、ちょっとドキッとしましたが(笑)、そのくらい我愛羅はナルトに感謝しているんだし、大切な人であると認識しているんだと思います。我愛羅のちょっと危ない言葉を水影ちゃんが空かさず補強したのは、分厚い母性の為せるワザであり…我愛羅は母親としては放っておけないタイプの子なのかも知れません。ま…水影ちゃんの反応がナルトに対しても在るかと言うと、そっちはかなり期待薄で、その根拠は異常者たる面目躍如があるのだと、僕は考えていまして…それはまだ書いちゃいけねーだろッ!!の部分なので今のところは保留とさせて戴きます(笑)。それにしても近頃は書けない事が多くなってきて、何かとやり難いです(汗)。

「希望は捨てない」(我愛羅)

我愛羅が「闇」から解放されたのは、自分が愛されている事に気付けた…信じる事が出来たからだと、僕は思います。我愛羅にそれを為させたのがナルトの偉業な訳ですが、我愛羅にとってはナルトの存在そのものが希望であったとも言えそうです。加えて、八尾と九尾が”暁”のトビが示す”月の眼計画”を阻止する為の最後の砦みたいなもんですから、忍界・世界の為にとってもキラビやナルトは希望であります。ところで”暁”的には外道魔像とリンクするコマとしてサスケを考えてる筈で、トビがサスケを完全にコントロール下に置くまでには少しの猶予があるでしょう。雷影もナルトには吝かじゃなさそうな気配だし、ナルトの人柱力としての本格的な訓練に関与する暇(いとま)くらいはありそうじゃない!?つまり…もしかしたら『ナルトの人柱力修行編』があるかもです。

人柱力のシステムを編み出したのは六道仙人で、六道仙人の死に際に十尾は九つのチャクラに分解され、世界の各地に鏤められたとの事ですから、木遁チャクラや尾獣のコントロールを可能にする血継限界チャクラを六道仙人が独自に所有していた可能性が高いと思われます。木遁チャクラを練る事が出来る柱間が尾獣のコントロール能力を一代限りで有した描写や、柱間の遺伝子情報を継承するヤマトにも不完全ながら尾獣をコントロールする能力が宿っている描写から、木遁チャクラ(血継限界チャクラ)と尾獣をコントロールする能力が密接に関係…ぶっちゃけ、同一であると考える事が出来ると、僕は思います。六道仙人の木遁・血継限界チャクラの獲得時期につきましては、十尾封印による体質の変化の可能性…つまり、後天的な能力の獲得とも考えられます。

マダラが柱間に憧れ、絶えず意識していたのはそれと無関係ではないと、僕は考えています。マダラは六道仙人の二人の子の内の兄系(仙人の”眼”)であり、父親の信託を得られなかった虚無感を引き摺る…ちょっと情けない系譜であり(笑)、サスケにしても極度のファザコン体質をしっかり継承する辺りには、その異臭を強く感じます。トビはそれを「呪い」と呼び正当化しようとしていましたが、余りにも女々しい!!しかし、それも六道仙人のシナリオの一部(←今はこれ以上は…)なんでしょうが、うちはマダラの千手柱間に対する異常なライバル意識の裏には、六道仙人が独自に有した(であろう)木遁チャクラを事もあろうに弟系(仙人の”肉体”)に与えた依怙贔屓が、いつまでも女々しく「呪い」を引き摺る兄系の琴線を激しく掻き鳴らした(笑)…のだと、僕は思うのです。

唯一、九尾だけが写輪眼(兄系)に従属する点がマダラの拠り所になっている感もあり、それを六道仙人の思い遣りと考えられないところがまた女々しいと…(笑)。何故、瞳術持ちのみに読める石碑を六道仙人が刻んだのか?なんて、マダラは考えもしなかったんだろーな(僕もまだ書かないけど…)ま…この辺の力関係の微妙な均衡には六道仙人が操作してて、その恣意的なニオイはかなり鼻に付くレベルでもありますが、何分かなりアレな領域でしてナル×ジャンでも書くに書けない…ちょっと苦しいですが我慢して下さい。兎に角、愛されないでこの世に生まれて来た命なんてない事を忘れないで欲しいと、僕は思っています。ナルトに絆された我愛羅が自分の周囲に溢れる「愛」に気付けたように…素直になれよ!!と…自分の寂しさや不遇何かのせいにするのは止めにしましょうよ…と(笑)。

バケモノ 死ね
それか…関わるな バカ
見るなって どっかいけ!」 

我愛羅は自分の中に居る「力」を嫌っていました(第16巻/60頁)。砂の悪習が代弁するちょっと歪んだ雰囲気が確かに我愛羅を取り巻く環境には存在したんですが、それでも耳をすませば、我愛羅にも「愛」の囁きは聞こえた筈です。事実、ナルトはその声を我愛羅に届けたのだし…。我愛羅に命を与え逝ったチヨ様。血に飢えた獣の様に猛り狂う我愛羅の側にいつも居てくれたテマリとカンクロウ。(※…イケメンの)我愛羅を心から慕う砂の忍達…恐らく、四代目風影が我愛羅に守鶴を封印した行いも我愛羅を強い忍にしたいと願った「愛」だった事にも我愛羅は気付いてるんじゃないでしょうか。そして、それら全てを我愛羅に気付かせる切っ掛けを与えたナルトに我愛羅は心から感謝しているのです。一尾・守鶴を抜かれた今も我愛羅が強いのは「愛」に気付けたからだと、僕は思います。

「うずまきナルトは渡さない」

本当の「強さ」を我愛羅は噛み締めている…。



 

うちはイタチ | BLOG TOP | 第468話「八尾と九尾」(後編)

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