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第493話「闇ナルト」

 
「里の奴ら
今までさんざんオレ達を
除け者にしてきたくせによ」(闇ナルト)

(オレにそっくりじゃねーか…)(ナルト)

「……誰だお前は!?」(ナルト)


「見りゃ分かんだろ………
オレはお前だ」
(闇ナルト)

「は?
オレってば影分身やった覚えはねーぞ!」(ナルト)

「オレはお前自身
お前の心の底にあるお前自身だ」(闇ナルト)

「…何言ってんだてめー!?
オレはおめーなんか知らねーよ!
勝手な事言ってんじゃねー!」(ナルト)

<スッ>(ナルト)


「…ここは真実の滝とか言ってたな…
ここまでオレが表に出てこられるとはな…
いい場所だ」(闇ナルト)

「……!?」(ナルト)

「……つまりオレはお前の真実だ
オレが本当のお前だ」
(闇ナルト)

「………本当のオレ…?」(ナルト)

「ああ…
オレはお前の大切な憎しみだ
闇の部分だ!」
(闇ナルト)

「!!」(ナルト)

「ただ一つ違うのは…

九尾の奴に
やたらと気に入られてるって事ぐらいか」
(闇ナルト)

「……
……お前…」(ナルト)

(九尾の意志ってのは憎しみの塊で…
どんだけ自分を強く保っても
心のどこかにある憎しみと結びつこうとして
心を乗っ取ってくる)(ゲロ寅)

(今までこいつと九尾が…)<キッ>(ナルト)



「そういう事だ…
オレはお前自身だ
オレを追い出せはしねーぜ
ニセモノ!」(闇ナルト)

「………
そういう事か」
(ナルト)

<ダッ>(闇ナルト)

<ガッ><ガッ>

「ニセモノはてめーの方だろ!!」(ナルト)

「真実の滝」の前に立つナルトが「闇ナルト」と対峙します。後の描写で分かるんですが、これらがナルトの精神世界での出来事であり、自らを内観するナルトの葛藤が映像化されてるのかなー…と思います。「闇ナルト」との闘いとはナル×ジャン的には「アイデンティティ」の話であり、自分の中の自分を「ニセモノ」だの「本物」だの争ってるようでうは出口は見えないだろうと思います。その一部始終がナルトの側に居る大人のヤマトとモトイに実感できないところがミソで、もしマジマジと見えたなら、何だそんな事かよ…そんな下らん事で悩んでるのかよ…と一蹴されてお終いだった事でしょう(笑)。ヤマトなんか、きっと似たような体験はしてる筈で、でないと柱間のチャクラなんか操れないし、ナルトをあんなに見事に叱る事も(ry

僕は『NARUTO -ナルト-』とは自分が自分になる物語なんだと考えています。週ジャンを毎週楽しみに待つ少年少女が悩み苦しみ、ある時は躓き、倒れる。子供の頃だったらお母さんが抱き起こし、擦りむいたヒザにおまじないをしてくれた…大きな父が少し離れた先でその大きな背中を見せて導いてくれた。しかし、身体を筋肉が覆い、頭脳に知恵が詰め込まれた頃から、周りは手を拱き、自らはそれを拒絶する傾向が始まる。そんな時期に「真実の滝」は少年少女の前に現れるのでしょう。だから、ヤマトが実験体としての人生を歩むしかない現実がある以上、それでもナルトをあそこまで見事に導ける「背中」を持ち得るヤマトが、既に「真実の滝」をクリアしたに違いないと、僕には思えるのです。

しかし、それを簡単に教える事を善しとはしていない。それはヤマトやモトイがオトナだからです。ナル×ジャンでは「傷付き、気付き、築く」という成長のプロセスを推奨しております。今の世の中は安全第一主義なのか、「傷付く」という事を極端に怖れているように感じます。傷付かないから気付けない…いきなり「築く」ところにアクセスしちゃうからヤケにインスタントで薄っぺらな関係とか構造しか構築できないでいる…それが人と人の繋がりが希薄に感じられる「今」なのだと、僕は感じています。ナルトは自分の中の自分…「闇ナルト」との対峙でそれを今一度知る事になるでしょう。そして、「ニセモノ」だの「本物」だの騒ぐ事の詰まらなさに気付いて欲しいです。その為には傷付かなきゃ…な訳なのサ。

ま…その痛し痒しにオトナならば悶絶しちゃうんだけど、ナルトの精神世界が生々しく見えないからヤマトもモトイも平静を保ててる…「真実の滝」オトナな付き添いを丁重にもてなしてる訳です。そもそも、「チャクラ」とか「人柱力」とかを特別視する描き方はキッシーのトラップなんだと、僕は考えてまして、めちゃくちゃ特別なナルトですら、実は「平凡な存在」なんだとも考えるべきだと思う人なんだけど、その意味を今ここで書いちゃうのは身も蓋もなく、ナル×ジャンのライフワークとも言える「終末の谷の決闘」の旨味を減らすなんて自殺行為をしちゃう訳もなく、ただただ黙秘を貫こうかと思います(笑)。最近は書くに書けない領域が多くて言い訳っぽい考察が増えてるんだけど、この場を借りまして平に、平に(ry


<ズーン>「この島ではオレ様がトップ♪
全てを倒すオレ様まるで突風♪

まだまだ甘いぜキントキちゃんよ」(キラビ)

「ぐも~」(キントキ)

(おいビー
遊んでんなら九尾のガキをみてやっても
よかったんじゃねーか?)
(八尾)

「………」(キラビ)

(同じ人柱力同士
もっと協力してやってもよ…
オレも九尾は好かねーが…
あのガキは見込みがあるぜ

オレも昔はむちゃくちゃだったが…
お前に会ってこうなった…
なんとなく昔のお前にも……)
(八尾)

ラップ風にシャーラップ!!
ラップをバカにするてばヨーは認めねェ!」(キラビ)

「それにあいつは…」(キラビ)

雲隠れの孤島…「鬼が島」と仮に名付けても良いんじゃねーかと思いますが(笑)…で、キラビは島の動物達と相撲の稽古をしています。それが不合理に思えたのか八尾がキラビに進言しています。八尾の言葉を否定しないキラビは八尾同様、本当にナルトを「しっかり見てる」事に気付けると思います。僕は「人を見る」という考え方が凄い好きで、リアルの世の中に蔓延る「肩書き」といえば良いですかね…その人に誰かが付与した「スペック」を重視する傾向があるのがどうも鼻に付いています。人は人だし、資格とか学歴とか地位とか…「それってそのままその人自身なんですかね」…と常に考えています。「スペック」なんかより「その人自身」を感じた方が確かだと思うんですよ。何だか凄く失礼な事だと、僕は思うんです。

キラビと八尾はナルトをしっかり見ています。それをモトイが「…ビーさんはお前の事をちゃんと見てる」(ep492)で伝えたのが凄く嬉しかったな。図らずもあの時、キッ神がナル×ジャンを見てくれてるんじゃないかと、極めって不遜ながら考えたりもしました(笑)。ま…それはないにしても、人が人をしっかり見る事は大事だと、僕は思います。そして、それがHNだけで意識体として漂泊できる「ネット」では実現可能なのではないかと、僕は考えてます。それが僕のネットでのポリシーである「逢わない」の本質なんだけど、それは今更、言い訳っぽいので忘れて下され(汗)。肩書きとかスペックじゃなく、僕は僕だと思っています。その考えにナルトはアクセスしてる訳で、キラビもその過程を感じてる…。

「(それにあいつは…)未だ自分になってはいない」

キラビはそう感じてるんだと、僕は思うなー…。


<ハァ><ハァ><ハァ>(ナルト)

<ハァ><ハァ>(闇ナルト)

<スッ>「くそ!」(まったく同じ力だ…
やり合ってもキリがねェ…)
(ナルト)

「お前はオレを倒せねェ…
絶対にな!」
<スッ…>(闇ナルト)

<ボボボン>(影分身の術!!!)
「なら数で勝負だ!」(ナルト)

「影分身の術!!」<ボボボン>(闇ナルト)

「なんだよ そうなのかよ!!
影分身の数まで同じじゃねーだろーな!!?」(ナルト)

「よく分かってんじゃねーかよ!」(ナルト)

「何がどうなってるんです?」<ドドドド>(ヤマト)

「滝の前へ座ると
集中し己の精神世界へと入る事ができる
そしてこの滝は己の本当の姿を写す鏡となる…
不思議な場所だ」(モトイ)

「…今ナルトはもう一人の自分と戦ってる」(モトイ)

モトイが言ってしまった「もう一人の自分」ってのも、ぶっちゃけトラップなんだと、僕は考えています。自分は自分でしかない。自分の中に「光」もあれば「闇」だってある。清らかさもあれば汚らしさもある。「善良」もあれば「邪悪」もある。人は清濁を併せ持つ生き物なのです。そして、それら「全てが自分」なのだから、都合の良い部分を選り分けて、それを「本物」「ニセモノ」と騒ぐのは滑稽な事だと、僕は思います。だから、ナルトが自分の中の自分を「ニセモノ」と罵り闘っている内は出口は見えないなー…と思った次第です。そして、その打開策をここで「これこれ…こうすれば」と言葉にしてしまっては少年少女が「傷付き、気付き、築く」プロセスを邪魔するから、黙ってるしかないじゃない(笑)。

僕らは『NARUTO -ナルト-』の中で、少年少女の成長というものに触れているのです。それを垣間見るオトナ「自分」と再会してるようでもあります。それが何だか懐かしくもほろ苦く感じられる『NARUTO -ナルト-』の隠し味なんだと、僕は考えています。誰もが通る道だし、誰もが通った道なのです。少年少女にはそれが実感できないとも思います。でも、コレだけは忘れないで欲しい。アナタ達がオトナになれた時、きっとほろ苦いから。甘酸っぱいから。『NARUTO -ナルト-』とはそういう作品なんです。老若男女が共有できる人生の「旨味」そのものなんです。誰もが迷い苦しみもがき…自分になって行く。心の成長記を僕らは共有しているのです。それが何と何と素晴らしい事か!!僕は嬉しくて堪らないのサ。


<カッ>(ナルト)

「!」(モトイ)

「!?」(ヤマト)


「カハッ!!」<ハァ><ハァ>(ナルト)

「ナルト大丈夫か!?
何があった!?」(ヤマト)

「オレと…同じ奴が出てきた…!
そいつは……」<ハァ><ハァ>(ナルト)

<ザッ>「何だ?」(ヤマト)

<ハァ><ハァ><ハァ>「……
闇の部分のオレだった」(ナルト)

「……!」(ヤマト)

「………」(モトイ)


「オレと互角で
まったく同じ力で押してきやがる…
術も戦術パターンも手の内が全部同じだ…
…勝負がつかねェ!」(ナルト)

「そいつに勝たなけりゃ
尾獣の力は操れない」
(モトイ)

「!?」(ナルト)

「…………」<ドドドドド>(ヤマト)

「あんな奴にどうやって勝つんだ!?」(ナルト)

「さあな…オレはそこまでは知らない…」(モトイ)

「!

タコのオッサンもここで修行したんだったよな!
タコのオッサンに聞けば…

………
イヤ……教えてくれやしねーか…
あの態度だもんな…」(ナルト)

「だろーな…」(モトイ)

(………
タコのオッサンにも闇の部分があったのかな…?)(ナルト)


<スッ>「…モトイのおっちゃん
タコのオッサンの事
もっと詳しく教えてくれってばよ…

生い立ちとか
どんな性格だとかさ…
そしたら何かヒントになるかも…!

あのタコのオッサン
オレの何が違うのか…
気付くかもしれねェ!」(ナルト)

「てめーも人柱力なら…
その存在がどういう生き様を歩いてきたか
大体想像できんだろう!」(モトイ)

「ああできるってばよ!
だったらオレの事だって想像できるハズだろ!
あのオッサン
じゃあ何でオレが困ってんのに助けてくれねーんだ…!?
オレだって…………」(ナルト)

「………」(モトイ)

「他人の事をペラペラ喋るのは
好きじゃないんだが…

ナルト…お前はビーさんと同じ人柱力だしな…
九尾を安定させるもの世界平和に繋がる…いいだろう」(モトイ)


「サンキューだってばよ!!」(ナルト)

「…前にお前に言ったな…
同じ人柱力ならどういう生き様を歩いてきたか
想像できるだろうと…

想像通りだ…
大きな力は恐れを生み蟠りを生んできた

ビーさんは里の者達に
すっと煙たがられいやがられてきた…

だがビーさんは
落ち込む事もぐちをいう事もなかった
ただひたすら明るくいつも周りを和ませていた

なにより人柱力としての自分を恥じるどころか
自らをアピールし

オレが思うに
誇りを持って己を表現してきたように見えた」(モトイ)

「ヨー♪」(キラビ)


「なぜ人柱力である己にそこまで誇りが持てたか…
それはおそらく…

兄……雷影様のためだ」(モトイ)

「……?」(ナルト)

「………」(ヤマト)

そう言えば、ナルトも四代目火影・波風ミナトの子だったよな…(笑)。ナルトがそれをここでひけらかさないところが意地らしいです。僕はそれが「気品」なのだと感じています。キラビのおちゃらけたラップをどう感じるかも、キラビという人をしっかり見てれば、その趣も変わってきます。ナルトにはしっかりとした「気品」が既に備わっているのだから、キラビがナルトを見る様に、ナルトもしっかりとキラビを見る事が出来れば「オッサン」なんて呼ばなくなると思います(笑)。現に目の前に居るモトイはちゃんと「おっちゃん」と呼んでるんです。しっかりと人を見れれば、ナルトはいろんな事に気付けると思うんです。その為に今、傷付こうとしてるのね。しつこいけど、ココ大事だから(テストには出ないけど…笑)

見返りという対価を望まない想い…誰かの為に何かをしたい…そう自然に思える気持ち…それが「愛」なのだと、僕は思うんです。静かな気持ちで誰か…自分じゃない誰かを感じれるなら、その人が自分にどんな想いで接してるかが分かる様になると思うんです。例えば、四代目がどんな想いでナルトに九尾を封印したか?とか、その時、クシナは何を考えてたのかとか?…お腹に手を当てて考える事ができると思うんです。僕の考察は正にそれをしてるだけなんだけど…。そして、自分じゃない誰かを感じる為に、僕らは先ず「自分」を確率しなきゃならないの。それが「自分になる」という訳の分からん考え方の本意であります。悩め!!悩め!!そして傷付け!!でなけりゃ気付けない…と思う、それが「親心」というものだから…。


「人柱力というのは裏切りがないよう
昔から五影の兄弟や妻など
近い血縁関係にある人物が選ばれるのが常だ

人柱力は里長である影を守る力であり
影の力を誇示する存在でもある

ビーさんは雷影様のために
立派な人柱力であろうとしたんだろう」(モトイ)

「………」(ナルト)

「この真実の滝の修行ですら
あっという間に成し遂げたそうだ

………
オレはそんなビーさんを心の底から尊敬している
雲隠れの英雄として見ている…」(モトイ)

「ここまで慕われる人柱力…
すばらしい人ですねビーさんは
そしてアナタも…
人柱力である人をよく理解されている…
だからこそこの世話役に選ばれたんでしょう…」(ヤマト)

「………」(モトイ)

「そうだ!!
だったらモトイのおっちゃんが
オレのかわりにタコのオッサン
頼んでくれってばよ!
修行のコツさ!!」(ナルト)

「それは……
できない…」
(モトイ)

「何でだよ!?」(ナルト)

「オレにそんな資格はない……」(モトイ)

「?」(ナルト)

「?」(ヤマト)


「オレはビーさんを殺そうとした人間だ」(モトイ)

「……え?」(ナルト)

「!?」(ヤマト)

「……何で…!?
タコのオッサンを尊敬してるって
言ったじゃん…さっき!」(ナルト)



「………」(モトイ)

「何か訳ありのようですね」(ヤマト)

「……」(モトイ)

「だから何だってばよ!?」(ナルト)

「これは懺悔だな…

ビーさんと同じ人柱力のお前なら
あの出来事にていて…話せそうだ…」(モトイ)

「あの出来事…?」(ナルト)

「……アレは30年前の事だ…」(モトイ)

キラビが何歳なんだろうかと「30年前」の出来事と重い口を開いたモトイの発言でふと思いました。これまでも人柱力を取り巻く悲喜交々が、例えば砂隠れの夜叉丸とか、木ノ葉隠れだったらイルカとか…で描かれてきましたから、モトイがキラビをその手にかけようとした拠ん所ない事情というものがあるんだろうなー…と思います。それが当事者であるモトイの口から次週以降、切々と語られるんでしょうが、二週間のお預けを喰らった割には物足りないんじゃねーの?と思うのも人情ですよね(笑)。しかし、インスタント「仙術」を修得すればグチグチと責められ、こうしてしっかりと物語の背景を描くと遅いと罵られる(笑)。いったいどうすりゃ良いんだと、キッ神ケツ捲ったとかなんとか(笑)。

そうだ!!「巻ノ五十一」買って来なきゃッ(汗)


  

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