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第494話「キラービーとモトイ」


<ズズズ>「人柱力の力は
まだ八尾の力を完璧にコントロールできるようなものではなかった
当時 八尾は何度も暴走し雲隠れを破壊した

先代の三代目雷影達エリートは
そのつど八尾の暴走を止めていた」
<ギギギ>(モトイ)

「!」(モトイパパ>

<ガッ><バキ>

<ズズズズ>


「どうにか暴れるのを抑え
八尾をいつもの封印の壷に押し込んでいたが…

その度に多くの死傷者が出ていた」(モトイ)

「だがリスクはあっても
他国とのパワーバランスを有利に保つには
八尾の力をコントロールする必要がある
人柱力の実験は続けられていた」
(モトイ)

「………」(ナルト)

この部分、そんな大した事ないんだけど、どうしても気になって気になって仕方なくて…「どうでもいい補足」に記述ありです。なかなか雲隠れって凄いじゃない…って事なんだと、白昼夢に魘されながら僕はそう呟いてたとか(笑)。雷影兄ちゃんの若い頃に八尾の左の角は切り落とされたんですね。ところで、切り落とされた角はどうなったんでしょう?エラく硬くて強そうな角ですから何かの忍具の素材になったんじゃーないかと考えたりしてまして、すっごい武器がまだまだ雲隠れには在るんじゃないでしょうか。それが、”暁”との第四次忍界大戦で大いに活躍したら楽しいな…と思います。ま…どうでもいい補足だけど、箸休めだと思って読んでみて下さい。さ…「ダシ」のお話でも書き始めますか…。


<スッ>「そして多くの死傷者の内の一人に…
オレの父親がいた」(モトイ)

「!!」(ナルト)

「………」(ヤマト)

「……ビーさんに父親を
…だから」(ヤマト)


「イヤ違う……」(モトイ)

「?」(ナルト)

「!?」(ヤマト)


「……」(モトイ)

「ビーさんとオレは友達だった…
父が亡くなった時
オレ達はまだ五歳だった」
(モトイ)

「!」(モトイ)

エーッと、モトイの父が八尾の封印の犠牲になってしまったのは悲しい出来事ですが、ある程度予想できましたし…(汗)。それ以上に、30年前の悔恨を始めたモトイがキラビと同い年で、モトイパパの死が二人が「5歳」と提示され、キラビの年齢が35歳と特定されたのがデカいです。カカシよりちょっとだけ年上なのかな。『NARUTO -ナルト-』の年齢設定って、内面を考察する僕にとってはかなりのサバ読みで、+10歳でも足りないくらい皆、オトナなんです。でも、キラビが35歳ってんならばそれでもヨカです。キラビのお兄ちゃんの雷影も、キラビをあんなに可愛い可愛いしちゃうのは「歳のはなれた弟」だからなのかと思うし、雷影兄ちゃんは自来也と同世代と考えれば、雷影の綱手に対する既知も整合性が高いです。


「父を殺した人柱力は…
八尾を抜き取られ封印した時に死んだ

先代の人柱力だ

そしてその後
すぐにビーさんが八尾の人柱力として選ばれた」(モトイ)

「ならなぜ……?
アナタはビーさんを殺そうと…?」(ヤマト)

「八尾をコントロールする事などできはしない…
また多くの犠牲者が出る…そう思っていた

そしてオレはだんだん八尾への憎しみが増し
子供ながらにどうにか復讐してやりたいと
思うようになっていた…

ビーさんはいつも笑っていた

何も知らずにいつも笑っているビーさんがだんだん憎くなり
八尾への憎しみが人柱力のビーさんへとすり替わっていった」(モトイ)

<クル>「!?」(キラビ)

「!!」<キン>(モトイ)


「…ビーさんを殺せば八尾も死ぬと思っていた」(モトイ)

「?」(キラビ)

「!?」(モトイ)

「……!!」(モトイ)

「オレはビーさんを後ろから襲った
……が失敗し恐ろしくなってその場から逃げた

その時顔は隠していたが…
ビーさんはオレだと気付いていたのかもしれない
…それ以後オレからはビーさんに話しかけなくなった」(モトイ)

「………
…そんな事があって
何でそこまでビーさんを尊敬するように…?」(ヤマト)

「…憎しみはすぐに消えたわけじゃない
…その後もずっとビーさんの後をつけるように
監視し続けていた

でも…オレだけじゃなかった」(モトイ)

「……?」(ナルト)

「ビーさんは何度も里の者達から疎まれ……
嫌われてきた…ずっとな…
政治のために勝手に人柱力にされ
里を守るために存在しているにもかかわらず…

里の者達から阻害され続ける…
常人では堪え難い生き様だ
…オレ以上に苦しんでいるのは
ビーさんだと気付いた」(モトイ)

「…なぜ我々に…」(ヤマト)

「…本当はビーさんに聞いてほしかったのかもしれん…
ビーさんの代わりにナルトに話してしまったのは
同じ人柱力だからだろう…


…だがいつかは本当の事を
ビーさんにも話さなければと思っている…
でなければ懺悔にならない…」(モトイ)

(都合がいい奴だぜ…こいつ…)(闇ナルト)

<ビクッ>「!!」(ナルト)

モトイの語る「人柱力の生き様」にナルトは感応して行きます。それが「真実の滝」の影響を受けナルトを波立たせるのです。恐らくモトイにしてもヤマトにしても似たような影響を受けて心中は穏やかではなかったでしょう。ヤマトが、ココまでの話を何で木ノ葉隠れの自分達に告げるのかを疑問に思うのは、尾獣や人柱力が各里のトップシークレットだからで、そんなのはモトイも重々承知の上なんだけど、口にフタが出来なかったのは、誰かに話さずにはいられない情動が勝ったからでしょう。人は自分の気持ちを誰かに吐き出せば楽になれるし、誰かが吐き出すのをただ聞いてあげるだけで楽にして上げられるのです。ま…技術論で言っちゃうと、「傾聴」と言うんだけど、それじゃー味けないので(笑)。

ちょっと余談だけど、合コンなんかで「自分」を語りまくる男の子をよく見かけるんだけど、あれはミステイクです。ホントにお持ち帰りしたいんだったら、「うん、うん」と頷きマシーンに徹するのがよろしいかと思います。ぶっちゃけ、女の子は男の子の話なんか興味ないです。女の子は「自分」を聞いて貰いたいと思ってる…と考えた方が合理的だと思います。だから、女の子が話し易い環境を作って、男の子は女の子が語る内容に耳目を集中して、女の子にしっかりと向き合い、変な感想や自分の考えなんかは間違っても差し挟まない事です。そんな事を女子は要求していません(笑)。ま…お持ち帰りの為だけに躍起になるのも気持ち悪いけど、人の話を聞く事は大事だから。騙されたと思って一度お試しを(笑)。


「………」(ナルト)

「!」(ヤマト)

「ナルトどこ行くの?」(ヤマト)


<スタ><スタ>「少し一人にしてくれってばよ」(ナルト)

<ザーン>

<ザザーン>


「ホラあの子よ…」

「いいか近づくんじゃないぞ!」

「あっち行け!」


「信じてたぞ!」

「お前は英雄だナルト!」

「ありがとう!」


「オレは実の父に幾度となく暗殺されかけた
奴らにとって今では消し去りたい過去の遺物だ…
ではオレは何のために存在し生きているのか?」(我愛羅)

「我愛羅は風影なんだぞ
生意気な口きいてんな!
この下っ端ども!」

「無口でクールで強くて
格好良くてエリートで…」


「タコのオッサンは
あんなに信頼されるようになった…
我愛羅も風影になって
里の皆のためにがんばって
認められるようになった…」
(ナルト)

「………」(ナルト)

(オレだって…イルカ先生や同期の皆…
それに…)(ナルト)


(里の奴ら
今までさんざんオレ達を除け者にしてきたくせによ

オレはお前自身
お前の心の底にあるお前自身だ)
(闇ナルト)

(オレ自身
そんな事思ってもみなかった…
でも心のどこかでまだ…)(ナルト)

「………」(ナルト)

「確かに…
里の皆に信じてもらえるなんて自信がねーよ」
(ナルト)

ナルトは独りきりになって内感を重ねます。そして、これまでの自分の経験を咀嚼して行く中で、「真実の滝」の前で現れた闇ナルトもまた自分である事に、薄らとですが気付いて行きます。『NARUTO -ナルト-』とは自分が自分になって行く物語なんだと、僕は考えてまして、僕はそれを「自分」(アイデンティティ)で書いてみました。人の中には奇麗なものも汚いものもゴッタになって入り混じっているのだと、偉そうに書いてみました。清らかな気持ちと濁った気持ち…その清濁を合わせ持つ生き物こそ、心を持った卑しき人間の定めなのだと、僕は思います。いろんなモノが混ざり合うからこそ、人生とは多彩なのです。甘い時もあれば、苦い時だってある。でもそれが旨いと感じれるようになるのです。

ビールが旨いのは苦いからです。しかし、それ以上に人が渇いてるからなのを、オトナは知っています。暑い夏の夜に、何処かのお店に入って「取り敢えずビール!!」と無意識に叫んでしまうのはその為だと、少年少女にはいつの日か解って頂きたいものです。そして、ビールの苦みが人生の一面であることにいつか気付いて貰いたい。あんまり書いちゃうと、本当に気付いて貰えなくなりそうで怖いので、これはもう既に知っちゃったオトナ向けに書いてるのだと認識して下さい。僕はかつてキラビと一緒に飲みに行きたいと思いました。丁度、”鷹”をキラビが揉んでる辺りでしたか。あの「理解されてない感」「それでも相手してやってる感」はオトナだなーと思いましたもので(笑)。ああ…喉が渇きます…ね(笑)。


「うわー!」(モトイ)

「!」(ナルト)

「イテテ…」(ヤマト)


「くそ!!」(モトイ)

<ザッ>「モトイのおっちゃん!?」(ナルト)

「ナルト!
フォーメーションCでやるよ!」(ヤマト)


「………」(ナルト)

「ナルト!何してる!?」(ヤマト)

「やめろ!!タコのオッサン!!
モトイのおっちゃんは本当に
タコのオッサンの事を信頼してんだァ!!」
(ナルト)

それで、ナルトが良い感じに内観を進めてると、大イカが邪魔しにくるんですが、どうやらモトイが大ピンチ。ヤマトなんか、まだ「本気」出してないんかと(笑)。ま…こんな大イカが島の周りにウヨウヨいるから安心なんだけど、陸にも手出しできるから気が抜けません。しかし、焦りまくるオッサンズを尻目にナルトの天然は更にその上を行っちゃてます(汗)。ナルトはホントの事がキラビにバレて仕返しされてる…と思い込んじゃったようです。つまり、ナルトはこの時点で、キラビはそういう奴だと信頼してない本心がある訳。これが「分かってるつもり」というものなんだと思います。ナルトの本心…どっちかというと闇ナルトに近い部分がポロッとでちゃったんだと、僕は思います。

人の中身。清らかさと汚らしさ。善良と邪悪…。今、ナルトは「自己の統合」の最中にあると言えます。いろんなものが混ぜこぜに、ごった煮になる人の中身を纏め上げ、「自分」に会おうとしている。「自分」になろうとしている。キッ神も珍しく『NARUTO -ナルト-』でナルトを描いているのです。ここで描かれるナルトの変化をオトナは甘酸っぱく感じるのでしょうし、少年少女は、もしかしたら詰まらないと感じるかも知れないし、何のこっちゃと思うかも知れません。でも、誰もが生きて行く中でいつかは必ず迫られる「青春の門」のように、それが在る事だけは肝に銘じておいて下さい。やっぱ『NARUTO -ナルト-』はオトナの少年誌なのかな…ゴメンナサイね…オッチャン達だけ美味しくて(笑)。


「………」(モトイ)

「………」(ヤマト)

<シュビッ>「イカだァー!!」(ヤマト)


「え!?」(ナルト)

「てっきりタコのオッサンに本当の事を話して
モトイのおっちゃんが怒られたのかと…」
(ナルト)

「心配になって君を追ってきた途端
イカに襲われたんだ!」(ヤマト)

<ググッ>「ぐぁあ!!」(モトイ)

<パン>「ナルト
話は後!すぐにやるよ!!」(ヤマト)

「…ああ」(ナルト)

<シュルルルルルル>(木遁・黙殺縛りの術!!)(ヤマト)

「モトイのおっちゃん!
今助けっからな!!」<キーン>(ナルト)



<ザバァ>「オレ様八尾は再度登場!!
イカれたイカはサイドアウト!!」
<ドコ>(キラビ)

「タコのオッサン!!」(ナルト)

(…ビー!!)(モトイ)

<ザザーン>

「……なぜ助けた…」(モトイ)

「……?」(キラビ)

「ビーさん…気付いてたんだろう…
オレはアンタを…殺そうとした…
それなのに…」
(モトイ)

「……」(ナルト・ヤマト)

「そんな事あったっけか?」<スッ>(キラビ)

「……!」(モトイ)

「ビー……お前…」<ジワ…>(モトイ)

今更…キラビが幼なじみのモトイと「あいさつ」を交わす理由を噛み締めるモトイ。その気持ちに触れれば、キラビがモトイをしっかりと見ている事が解ると思います。モトイもまた迷い人だった。真実の滝の前で悶絶するナルトに心中を吐露する中で、心の中の未消化な領域が急速に整理されて行ったのでしょう。ナル×ジャンで偉そうな事を書いてる僕なんか、書いてる中でいろいろと気付いていますもの(笑)。表現とはかくもそういうものであり、誰かに何かを伝えるということは、自分にも何かを伝えてるって事なんだと、僕は毎日のように気付かされております。イルカの前例があるので、今回のエピソードはある程度予想が出来たけど(脂汗)、それでもモトイに対する感情移入はいろいろとありますがな。

野暮だからあまり説明したくないんだけど、ここでキラビが極々自然に「拳」をモトイに向けた「あいさつ」は、30年前、モトイがキラビを背後から殺めようとして失敗した折りに、キラビがモトイに求めた「あいさつ」の続き…ね。続き…って事は、キラビはあの時の覆面がモトイだと知ってる…つー事で、キラビは暗殺失敗直後からズーッとモトイを許してました…というメッセージを込めているのだと思います。30年間、モトイはそれに気付けずに悩んでいた訳です。それをキラビは笑顔で迎えてくれた…。子供の頃と変わらぬ笑顔で…。この瞬間、モトイは「自分」に再会できたんだと思います。どんなに歳を重ねても、人は成長を求められる。自らも欲する。その旅の中に僕らは居るのです。人生という旅の中に…。

…イカだけに良いように「ダシ」にされたようで…(笑)。

余談ですが…「ダシ」の話は近い内に…mjd。



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