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デイダラの憂鬱(第514話捕捉①)

 
「赤ツチのゴーレムか…!
相変わらず土影にベタベタくっつきやがって
邪魔くせー!うん!」(穢・デイダラ)

第514話「カブトの目論見!!」は考えさせられるところが多数あって、それでも私的な事情により書けなくてスミマセンでした。岩隠れの土影・オオノキ自らが出張る増援を読んでたか如くのカブトの穢土転生のデイダラでしたが、それがデイダラの魂の思い遺しだったのかも知れないと感じて悲しくなってしまいました。思えば…デイダラとは心を重ねました。ナル×ジャンの考察は憑依型であり、僕の魂が剥き出しになって対象に降りて、悲しみや喜び、痛みや快楽を実際に感じて、実際にデイダラが体験した事を、僕自身が体験して書いてる。かなり前の考察だけど「デイダラ」(”暁”の考察)が、そうして書かれた一本です。デイダラが何であんななのか?僕は後悔するくらい解った気がしてましたっけ(笑)。

「デイダラ」を書いた直後、「泣いた!!」とか「感動した!!」とか寄せられる感想が僕は嬉しかった。ナル×ジャンを勢い始めてしまって筆に詰まる…というか、一つ壁にブチ当たってた頃だったかしら。あれは僕が何を書くべきなのかを教えてくれたお話だったんじゃないかと、ここまでナル×ジャンを続けて来た僕は思い当たる訳です。デイダラって、多くの少年少女のありがちな不安を表現するキャラなのかなと思うんですね。自己無価値観の塊と申しますか(笑)。それで、そんなデイダラを作り上げた岩隠れの里の里長・オオノキとそれを取り巻く環境が、穢土転生で卑しく蘇らされたデイダラが吐くセリフに、極めて濃厚に滲んでいる…。僕はそれを感じて、デイダラの恵まれなさを呪ったのです。

「相変わらず土影にベタベタくっつきやがって」

つまり、オオノキには赤ツチがベッタリとへばりついてたのね。役割的には守備的な赤ツチと攻撃的な黒ツチが居て、セリフの流れからすると、赤ツチがオオノキの良心であり、黒ツチがオオノキの悪意を代表してるんだと思います。どっちかと言うとオオノキはデイダラに近い…凄く似てる存在だと思うんですね。自由奔放。我が道を行く。デイダラは類友としてオオノキに親近感に近い好意を抱いてたんじゃないかと思います。オオノキにも多少そのような機微が残っています。サスケの死を知らされていないデイダラを不憫に感じてましたよね。しかし、実際問題としてオオノキは赤ツチと黒ツチを傍に置いた。結果、デイダラは自分の居場所を失ってしまったのだと思います。それがデイダラのヤサグレの理由でしょう。

時に合理性とは残酷なのかも知れません。オオノキの野心が外に向き過ぎて、デイダラの繊細な心を傷付けたのかも知れません。ちょっとした気持ちの揺らぎが赤ツチと黒ツチ、”暁”に堕ちたデイダラを違えた筈で、ぶっちゃけ命とは競争の中に在り、弱肉強食。強い者が生き残るんじゃなくて、生き残った者が強い…それがただ一つの真理でありましょう。要するに、泣き事は通じないのです。失ったら別の道を探す。つべこべ言ってては生きていけない。悲しいけど人生とはそのくらい殺伐としています。きっとデイダラの澄み切った魂はそれを認めなかったのでしょう。知らなかったと言うのが正しいかも知れません。同じようにデイダラに似るオオノキもそれに気付けない一人だった。悲しきパズル。

(全盛期より速くなってねーか!
じじいの奴!)(穢・デイダラ)

「お前は昔から遠距離でこそこそ逃げまわって戦う!
ワシはそこが好かん!」(オオノキ)

単にオオノキは遠距離で巧みに敵を欺き、意表を衝くデイダラの芸風が好みではなかったのでしょう。赤ツチはゴーレムを使う接近戦タイプで、どちらかと言うと守備的で超攻撃的なオオノキとの相性が良かったというのもあるでしょう。オオノキの近親憎悪に似た気分がデイダラを疎遠に向かわせる方向に働いたフシも感じます。重なる部分が多いのはぶつかる部分が多い。オオノキがデイダラじゃない赤ツチを傍に置いてしまった気持ちは、僕には良く分かるな。厳しい考えかも知れんが、それで折れてしまうのが悪いっちゃ悪い。命が曝される過酷な状況に脆弱過ぎる。逞しくならにゃいかん。その非はデイダラにもあると思う。でも、それをデイダラに教えてあげなきゃいけないでしょ、オオノキさんとも思う訳。

「アンタ(黒ツチ)は確か土影の孫娘…」(アオバ)

黒ツチはオオノキの孫娘で別格だし、オオノキとタメグチだし(笑)。かくしてオオノキの両脇を赤ツチと黒ツチが固め、それと遜色ないデイダラは弾き出された。デイダラはその事実に固執してしまったから、そこから前に進めなかったんじゃないだろうかと、僕は思うんです。人生って残酷。それを受け容れなかった。そして、それを戒め正す人も居なかった。デイダラはホントの意味で孤独だったんでしょう。無知とか喧騒とか関係なく、不遇だった。不運だった。僕はそれを悲しいと思っている。叫びたいくらいに。もう一度、「デイダラ」を読んで欲しいです。誰かが抱き締めてあげなきゃならんのですよ…子供らを。これを「不運」の一言で片付けてしまって良いんですかね。でも実際は…(汗)。

(ってますますマジヤベーぜ!
いきなり塵遁かましてくる気か!
うん!!)(穢・デイダラ)

「るっせーよ!!」(C4でケリつけてやるぜ
うん!!)(穢・デイダラ)

で、島亀上空で再会したデイダラとオオノキはいきなり殺し合うのです。オオノキの塵遁にデイダラはC4を準備しています。術速度からすると、ナノサイズの起爆粘度を散布して気管から吸い込ませて内部から破壊するC4と、超振動チャクラで対象を分子レベルに粉砕する塵遁でデイダラに勝ち目はないんだけど、それにチートな穢土転生が加わると引き分け(相討ち)ですらデイダラの勝ちになる。デイダラは死んでるんだからもう死にません(笑)。つまり、デイダラはオオノキを殺してしまいたかったんだと思います。誰よりもオオノキにデイダラは認めて欲しいんじゃないだろうかと思います。何で自分を認めてくらなかったのか?抱き締めてくれなかったのか?を、オオノキに問いたかったんだと思います。

(何も知らんようだな…デイダラめ)(オオノキ)

「もういい!
お前らはワシが捕まえる!!」(オオノキ)

しかし、しかしですよ!!第513話「カブトVS土影!!」の描写で穢土転生の何たるかを知るオオノキがデイダラの魂を尊重し、「捕まえる!!」と宣言した上でデイダラに塵遁の矛先を向けたオオノキの気持ちをデイダラは考えたんだろうか。オオノキがデイダラのC4を知るか知らぬのかはこの際大きな問題じゃない。デイダラがこさえた起爆粘度に某かの意図がある事を見抜けないオオノキじゃないから。デイダラがオオノキを殺したいと思う愛憎をオオノキは既に理解しているのです。その理解にデイダラが気付けないのが、僕は凄く悲しい。それに気付かせる為に島亀の遥か上空にデイダラを導いてC4に塵遁を向けてたんじゃないのか?あの一戦はデイダラの憂鬱とオオノキの親心が交錯する対峙だった…。

 

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