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スノッブ(第514話捕捉②)

 
<バッ><バッ>(黒ツチ)

「……!」(カブト)

(遅せーよ!!)(黒ツチ)

(熔遁・石灰凝の術!!)<ボフフフボッ>(黒ツチ)

<ボフアアア…><ササッ>(カブト)

<サッ>「!!
出てきましたね」(カブト)

(アオバもいるのか…)(カブト)

第514話「カブトの目論見!!」のどうでもいいナルトの丸め込みの直後の黒ツチVSカブト(カブチ丸…声すら大蛇丸化してそうな気配)の行。ナルトをSランク任務に託つけて島亀の中に留めて、ヤマト・モトイ・アオバの三人は来襲したカブトとデイダラの迎撃に表に出てきます。”暁”を何としてもナルトとキラビに近づけさせまいとして飛び出して来たのでしょう。八門遁甲の後遺症のガイも島亀の中で安静にしているようです。感知系のモトイが「人間は五人」としていて、穢土転生のデイダラ(多分死体を依憑にしてる筈)や超人外のカブト(ほとんど蛇ちゃんですから)と岩隠れの増援をカウントしてると思いますんで、モトイはチャクラを感知する能力者ということになりそうです。

…と、ちょっとここでカブトに気付くアオバと、アオバに気付くカブトの機微が気になりまして。恐らく木ノ葉隠れに居た頃のカブトとアオバって友達だったんじゃないかと、僕は思います。僕の記憶ではそれを示すような描写はこれまでなかったし、なんでこんな機微をこのタイミングでカブトが滲ませるんだろうかと疑問でした。しかし、カブトがやけに自信満々で、ちゃんとした戦果を上げてトビの元に帰った行で何だか繋がりました。カブトとは「アイデンティティ」の在り方を考えるキャラだと、僕は思うんですよ。大蛇丸を取り込んで大きく変わって行くカブトは着実に力を付け、自信をその身に纏っています。カブトの態度を観察すれば、それが成功していると…カブトは思ってるんだと思います。

「カブト…落ちたな…
ますます大蛇丸みたいになって」
(アオバ)

「ボクの事より…
君がそこから落ちるなよ」
(アオバ)

黒ツチの石灰凝の術でまんまと捕獲されたかに見えたカブトでしたが、どっこいそれが狡猾な戦術でヤマトを拉致って離脱する為の演出だった訳です。ま…そんな風に一丁前の忍になった自分をカブトはアオバに見せたいと思ったんだろうな…。それで、オレって凄いだろ!!と脱皮して見せた。ちなみに、カブトの外殻から出て来た白蛇はカブトの今の姿なのでしょう。ヤマトを連れ帰ってトビに差し出した行で、凄く小さいけどカブトの全体像が描かれていますね。マントから出てた蛇は尻尾にあたる部分なのかな。大蛇丸がサスケに殺された時も白蛇の姿だったけど、カブトのそれは大蛇丸のとはちょっと違ってると思います。大蛇丸のは依憑(よりわら)に憑く為のインターフェイスみたいなもんだった筈なんです。

大蛇丸は自らの肉体を棄て、精神というか思考や意識を白蛇に載せたと思うんです。多分、死ぬのが恐かったから。それは肉体に寿命が存在するからで、それは脳も例外でない。だから、自分の思考…つまり考え(脳の機能=心)をデータ化して死の要因である肉体を棄てちゃったんだと思います。かつて君麻呂をして大蛇丸を「情報生命体」と言わしめたのがそれでありましょう。そして、ヤマトの事件で手に入れたであろう柱間のDNA(遺伝子)を使ってデータの器を拵えたんだと思います。細胞の培養に関しては白ゼツと同じような行程を経たのでしょう。側(がわ)の感じが凄く似てる…白蛇、白ゼツ、トビの腕(笑)。で、大蛇丸は白蛇を使って手頃な肉体を乗っ取って大蛇丸の考えを運んでた…と思うんです。

でも、カブトはちょっと違って既に人の形をしてない状態でうろついてるようなんです。きっと、白蛇が脱ぎ捨てたカブトの外殻だって最終頁の、けっこう笑える蛇カブトと変わらん形でしょう。つまり、カブトは何者かの体を乗っ取って命(…っていうか思考)を繋いでた大蛇丸とは違って、あの蛇なのか何なのか解らない姿で完結してるのです。これは柱間の細胞のコントロールの精度が影響してるのか、兎に角、大蛇丸とカブトはちょっと違うと思います。アイデンティティの考え方としては「自分は自分」を貫いたのは大蛇丸だと思うんですけど、考えようによってはカブトだって誰かではなくて自分になった…白蛇ちゃん…とも取れます。この部分の判定は極めて微妙で、もう少しカブトを見極める必要があるでしょう。

しかし、取り敢えずカブトは「オレって凄い!!カッコ良いだろ!!」みたいに考えてる筈です。だから、友達?のアオバに再会して、大蛇丸みたいになるカブトを哀れむアオバをやり込めるような演出でアオバ達を手玉に取ってみせたんだと思います。アオバが居たから自分を示したかった。成長した…強くなった自分を見せたかった…と思うんです。その意味でカブトはアイデンティティを得てるのかも知れません。問題はそれがカブトが大蛇丸のように立派なカブトになろうとしてるのか?それとも、大蛇丸そのものになろとしてるのか?ってところにあって、カブトと大蛇丸の白蛇の意義の違いと相まって、やはりもう少し吟味が必要に思えます。そして、それはお話の流れに大いに影響してきします。


「あいつか!」<タン>(ヤマト)

「人間は五人いるハズだ!」<ザッ>(モトイ)

「!」<タン>(アオバ)

「ノコノコ出てくんじゃねーよ!
アタイらで片付ける!!」<フワフワ>(黒ツチ)

(と言いつつ…)(黒ツチ)


「アンタは確か土影の孫娘…」(アオバ)

「ちょうどいい…
これからナルトくんの所まで
案内してもらおうか」(カブト)

「蛇……その声…
まさかお前は…」
(ヤマト)

「また会ったねヤマト」(カブト)

僕は今回、カブトがヤマトを拉致ってあっさりとトビの元に帰ったところに物凄く注目しています。それが齎す結果は、カブトのアイデンティティの在り方によって180度違うものになるだろうという事を付け加えておきましょう。ちなみにカブトに対して遣る瀬ないまでの関心を寄せているのはヤマトでありまして、大蛇丸の細胞を取り込んだカブトに一種の共感すら覚えていまして、それが「馬鹿な事を…」(第39巻/141頁)で止めどなく溢れ出しています。僕はそれをして「親心」だと思いました。この時、激しい共感をヤマトに感じ、ヤマトと同じ角度で『NARUTO -ナルト-』に接している自分を感じたものです。同じようにカブトもそれを感じてる筈です。カブトはヤマトに魅かれています。

だから、ナルトでもキラビでもなくヤマトを攫って逃げた…。しっかりとアオバに自分の成長を見せつけて。この部分にカブトの人間味が極めて濃厚に溢れているように思います。カブトがアオバに自分を見せつけたように、カブトに対しても特別な気持ちがあります。僕はカブトのスノッブな雰囲気がとても気に掛かっています。それが単なる「気取り屋さん」なのか、ホントにアイデンティティを得た「カブトの目論見」なのか…凄く凄く面白いです。なんて書きながら、『NARUTO -ナルト-』って、そこをサラッと流してしまう作品でもあるので気が抜けません(笑)。もう少しダラダラ書きたいので続けます。「スノッブ」の意味はググって調べるように…。僕はかなり好きなんだな…この言葉が。

 

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