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第516話「我愛羅の演説」(後編)

 
<ザワ><ザワ>

「………」(我愛羅)

「連隊長があんな若ぞうで大丈夫なのか…?」(忍A)

「我愛羅様はその辺の若ぞうとは違う!
何も知らぬくせして勝手な事言うな!」(忍B)

「フン!知るわけねーだろ!
ついこの間まで対立してた奴らの事なんてな」(忍A)

「こっちもだ…
まだお前達の事を信用してるわけではない!
口のきき方に気をつけろ!」(忍B)

「…皆まだお互いを
信用しきれてないみたいだ…」(ヒナタ)

「しかたない事だ…
長年対立してきた奴ら相手に
昨日今日で団結するのは難しい…
特に砂と岩はな」(ネジ)

「なんだと!!やんのか!!」(忍A)

「ああ!
オレの親父はお前達砂に殺された!
ここで殺してやってもいいんだぞ!!」(忍B)

「おい!やめろ!」

「ハァ…」(カカシ)

<スウ…>

「!!」(忍A・B)

「!!」(忍A)<ドシュ>「くっ!」(忍B)

カブトの思考に一方的に従うしかない穢土転生部隊の統率感と相反する烏合の衆、はたまた有象無象の寄せ集め部隊のが我愛羅直轄の戦闘大連隊は早くも学級崩壊の態ですが、我愛羅の砂が一瞬の静寂を生み出します。砂漠の我愛羅の通り名ならきっと誰もが知る修羅であり、数年前の我愛羅だったら騒いでた二人の忍は呆気なく砂で握り潰された事でしょう。鮮血がドバッと飛び散ってきっと静けさが訪れた筈です。カカシが溜め息をつくのは我愛羅の力量や能力の特性を知ってるからで、こりゃ偉い事が起こるかも…と、ふと不安が過ったからだと思います。カカシはナルト程に我愛羅と接していないので幾許かの不信感があった筈で、我愛羅の砂遁の発動は警鐘のように響き渡ったんじゃーないかな。


「自国自里の利益のために…
第一次から第三次の長きに渡り
忍はお互いを傷付け憎しみ合ってきた
その憎しみが力を欲しオレが生まれた」(我愛羅)

「………」(忍A)

「かつてオレも憎しみであり
力であり人柱力であった

そしてこの世界と人間を憎み
滅ぼそうと考えた…
今”暁”がなそうとしてる事と同じだ」
(我愛羅)

「……」(テマリ)

「だが…木ノ葉の一人の忍がそれを止めてくれた」(我愛羅)

「お前の気持ちは…なんでかなぁ…
痛いほど分かるんだってばよ……」(ナルト)

「世話かけやがって…!」(ナルト)

「その者は敵であるオレのために泣いてくれた!
傷付けたオレを友だちと言ってくれた!!」(我愛羅)

<スッ>「彼はオレを救った!!
敵同士だったが彼は同じ人柱力だった…
同じ痛みを理解し合った者同士
わだかまりはない!」<ドン>(我愛羅)

「あるのはただ”忍”だ!!

もしそれでも砂が許せないのなら
この戦争の後にオレの首をはねればいい!!」(我愛羅)

「………」(忍A)

(皆の顔つきが変わった…)(カカシ)

我愛羅の圧巻の演説…久々に『NARUTO -ナルト-』を読んでて涙腺が緩みました。昨今のやっちゃった感のある流れの中、実に締まったセリフでしたね。この場合、我愛羅のナルトスキーな一面に食い付くんじゃなくて、”力”って何なのか?を噛み締めて欲しいと僕は感じました。荒れてた頃の我愛羅は「憎しみによって生み出された力」だった訳。砂に在って人柱力とは憎しみでしかなく、一度制御不可能と判断されれば我が子であろうと暗殺される存在だったのです。そりゃ自分以外は皆、敵だと思う罠。我愛羅のささくれた心を砂が利用し、大蛇丸が利用したのが木ノ葉崩しだったと思います。第一部の中盤の山場(遠い目)。ナルトと我愛羅の対戦は今も語り継がれる名勝負でした。それは我愛羅とて同じだった…。

人生を変えた一戦だったのです。

僕はナルトを異常者だと思ってまして、それが「八卦の封印式」の齎す異常なのだと再三再四訴えて参りました。そもそも年端もゆかない少年が独居で、インスタント食品だけの食卓で、里の皆からハブられてネジ曲がらない筈がないじゃない。そんな少年が豪放快活に笑い、誰かを愛する事ができる人格形成が成ったなんて異常としか思えません。サスケでなくてもそんなナルトを見せつけられたら間違いなく堕ちますって(笑)。ナルトが狂ってなければ自分が狂ってると思います罠。僕はそれをナルトのお腹に書かれた「八卦の封印式」で補正しようとしてたんです。話が進むにつれ、その考えが強ち外れてない流れになり、「八卦の封印式」の中にミナトとクシナのチャクラが組み込まれていました。

それを「強化・八卦の封印式」(終末の谷の決闘…第八撃)で、僕は書いた。ナルトは父親と母親の愛に守られてた訳です。それを知らずにナルトと接してると、そりゃ「何でこんな奴が!!」となると思います。結論から申しますと、仙人の肉体を有する弟系が仙人の眼と精神エネルギーを有する兄系を凌駕する為に強力(凶悪?)なチャクラの塊である九尾を取り込んで、それを親の愛でフィルタリングまでしたんだから丁寧過ぎます(笑)。ナルトは何も無いように見えたけど全てを与えられた過保護だったんです。イタチがそれと真逆の方向でサスケの強化を画策したのは六道仙人の遺書とも言える石盤に由来する可能性は極めて高いでしょう。詳しくは「強化・闇」(終末の谷の決闘…第七撃)を参照して下さい。

かなり横道に逸れちゃったけど、ナルトは愛によって力を得てる訳です。それが憎しみを力とする我愛羅を打ち負かした…つまり、愛が憎しみに勝利したのです。 かつて僕は「六道仙人のトラップ」(疑問の考察)を書きました。やはり六道仙人の遺した石盤にまつわる罠(トラップ)を、僕なりに分析したんだけど、愛と憎しみとは結局は人の感情を起点にするエネルギーであり、向かう先…方向性が違うだけなのだと論じました。ここから先はまだ書いてないけど、その先に「愛とは何なのか?」が在るんですが、まだ時合じゃないのでもう少しお待ち下さい。簡単に言うと同じモノを違うモノとして勘違いさせるのが「六道仙人のトラップ」であり、ナルトとの闘いの中で我愛羅はそれに気付かせられる訳です。

その気付きの中で我愛羅は愛に目覚め、自らの過ちを戒めるに至るのです。そして、戦闘大連隊の隅々の忍の心を揺さぶる言葉を吐けたのです。どっかの素人政治家が檜舞台で原稿に目を落とし、相手を見れずに結局何一つ伝えられずに汗を流したのとは根本的に違う。我愛羅は心を声にしたのです。全ては同じモノだと訴えただけなのです。それはナルトが我愛羅にかました頭突きと同じ。愛は力であり、力は愛なのだと伝えただけなのです。その意味で我愛羅は既に脱したのです。この場に居る隊長連が一言も語らず我愛羅を見つめるのは多大な共感を寄せる最大の賛辞に他なりません。そう言えば世界を「子供」と蔑んだペイン(長門)もナルトに変えられたな…。これ以上詳しく書けんけど、ま…そう言う事です(笑)。


「オレを救ってくれたその友を
今敵は狙っている!!!
彼が敵に渡れば世界は終わる!!
オレは友を守りたい!!
そして
この世界を守りたい!!


世界を守るには
オレは若すぎる!浅すぎる!
だから…
皆の力をかしてくれ!!」(我愛羅)

「もちろんだ
我愛羅様ァァ!!」

「オオオ!!」

<オオオオオオオオ>

<オオオオ>


「さっきはすまなかった…」(忍A)

「…ああ
……オレも悪かったよ………」(忍B)

「我愛羅様…!」

<オオオオオ>

(立派になったな…我愛羅!)(テマリ)

圧巻の演説を静かに見届けるテマリが乙女姉さん(坂本龍馬の姉)のように見えました。彼女はカンクロウと共に我愛羅の憎しみに直面しながら最後まで見限る事なく付き合った肉親だから、我愛羅の中の力の変質が誰よりも解るのだと思います。愛って与えるものだから、誰かに与えられてる事に気付けなければ一生理解できませんて。だからこんなにも沢山の人にてんこ盛りで愛を与え続けられるナルトって異常者なんです。そして、その陰にナルトの中の九尾と、それをパッケージングする「八卦の封印式」がある訳。これを「チート設定」と言わずして何を「チート」と言えましょうか(笑)…と、孤独を感じながら僕は持論を展開し続けてる訳(笑)。兎に角、我愛羅は立派になったな(遠い目)。


<オオオオオオ>

「同意する者はオレに続け!!」(我愛羅)

<オオオオオオオオオオ>

最近、ホントにこんなで『NARUTO -ナルト-』はどうなっちゃうんだろーと心配してました。正直、言うと…。事実、感想をまともに書けないくらい落ちてた回も最近ありましたし。このまま黙ってバックレようかと思った瞬間は数知れずありました。その嫌な流れの中に在って我愛羅の心に響く演説は何とも言えない味わいがして救われた気持ちになりました。ま…救われる状況ってどうよ?と真っすぐに突っ込まれると痛いですが、凄く良かったじゃない。純粋に我愛羅の言葉…心の叫びに共感しました罠。かくして忍連合軍の主力である戦闘大連隊の士気が猛烈に上がるんですが、やっぱ”暁”のずっこいやり口をしっかり想定して対策練って、ちゃんとした作戦立てて貰わんと困ります。気持ちだけで勝利はないでしょう。

既に敵が穢土転生を使用する可能性が提示されてるんだし、一尾から七尾までの尾獣のチャクラを後ろ盾に禁術兵器を使用する想定だって欲しいです。それを織り込まないで力押しするだけの無策は見たくないです。ペイン六道の襲来で木ノ葉隠れが蹂躙され、どマグロになった木ノ葉の忍の前例もあるし、忍術やチャクラという概念がある以上、忍の戦いは数があまり大きな意味を持ちません。ここはしっかりとオオノキ、エー、綱手といった高齢者の三人寄れば文殊の知恵で的確かつ大胆な作戦をもって押し寄せる穢土転生部隊と白ゼツに強烈なカウンターパンチを見舞って欲しいんだけど、これまでも似たような期待をして呆気なく裏切られた事が数知れず、この人達に「教訓」という言葉はあるのかと不安ばかりが募ります(笑)。


「オオオオ!!」(ナルト)

「やったってばよォ!」(ナルト)

「やるじゃねーか」(キラビ)

<グラ><グラ>

「ならこれから最後の修行…
寂しくてやるせない♪だがやるぜ♪」
(キラビ)

「!?」<チリ><チリ>(ナルト)

それで島亀の中のナルトの修行シーンですが、九尾チャクラの完全覚醒モードに入ったナルトが島亀の外で起こってる事を何で感知できないのか解りません。感知系のモトイすら気付けない鮫肌に潜む鬼鮫の「悪意」を感じたのに、キラビの指導で岩のブロック積みに没頭してるから…ってのは理由としては納得できんのですが、堅い事言い過ぎっすか?(笑)しかし、キラビの意味深なセリフが、実は九尾の「特殊性」に言及するものじゃないかと気に病んでおります。何だかキラビに微妙な「お別れフラグ」が立ってますよね。九尾って外道魔像に一番最後に封印しなきゃなんないルールがあった筈なんですけど、例の「陰陽遁」の説明であった「万物創造」に関係してると…だからミナトはナルトに「九尾の陽のチャ<ザザザ…ザザ…>


<ザザザザザザザザ>(戦闘大連隊)

<ザザ>(感知・情報部隊連合)

<ヒュー>(奇襲部隊)

<ズーズ>(感知・情報部隊結界班)

「第四次忍界大戦…我々が勝つ!」(エー)

<フワ…><フワ…>「当たり前じゃぜ!!」(オオノキ)

「ああ!」(綱手)

…ってバカーァ!!あれ程、よく考えて作戦練って力押しをするなと戒めたのに、隊長が先頭切って戦闘大連隊が疾走してるし、目立つ陸路を後方支援部隊も感知・情報部隊も走りまくってますし。奇襲部隊もサイの超獣偽画の鳥ちゃんに乗っかって飛んでますし、こんな所にデイダラのC4カルラでも投下された日には被害甚大じゃなかですか!!そんで、いのいちさんと青が練ってる大きな球体がフツーにおやつのアイスクリームだったりしたら間違いなく負けです(笑)。やる気満々のオオノキ、エー、綱手のスリーショットですけど、ホントにこの子らちゃんと考えて行動してるんかしら不安で不安で…(笑)。次号、一気に忍連合が敗戦したところからお話が始まらないように祈るばかりです。

キラビの意味深については捕捉で書きま(ry


 
 

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