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第521話「大連隊、戦闘開始!!」(後編)

 
<パラ><パラ><パラ>

「雪?」(オモイ)

「!」(サイ)

(冷気…?)(サイ)


<パキキキキキ>

<フッ>(秘術魔鏡氷晶!!)(白)

「!!」(サイ)

<シュッ>(白)

<バシャ>「わっ!」(オモイ)

「グッ!!」(ザジ)


<ガサ><ガサ><ガサ>

<バキ><バキ><バキ>

<ドッ>「うっ!」(オモイ)

<ドッ>「ぐっ!」(サイ)

<ドッ>「いで!」(ザジ)


「いって……」<ムク…>(オモイ)

「!」(サイ)

いきなり余談で申し訳ありませんが「氷晶」とは忍術用語ではなくて、樹氷とか霜柱とか雪の結晶(コートに引っ付いた雪が融ける一瞬、形作る幾何学模様)といった芸術的な自然の造形物を指す科学用語です。「白」の血継限界である「氷遁」とは「風+水」であり、風が熱を奪い水を昇華させ結晶化させる形式で魔鏡を生み出す能力なんだと思います。波の国任務でナルトに打ち破られはしましたが、アレは「白」がナルトに情けを掛けた結果だった筈で、本気の「白」は写輪眼のカカシすら凍り付かせる覇気がありましたから、サイの背後を取るのなんて朝飯前のコンコンチキで、しかも超超遠距離から至近距離までをカバーするオールラウンダーの…文字通り「一騎当千」の手練だったと思います。

「白」は殺される事を望む儚さに満ち溢れた空気を帯びた忍でした。ナルトに秘められた邪悪で凶暴なチャクラを感じた瞬間から「白」はナルトを打ち破る戦いから再不斬を護る戦いに一気にスイッチしました。「白」がナルトの九尾の覚醒(チャクラの具現化)に際して即座に自分の命を差し出したのは再不斬の延命を最優先に考える戦闘とはほど遠い消極的な決断だったと、僕は考えています。実際、カカシの本気である雷切のチャクラを感じた「白」はナルトを一瞬で振り切ってカカシと再不斬の間に割って入りました。もしも「白」が本当に「心」を押し殺して「刃」を振り翳したなら本当に恐いです。だから、魂を縛り、心の自由度をコントロールできる穢土転生という忍術は危険なのです。


「お…おい…!これって…

砂のバクラに岩のガリ!!」(ザジ)

「なんだ…子供ばっかじゃない」(バクラ)

「死なない体か…
相撃ちでいいって事か」
(ガリ)

パッと見、「白」かしらと思ったけれど、額当てが「砂」って事で、「子供発言」がバクラで、右腕がもろ肌のツンツンヘアがガリだと判断しました。穢土転生は魂を塵芥が覆って受肉する忍術だから、斬られようと木っ端みじんに砕かれようと身体はまた態を成せる訳です。ある意味、ダンゾウが使った”イザナギ”にも似ていますが、”イザナギ”は数分間で写輪眼を使い果たす(失明する)リスクを抱えてますから、穢土転生は「何のリスクもない(だと?)」のズーッとズーッと狡い忍術と言えそうです(笑)。だから、かなり悪そうなガリの「相撃ち上等」が穢土転生の旨味を充分に理解して利用しようとする玄人っぽさがあって脅威を感じます。デイダラがここまで賢かったら何度もC0使ったんだろうなー…(笑)。

「!!
こ…こいつら血継限界の忍ばっかりだ!!」(ザジ)

「オレは違うがな」(再不斬)

僕はTBSの金曜10時に放映してた「SPEC」にハマってました。最後まで「何だこれ?!」の驚きと裏切りに満ちたシナリオでしたが、文句無しに面白かった。基本、荒木先生の「ジョジョの…」なんだけど、「SPEC」って「血継限界」に似てるなーと思ってました。デフォで忍術が存在する忍の世界で「血継限界」とは「SPEC」なんだろうと思います。そして、それを恐れる忍連合のザジに再不斬が凡人を気取るのが、メチャクチャ余裕を感じさせて更に恐かったです…ハイ(汗)。鬼人・再不斬の雰囲気は「SPEC」でいうと当麻紗綾(戸田恵梨香)と未詳で働く瀬文焚流(加勢亮)みたいでカッコ良いです。「気合い」で敵をやっつけちゃう…ある意味、それが「SPEC」でもありそうですが…みたいな(笑)。

確かに再不斬は本人が言う通り血継限界にはないでしょう。しかし、「白」に対する自らの気持ちを認め、「白」の御霊を護る為にガトー一味を向こうにまわし、たった一人でガトーの首を刎(は)ねた再不斬鬼神のチャクラをその身に纏っていました。ナルトの初期の覚醒に接した「白」チャクラの具象化などあり得ないみたいな反応をしてましたから、再不斬が纏う鬼神もきっと特殊な状態なんだと思います。しかし、そう言えばそれに似たチャクラをヒナタも出した事がある…そう、六道ペイン戦・弥彦天道に単身果敢に攻め入った時にヒナタの拳は獅子のチャクラを纏ってました。何でもありの『NARUTO -ナルト-』にあって意外にチャクラの具象化って少ないので、とても特殊な現象なんだと思います。

ヒナタは日向・白眼の血継限界にありますが、白眼には写輪眼のような特殊なチャクラ(ナル×ジャンでは炎遁チャクラだと考えてます)はないように思います。描写もありません。それは白眼の発生経緯に関係してると、僕は睨んでて、それが千手一族による瞳術の獲得を企んだもんだと捏造限界が騒いでおります(笑)。ま、それは横っちょに置いといて、ヒナタも再不斬も具象化したチャクラを使えたのは、やっぱ「気合い」が入ってたからじゃないかと思うんですよ。二人はそれぞれ「大切な人を守る為」に力を発揮したという点で共通しています。二人は命懸けで誰かを愛したんです。その人の為なら自分はどうなったっていい!!と思える人だったんです。そこに「気合い」の本質があるんじゃないでしょうか。

二人のそれぞれの想いがあり得ないチャクラの具象化を促したのだと、僕は思います。能力とか才能で人は量れないなと思うんです。誰かを愛する事もある意味才能なのかも知れないけれど、それを言っちゃあお終いだ(笑)。真っすぐに誰かを愛する。人はその愛を守る為に本当の力を発揮できるのだと、「白」はナルトに教えました。そして、ナルトは「白」再不斬の生き様と死に様に感化されたのです。そこにはホンモノの「熱力」があったのだと思います。だからこそ、ほんの一瞬でもナルトは生き方を得る事ができた。人生を変えてしまうような出会いを得た訳です。本当の強さとは…それを知らしめたのは能力や才能じゃなかった…人が生きる温かみを穢土転生は否定しています。僕はそれが悔しいのです。


<ズズ…>「君達に何の恨みもありませんが…
ボクたちの意志ではどうしようもない」(白)

<ザザザ>

「来る!!」(ザジ)

<ガッ>(カカシ)

「!!」(サイ)


「カカシさん?」(白)

「!?」(サクラ)

「カカシさん助かりました!」(サイ)

「安心するのは早いかもしれないよ
こいつらはやっかいな忍ばかりだ」(カカシ)

「戦う事になるのは分かってたが
まさかお前だとはな…カカシ
あの橋の上でお前らに止めてもらって
オレは地獄に行くはずだった

気がつくと白と同じ場所に居た……
おかしいとは思ったが
…ここはどうやら地獄でも天国でもないらしい」(再不斬)

あの世で「白」再不斬が一緒に居れたんだ…とぬか喜んでたんですが、やっぱ、あの世は地獄も天国もない完全なる「無」の世界だったのかな…と思います。何も無いから光りもない。光りばかりか闇もない…虚空。その前に何かを感じる自分もない。自分が無いから記憶もない。喜びも悲しみも、楽しさも空しさも何も無い。しかし、漂泊する魂が穢土転生で呼び戻され肉を得て再び再不斬「白」と再会できた。再不斬「白」と居る事で世界を認識しているかのようじゃないですか。そして死んでしまえば何も無くなる。誰もかれも自分すらも感じれなくなる。世界なんてものもない。死んでしまったら本当にそこにあるのは「無」なのだと訴えている…これを「死生観」と呼ぶのではないかと、僕は思います。


「ここは現実の世界…
もうお前達の来る場所じゃないのさ」(カカシ)

「再不斬…白…」(サクラ)

<ザザザザザン>

「何だ…?知り合いなのか?」

「カカシ隊長の合図を待て」

穢土転生を考案したのってカブトによれば二代目火影・扉間なんだけど、それが本当だとしたら相当屈折した人生を送ってたんじゃないかと思います。おまけに時空間忍術も二代目で、それがミナトに継承されている点が何気に香ばしい(笑)。そんな伏線を暫く放置しといて、物語は「白」再不斬の穢土転生とカカシを引き合せます。カカシが隊長なんだけど先頭切って飛び込んで行くのが忍流という事で黙殺(笑)。加えて、カカシと知り合いと言う理由で手出ししないのも忍流(笑)。基本、個の戦いを重視する風潮があるんだと思います。しかし、君麻呂の一族が破滅したように時代は確実に個人の力量に頼る戦闘は次第に組織戦に推移してる筈なんだけど、ここはカカシさんの男っぷりに免じて…。

何たってカカシは仔カカシの頃から、岩忍の大軍を一人で待ちぼうけさせた実績もありまして、例の神無毘橋のリンちゃんとの痴話喧嘩でありますが、この程度のお約束は受容してあげないと『NARUTO -ナルト-』のファンとは言えません。しかし、こんな風にカカシと再会を遂げた「白」再不斬の魂はどんな気持ちなんだろう。それは穢土転生という禁術への嫌悪感にも関係する想像でもありまして、個人的に萌えとは逆方向にドンドン落ちる原因を生んでおります。波の国任務編で「白」再不斬を護り、再不斬「白」への気持ちを認めた事で本懐を遂げたのだと、僕は認識しています。それを今更引き摺り出して何でこんな…と、僕の中の倫理観を激しく刺激してて、筆が重い重い(笑)。


ホウ……
大きくなったなカカシの部下のくの一
あの小僧は元気にしてるか?」(再不斬)

(オレの里で一番の忍者になるため!
みんなにオレの力を認めさせてやんだよ!)


「オレたちを負かしやがったんだ…
今頃はでかくなりやがってるだろ?
名前もな」
(再不斬)

死者の記憶は死亡の瞬間に途絶え、そこでフィックス(固定)されている…と、僕は考えています。先の「死生観」のところで書いたんですが、死んだら完全な「無」になっているから自分も記憶も何も無いと思うんです。それが穢土転生で肉を与えられ魂の外側を心が覆うように生前の想いや記憶が蘇るんだと考えます。在りし日の自分の勇名をして、かつて少女だったサクラの成長からナルトの「今」を思い遣るところに再不斬の持つ人間味を感じます。再不斬は本来持っていた人間味を押し殺し「鬼人」を演じていた訳です。僕も歳を取ったので(…重ねたので…と思ってるんだけど)他所の子の成長の速さには驚かされるばかりで、再不斬のサクラを見る目はよく解ります(僕だったら100%泣いてます)。


「ああ…あの橋はナルト大橋って名が付いたし…
今じゃ里の皆に英雄・奇跡の少年なんて呼ばれてるよ」(カカシ)

「クス…」(白)

「?」(リー)

「お前らのおかげで
ナルトは己の忍道を見つける事ができた
そしてそれをお前らの墓の前で誓ったんだ
あの時からブレない立派な忍に成長した」(カカシ)

「なら…彼はもっと強くなる」(白)

そう言えば…「ナルト大橋」をサスケが見つめてたのを思い出して泣けてきました。あの橋の上で子供だったナルト達は「白」再不斬と戦ったんだ。イナリが立派に成長して大工になったのも再不斬に教えてあげたい。「白」が「クス…」と笑うのも僕の萌えで、この子らに残された心が充分に感じられるところが、カブトの穢土転生の残酷なところです。「白」再不斬が第七班の近況を知らされて成仏しちゃえば良いのに!!と内心思ってたんですが、先にサソリやシン(サイ兄)の件を既にカブトがフィードバックしてますんで、ギリギリのところで縛ってるんだと思います。そこにはカブトの明確な恣意(しい)が存在します。ここに何かの大義であれば良いけれど、単なる撹乱目当てだったらカブトの雑魚認定が下ります。

例えば忍のシステムに対する不満や疑問に対してカブトがカブトなりにアプローチしていて、過去に志半ばで倒れた忍の無念を解放する為に穢土転生が二代目火影・千手扉間によって生み出され、大蛇丸→カブトの手で洗練されていよいよ完成した結果として、思い遺しを果たす為に忍界大戦に投入されている…なんて美談だったら、カブトは大した忍と讃えられて良いと思うんです。実際、扉間は柱間を呼び出す為に穢土転生を開発したと、僕は考えてて、もしかしたら六道仙人の子としての「兄弟」のプログラム発動が二人にもあったんじゃないかと思う訳です。何か綱手にもそんな揺れがあったんで、何でも可能な忍術の世界観ってとんでもない選択を生む危険性を孕んでいるんかしらね。そんな気がしてならないのです。


「少しは昔話ができたかな?
そろそろ本気でいくよ…」
(カブト)

(力がみなぎってくる!)(カブト)

「ここからが本気だ!」(カブト)

<ビクン>(再不斬)

「カ…カシ…
オレ…たち……を
…………
止め……」<ズオオオオ>(再不斬)

それで、カブトが美談と全く反対方向に舵を切るのを見て雑魚認定(笑)。だから穢土転生って嫌なんだけど、もっと嫌だったのが再不斬の背後の鬼神のチャクラです。僕がこれまでグチグチ、クドクドと意味不明な解説なんか愚痴なんか解らない記述を書いてきたのは、実はこの嫌悪感をお伝えしたかったからであります。僕は再不斬鬼神のチャクラは、再不斬「白」を愛してた証だったんだと思っています。あの時、再不斬を庇って逝った「白」を最期の最後に再不斬は認めたと思うんです。だから、再不斬が放つ鬼神のチャクラは血継限界でもなく、特殊な体質が可能にする能力でも何でも無くて「愛」に気付いた再不斬の本当の力なんだと思うんです。再不斬「白」「愛」を示したんだと思うんです。

あの時、ガトーの首なんて何でもない存在だったと思うんです。再不斬には「白」が全てだった。全てである事に気付けた再不斬が命を燃やした結果、鬼神のチャクラが出たんだと、僕は信じてるんです。そう思いたいんです。それが、カブトが縛りをキツくしたんだか何だかで<ズオオオオ>って出ちゃったからお立ち会い。僕は無性に悲しくなっちゃったんだな…。こんな事してちゃいかんよ!!折角、再不斬が血継限界を否定し、それでもあんなに強かったのに…何だよ…キッ神。こんな風に再不斬を使うなよ…おっといけねー!!カブトだった(笑)。僕が再不斬に完全に憑依してるからかも知んないけど、ちょっと見るに堪えん訳。だから再不斬のあの時の”つぶやき”が僕には今も木霊してるんだな…。

オレは違うがな…が。

第521話「大連隊、戦闘開始!!」(前・中・後編)了


業務連絡(101223):遅くなってごめんなさい。今夜、コメント欄を開きます。



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