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ep531~532雑感(ミフネと半蔵の一戦が炙り出すモノ…)

 
「ハンゾウ殿とお見受けする
拙者 侍頭領 ミフネと申す
お手合わせ願いたい!」(ミフネ)

第530話「チョウジの決意」から始まった「ミフネVS半蔵」ですが、ミフネの頭に巻かれた包帯…「その鎖鎌で己の刀をへし折られ頭をやられたが…どうにか一命は取り留めた」(ミフネ・531)…と半蔵が関係してるという因縁が潜んでいました。しかし、半蔵は既にその事を忘れていました。ミフネはその機微に半蔵の変節と太刀筋の劣化の整合性を感じます。「貴殿ほどの忍がその事に気付かないとは」(ミフネ・531)の一言が半蔵の失われた記憶の断片を繋ぎ合わせ、半蔵は殺めたペイン六道をも思い出させるのです。ペイン弥彦とミフネの落胆振りがキレイに重なっています。半蔵も死に際に感じた焦り…「ワシに何が見えてないというのだ!?」(半蔵・531)…がミフネの気迫が呼び起こさせるそれが奇妙にデジャヴュさせるのです。

「研ぎ続けた刀は名刀となり
受け継がれ残っていく!
そして―

信念を貫き身を削り己を磨き続けた人は
英雄となり語り継がれ残っていく!」
(ミフネ)

「信念を曲げ身を削る事を止め…
己を磨く事を諦めた貴殿の技には
かつての鋭さは無い!
そのせいで刀は血で汚れ
サビ付いたなまくらでござる

なまくらでは残らぬ!
人は刀そのものだ!」
(ミフネ)

第531話「再会、アスマ班!」で意外にあっさりと半蔵をミフネは沈黙させます。そもそも侍から忍が分化…「多くの侍が忍へとくらがえし流派も忍へと流れた」(半蔵・531)…した歴史があり、半蔵の剣技も恐らくその流れの上にあろう事が知れます。同時に侍の境遇に関して半蔵に幾許かの理解がある事も伝わってきます。半蔵とミフネにある種の共有感みたいなものが存在しているようにも思えました。だからこそ、人を刀に例え、半蔵をなまくらとするミフネの言葉に半蔵は断ち切れたのでしょう。見逃せないのはそれに至る年月をミフネが臥薪嘗胆し、刀を磨き、己を磨き、ついには侍の頭領にまでなるように自らを高めた歴史が横たわっているところです。これはイデオロギー…否…信念の勝利と言えるのではないでしょうか。

「人が終わる時は死ぬ時ではない
信念をなくした時だ


だからこそ厄介でもある…
外見からでは判断がつかぬ
お前が死んだとしても鈍(なまくら)ではない」(半蔵)

「それはオレの名に怖じ気づき逃げ
初めから勝負を投げ捨てた
お前の仲間達の事を言う」(半蔵)

第532話「ミフネVS半蔵、決着!!」で半蔵が黒バックの回想に入りますが、丁度、今ミフネが半蔵に語っているような内容をミフネに語っています。要するにミフネはこの時ダンゾウから受けた感動を糧にそれからの人生を切磋琢磨できたと思うんです。若き日のミフネに半蔵は道を示せた…見本となれるようなカリスマを帯びた人間だったのだと思います。そして、「死の代わりとして名を名乗れ!」(半蔵・532)とかつて「三忍」を命名した行と同じセリフを吐きます。自来也が雨隠れ潜入戦で愕然とした半蔵の死で見せたリスペクトからすれば、この頃の半蔵は決して鈍らではない名刀だったと言えるでしょう。つまり、弥彦達が難民として盗みを働いてた頃は少なくとも半蔵は「正気」だった…ちゅー事になる罠。

「…侍の…仲間には…
手を出すな…」
(ミフネ)

ミフネが名を名乗る代わりに仲間の安全を請うた姿に打たれた半蔵はミフネに解毒剤を与え生かします。ミフネのその後の将来を決定したかのカリスマは確かな人間性を保ち、ミフネの純粋な想いに感動できたからでしょう。もしかしたら、半蔵がミフネと交わした「約束」こそが、それ以降、忍が侍に不可侵を貫き、侍が独自の文化を育み中立を維持できた原因になったんじゃないかと、僕は思うんです。きっと半蔵はそのカリスマを持って五影や忍界に働きかけたんじゃないかと思うんです。そのくらい半蔵に影響力があった…これも自来也の半蔵に対するリスペクト「三忍」の名の重さや忍界に知れ渡る伝播の事実にマッチします。しかし、ここでしっくり来ないのが半蔵がそれら全てを忘れてたところ

それこそが「正気」のニアンスであります。

「…信念を貫く事は難しい
オレにも信念がある…
この世に平和をもたらす事だ

お前で確かめてやる…」(半蔵)

「この先…信念を抱いたまま死ぬか
それとも生きながらえて
信念を捨てる事になるのか」
(半蔵)

半蔵の言葉に感動してそれ以降の人生を決したミフネの生き様からして、これが半蔵のハッタリとかフェイクではないと思います。この後、カブトの穢土転生の禁止事項に反して切腹をする半蔵の本当の死に様(ワシの信念を託す!!)(半蔵・532)…もニセモノではないでしょう。僕はこの行が何を言わんとするのかをズーッと考えてました。そこで明らかになる半蔵の明らかな変節。それが何を示すのか?この時、ミフネにリスペクトを感じさせた半蔵は少なくとも自来也達を「三忍」と命名した一戦までは繋がっているでしょう。そして、それが”暁”の長門の足を奪い、弥彦の命を奪った行では確実にその輝きを失っています。半蔵は最初っから「どカス」じゃなかった訳だ。確実にどっかで「正気」を失ってる筈です。

「正気」

つまり、半蔵は正気じゃなかった誰かに操られてた?!一番簡単なのはダンゾウの瞳術…シスイの写輪眼…に操られてた線で、あの瞳術は雷影・エーすら五影会談で拳を振るわせたんだから強力です。でも、それにしちゃダンゾウが小物過ぎるけど、ダンゾウと半蔵の関係性からすれば説明がつき易い事が多いと言えるでしょう。また、ダンゾウじゃなくてもトビがシスイのダンゾウと違う側のシスイの眼を仕込んで暗躍した可能性もあるし、そこは描写次第で(汗)。確実に言える事は、忍や侍の世界の構築に何らかの外力が働いてるって事でしょう。そして、それは人の「信念」を奪う力である…と言う事。その影には騒動を首謀する黒幕の影がチラつきます。そこに一貫して流れる「決して自分の手は汚さない」という狡猾さ。

しかし、それが単なる狡猾さじゃなかったらどうなんだろう?と、ふと僕は頭を抱えたのです。トビが黒幕にはとっても思えなくて大蛇丸とか自来也とか候補に挙げつつ、まだ登場した形跡すらないミト様が産み落とした扉間の一粒種の髭痣の赤ちゃんまで引っぱり出して悩んでるんですが、黒幕がもしかして自分で手を出せない状態不完全な存在だとしたら、僕は物凄い思い違いをしてたんじゃないかと思うんです。それは、かつて六道仙人と戦い敗れ、チャクラを抜き取られ、その身は人智の届かない月に封じられた伝説の怪物…その思念だけが辛うじてトビに降り触覚となり、写輪眼に出力されているのだとすれば、「トビ」が「十(と)尾(び)」のアナグラムだって説がいよいよ力を帯びて来るじゃないかと…

僕の背筋に電流が流れたのだ。

十尾…自身が復活を画策している。

それがトビが漏らした「完全体」なのかも知れない。

「ミフネと半蔵の一戦が炙り出すモノ…」

ナル×ジャン ケルベロス






いきなり捕捉…言い訳とも言う(笑)。

でもね、でも…なんです。何でこんなに今の『NARUTO -ナルト-』が萌えないのかも同時に考えてみたんです。今まではミフネを描くのも半蔵を描くのも全てはナルトを浮き彫りにして魅せる「エッチングの手法」と捉えられたんです。事実、「白」や再不斬、カカシやシカマル…その他いろんなキャラが艱難辛苦を乗り越え成長して行く事がナルトを表現する事と直結してたんです。『NARUTO -ナルト-』は主人公が登場しなくたって主人公を表現できる漫画だったのね。実はそこが『NARUTO -ナルト-』の他と違う趣を示すアイデンティティでもあったんだけど、それはナルトの八卦の封印式の中にミナトとクシナのチャクラが封じ込められてた「巻ノ五十三」の提示で終了してると、僕は思うんです。

ナルトは自分と向き合い、確固たるアイデンティティを獲得し、九尾のチャクラをコントロールするに至り、時を同じくしサスケがイタチの眼を受け容れ、真・万華鏡のチャクラを得てしまった…そして、そこには子供達を如何にして高みに押し上げれば良いかに腐心した「親」=クシナとミナト、そしてイタチの「愛」が滔々と流れている事に僕らはあんなにも震えたじゃないですか。ナル×ジャン風に言うならば「ナルトとサスケの”表裏”が合った」のです。僕は麻雀はしないんだけど、これは「テンパイ」…ナルトとサスケが完成(手が出来上がってる)してる状態だと思うんですね。でも何故だかキッ神はその手を止めて上がらない。そこに在るのが「フリテン」の脅威だと分かっているのに…。

確かにミフネと半蔵の交わりは良い話なんです。人間の信念とは何なのか?僕も考えました。それはナルトの「真っすぐ自分の言葉を曲げない」という忍道に同じです。ナルトには信念があるのです。そして、それを折れずに曲がらずに保ち続けるしなやかさがあるしくみ=八卦の封印式が今まであって、その秘密がミナトとクシナの「愛」であり、それが無くなろうとも今度はナルトがしっかりした自分を構築し、自らのアイデンティティを感じるオトナに成長できた事で謎ではなくなってしまった。だから、ミフネと半蔵の行が空回りして見えちゃう訳です。きっと、それが僕を萌えさせないのかしらと考える今日この頃です。要するに、さっさと「終末の谷の決闘」に行けよ!!という事なんでけど…(笑)。

「巻ノ五十三」はだから書けないというお話でもある(汗)。

 

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