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第538話「詰問」(きつもん)

 
「お前の中にずっと居て
お前をずっと見てきたが…

ナルト お前はいつも甘い」(九尾)

「オレのチャクラで
少しは元に戻ったな

しかしめずらしいじゃねーかよ九尾
お前の方から話しかけてくるなんてよ」(ナルト)

「いよいよ寂しくて
話し相手が欲しくなったのは分かっけど

今は忙しーんだ
後にしてくれ!」(ナルト)

九尾チャクラの完全覚醒モードで戦線に急行するナルトに九尾がアクセスしてきます。ナルトと対決して仙人モードにフルボッコにされてチャクラを粗方剥ぎ取られた九尾でしたが、かなり回復しています。これはナルトが六道の鳥居の上に溜め込んだ九尾のチャクラを咀嚼する間、九尾がナルトのチャクラを喰らう関係があるからで、それはナルトも想定の上のようです。ここで九尾とナルトの関係性が微妙に変わって来てるところに注目してみて下さい。少なくとも九尾とナルトの会話で先手を取っているのはナルトです。これは完全覚醒に至る対峙の前と明らかに違います。そしてこれは単にナルトが子供から大人になって分別がついたからでもない…と僕は考えています。

ぶっちゃけナルトが完全覚醒モードを多用すればするほどナルトは九尾のチャクラに触れ、逆に九尾はナルトのチャクラに触れる訳です。要するにチャクラの入れ替えみたいなものです。その影響が急速に二人の関係性を変えてるんだと思います。だから、九尾が”いよいよ寂しくて話し相手が欲しくなった”とナルトに邪推(笑)されるのも外れてないかも知れません。九尾がナルト化してるんじゃないでしょうか(笑)。自分を受け容れ曇りない心で九尾を克服したナルトのしなやかさ…それがナルトの心身の強さの源であり、取りも直さずチャクラのエンジンでもある(身体エネルギーと精神エネルギー)。例の”心は見えないけど心遣いは見える”じゃないけど、キッ神は”チャクラ”で見せようとしてるんだろうな。

「仲間を殺されれば
それに伴う憎しみが生まれる…
そうなる前に相手を全て倒すつもりか?
どのみち相手を倒せば敵からの憎しみを受ける…
それを全て自分で受け止められると
本気でそう思っているのか?

お前もいずれ
ペイン長門のように
憎しみに囚われるぞ
この戦争が
お前をそこに近づける」(九尾)

「いつまでもオレを
なめてんじゃねーぞ!!!」
(ナルト)

以前のナルトならば九尾の登場にたじろいだろうし、九尾の一言一言に大きく揺れ動いた事でしょう。しかし今は違う。九尾の邪な企みを見透かすように軽く恫喝すらします。しかもこれから九尾が言わんとする事を既に知っているかのように唐突に苛立っています。それが九尾の内面を逆立てるのが絶妙に描かれています。「唐突」ってのは、落ち着いたオトナの切れるタイミングじゃないと思うからです。ナルトがキャラ変わったのも九尾のチャクラの影響があって然るべきなんだけど、九尾のチャクラに侵蝕されない自分を既に確立してる筈で、この行の九尾の卑屈にすら映るあの手この手のアクセスはこれまで九尾が持ち得なかった揺らぎにすら思えます。それって「心」なんじゃないかと、僕には思えるんです。

九尾はミナトの屍鬼封尽で陰のチャクラを削がれています。ナルトには陽のチャクラのみが格納された筈。ミナトが感じた重さとは九尾の心だったんじゃないのかしらと僕は考えてます。だから「四代目とやらに」と九尾は宣った…「九尾は何故、「…とやらに」と言ったのか?」(疑問の考察)で過去に考察してます。九尾が話し掛けるやいなや見透かされ取りつく島もないような態度をナルトにとられるのは九尾が無意識に揺れているからだと、僕は考えています。そして、その中核に「心の芽生え」がある。きっとこの繰り返しで八尾は八っあんになりキラビとツーカーの間柄になったんじゃないでしょうか。チャクラと心の浸透圧みたいなものがあってニュートラルに近付いてるというか…何と言うか。


「…たく!
この忍組手は昔から守られてきた
伝統的な訓練方法だ!
形式的すぎる作法もあるが
アカデミーは基礎から教える!
…これも大切な事だ!」(イルカ)

「…まず組手前に
必ず片手印を相手に向ける行為だが
両手印で術を発動する所作の半分を意味し…
これから戦う意志を示す!
これが”対立の印”だ」(イルカ)

「組手が終わり決着の後…
お互い”対立の印”を前に出し重ね合せ結び
”和解の印”として仲間である事の意志を示す
ここまでが忍組手の作法一式だ!」(イルカ)

途中、昔話を九尾が持ち出して回想の黒バックが入りますが、「対決の印」を二人で結んで「和解の印」になるっつーのはこれまでナルトとサスケは何度か経験してますよね。そして、その全てで二人は拳を合わせている。イルカ先生の説明に拠れば二人は既に和解してる事になります。それでも二人が戦う覚悟を持って準備してるんだから、それは憎しみとか恨みとかのレベルの話じゃないと思うんです。ナルトがいきなり切れて九尾に噛み付いたのもそこにあると思います。ココ、もっとズッポシと書きたいんだけど、それじゃ身も蓋もなくなっちゃうんで割愛しますが、既にお話がテンパイしてる訳であんまりグダグダやってるとフリテンこいちゃうわよーと、キッ神にさり気なく伝えたくな(ry

(……この目
…いつもオレを見る…皆の目…
イヤ…それよりもっと強えェ…
けど…)(ナルト)

(オレを見てねェ…)(ナルト)

サスケの圧勝…その影でナルトが感じる何か…それが二人の闘いの真の理由なのかも知れません。ここ、凄く深いです。ウウン…書きたいです。久々に書きたいと思えるシーンです。物語が正常に動き始めたからなんだろうな…と思います。ところで…イルカ先生が教えるのは「手続」(てつづき)の大切さと「礼儀」でして、今の子らにこそ伝わって欲しい内容でもあります。いつからか日本人は「個」というものを失ってしまった。失いつつあるのかも知れないけど、「個」が希薄になって「個」を際立てる為の「礼儀」やその延長線上にある「手続」を伝えなくなったように思うんです。かなり横道に逸れてしまって年寄りのぼやきみたいであれですが、本題は近い内に必ず書きます故、今暫くお待ちください。


「で…話は終わりか?」(ナルト)

「…何だと……?」(九尾)

「だからってオレが怖じけづいて
何もしねーとでも?
そうなりゃお前の思うツボだもんな
……九尾…

オイ……」(ナルト)

「!?」(九尾)

<ズン>「お前こそ甘いんだよ!!!」(ナルト)

「何でお前は
サスケ一人救えてもいないのに
そんな強気でいられる!?」(九尾)

「自分が決めた事に疑問を持ったら終りだ!
サスケは何とかしてにせるし
戦争だってどうにかしてみせる!!」
(ナルト)

ナルトは六道の封印を既に使いこなしています。ゲロ寅が蔵入りしたからだけじゃなく、ナルトはミナトの子で、何気に二代目火影とも関係あって、(御神器たる)八尺瓊勾玉を生身に纏える仙人の肉体を持つうずまき一族の末裔で、兎に角スペシャルな子だからです…という事が後から後から出るわ出るわで、分かってた事だけどチートな子なのです。最初っから特別だったサスケとホントは特別だったナルトは実は同じな訳です(笑)。全く別々のアプローチでありましたが奇しくも二人の表裏が一致して準備完了となっていて、盤石のアイデンティティも既に確立済み…だからナルトもサスケも外圧に影響されず前に進める訳です。特にナルトはクシナが望んだ「自分を持って夢を持って…」を実践しています。

かなりすっ飛ばして描いてます。僕にとっては余計だった穢土転生とか戦争の行はそこそこ書いてたんだけど、ナルトと九尾の関係性は何故だか端折りまくっています。これは、じゃ君は?っちゅー話なんだと思う訳です。ナルトの中二病にすら見える自信。九尾が思わず質問しちゃうくらいイミフで唐突な自信…。少年少女、君達はどうなのよ?と問われている今ココ!!(笑)ココはしっかりと考えて欲しいです。この問いにどう答えればいいのか?はナル×ジャンでもきっと『NARUTO -ナルト-』大団円の頃には説明できると思います。僕はその焦れったさの中に居りまして、(非常に不遜ながら)ちょっぴり自来也な気持ちなのであります。

この行は少年少女に対する詰問である。

書きっ放しにつき誤字脱字御免。




きつ‐もん(詰問)相手を責めて厳しく問いただすこと(大辞泉)。

心余りて言葉足らず…のようなので付け足します(笑)。ナルトが明らかに九尾に先回りしてて牛耳ってるように見えませんか?それに一番驚いてるのは九尾なんですけど、九尾と同じくらいナルトの過剰な自信に思わず「中二病」を連想しちゃった僕ですが、きっとそれは杞憂でナルトにはちゃんとした勝算がある。それを言葉にしたり理論武装できないだけでナルトのコアには結末が予見できているのです。何故ならばナルトはヒーローだから。きっとこれを「特別」と呼ぶべきなのだと思います。凡そ九尾の焦りといったものはそれに起因していて妙にトッ散らかっています(笑)。これが「中二病」の境界線を示しているのだと、僕は確信しています。果たしてこの本質を少年少女に伝えるべきなのか?それは粋と無粋の分岐点みたいなもので吟味に悩んでいます。自来也は独り呟いて静かに水底に沈んで逝きました。あの光景が美しかったのはある種の美徳、或いは優しさがあったからでしょう。僕はその粋(域)に全くと言っていいほど達してないので悩んでいるのでしょう。書けば書くほど伝わらないのかも知れません。このまま伝えないで僕も消えてしまう方がいいのか?そう思わせるアイデンティティの深淵であります。物悲しい。甘酸っぱい。経験しないと解って貰えないかも知れない。恋と似ています。上手く書けなくてすみません。心が未だ余り過ぎているようです(110516)。



 

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