スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第376話「予言の子!!」


「そろそろ一人で仙人モードに変身できるようになれんといけんで、自来也ちゃん」

これが自来也の「仙人モード」。確かに女の子にはモテなそう(笑)。何でか、鼻が大きく、イボイボになってる。それに、自来也の着地で地面が割れてます。肩の「二大仙人」が意外と重かったりして…。この「二大仙人」が自来也と一体化してるのか?乗っかってるだけなのか?は微妙(笑)。二人が自来也の肩に乗っかってるだけで、実は必死にしがみついてると言うのも涙ぐましくて、僕は好きです(笑)。

「お二人に比べたらまだまだペーペーですんでの」

「仙人モード」は、本来は自来也自身で実現されるべき「力」なのでしょう(理由は後述)が、まだまだ、自来也も修行が足りないようですね。また、これが「もはや人ではない」と言った自来也の真意。この「力」があったればこそ、自来也は単独で敵の懐に赴けたのです。ところで、自来也も行く行くは二大仙人のように蝦蟇の姿になってしまうんでしょうか?

(大蛇丸にしろ、自来也にしろ、"三忍"は独特な力を使うな)

闇の中に息を潜めるペイン。ペインは大蛇丸の真の闘い方(←四尾状態のナルトとの闘い?それか、もっと他の姿があったのかも知れない)を知っているようです。と言う事は、「暁」で対面してる可能性ありです。手合わせもあったのかな?サソリもチヨばあ&サクラとの闘いで「"暁"に入った時のいざこざ」などと言ってましたし、「暁」には入隊の見極めをするシステムみたいのがあったのかも知れませんね。でも、自来也の「姿」は今回がお初。その能力は、ペインにとっても「未知」なのでしょう。偉く静かで、慎重な対応が見受けられます。

「で…どこにおるんなら、その六道の眼は?ワシには見えんがの?」(父)

「歳で目が悪るーなっとるけんの」(母)

「いや、透明化する口寄せ動物の中に入って姿を隠しとります」(自)

「だとするとカメレオン類の奴らじゃの」(母)

「一応、探知結界は張っとるんですがの」(自)

「そんなんではラチがあかん!生物探知でこっちから一気に引きずり出しちゃる!」(母)

「母ちゃん、そーあんまり力入れんなや。また小ジワが増えるで」(父)

「父ちゃんは黙っときんさい!!」(母)

口寄せとは「契約」が大前提ではあるんでしょうが、こんな親近感のある会話が、その「契約」以上の信頼関係を感じさせます。そして、闘いの中にあって、ユーモアを含んだ言葉のやり取りには、内面的な余裕を感じさせられます。きっと、それが「安心感」に昇華してるんだと思います。だから、僕らも安心して観てられるんじゃないか?どんな時だって、独りじゃないんだ…って感じられるから。

「しかし、ワシらを呼んでまで、
何でそがーな奴と自来也ちゃんがやり合わにゃいけんのなら?」

わざわざ、単身、敵地深くまで出向いて、自分達を呼ばないといけないような闘いを、何故、自来也が敢えて行っているのか?"頭"には、それが気になったのでしょう。賢き子が何故、この場に身を置くのが解せなかった。この言葉には"頭"の思慮の深さを感じます。その態度が、"姐さん"との位置関係も上手く説明しています。キッシーはいつもながらネーム(台詞)が冴えてる。細かな部分にもしっかりとした整合性を感じます。この緻密さに、僕らは魅了されているんだろうな…と、改めて感じました。

「ワシのかつての教え子でしての…」

自来也も肝を据えたような雰囲気を漂わせます。自分は「その為に、ここに居るんだ!」…そんな決意が見て取れます。気持ちは見えるんだなぁ。自来也は、見えないペインを真直ぐに見据えます。自来也の、その視線はブレてない。正に「不惑」の50代(笑)。こう言う熟年になりたいものです。この言葉に対しては「二大仙人」が予想以上のリアクション。

「!」「!」

両肩の蝦蟇が一斉に自来也を窺います。ここに来て、二大仙人が始めて驚きました。"頭"の方は取り乱しているようであります(汗)。二人にも事の重大性が理解できたのです。逆に、ペインが二大仙人が驚くような存在であると言う事でもあります。そして、これは予想していた事態。それを二人も恐れていた…。

「そんな奴がおったとは聞いとらんぞ!…ほんならそいつも―」

ここは引っ掛からせて下さい。「そいつも」の「も」に…(汗)。ペインが「そんな奴」として、他にもいる(いた?)事になる。自来也の明かされない過去に何度か呼ばれている「二大仙人」。その都度、「騒がしい」場所であった。自来也の「教え子」(弟子)には何かしらの意味がある…。それは、この後に知れる事になります。

「予言の子……か!?なら…何でお前が闘う?」

「予言」があった(…事になる…なってる…汗)。後出しですが、ノストラダムスに代表されるように、予言とは常に「後出し」です(笑)。例えば、自来也が第二部の始めの方で、悪夢に魘されて、「予言」の「よ」の字でも言ってれば良いんですが…。完璧を望むのは酷か。切りが無いですからね。

しかし、"姐さん"。「ごっつ」の大仏おばちゃんに似てる(笑)。"姐さん"の「何でお前が闘う?」と言う問にも隠れた部分を感じます。「予言」と「(闘うに足る)理由」。未だ明かされていない大きな「謎」が、そこには横たわっている。それが邪魔して深層が拝めないでいるのです。

「どうやら正しい方向には成長しなかったようでしての。
…それにすでに死んだと聞かされていまして…この子ではないと思い込んでました」

自来也の「この子ではない」にも引っ掛からせて下さい(笑)。他にも居る…。自来也の弟子と言えば、ミナトもそうだし、(三大目の回想の)大仏と黒目がちの女の子。それに小南と弥彦。……そして、ナルトです。その他にも居るのかな。自来也も、まだ何かを隠してる…ようですね。

今にして思えば、自来也にとってミナトは特別でした。あの「ナルトの鍵」もそうでしたが、その秘密のあちこちに蝦蟇の口寄せが深く関係しています。がまブン太ともミナトは契約を結んでいましたし…。それに、自来也は未だ語っていない過去がある。それは所々(肝心なところが…)、抜け落ちたジグソーパズルのようです。そこに綺麗にハマるピースを僕らは探している。果てしなく続きそうな考察です。

「どちらにしろ正しくなけりゃ殺さにゃいけん!」

もう謎だらけです(汗)。「正しい方向」です。「正しい」と言うのは、何に対して言っているのか?と言う一点。「正しい」か否かを決する権利なんて誰にもないと、僕は思うんですが、何をスタンダードにして自来也は「正しい」と言うかに、僕は激しく疑問を持ってしまいます。自来也や二大仙人(特に"頭")が、その存在を(一方的にとも思えるほどに)否定するような「敵」の存在。ここにも、まだ明かされていない「秘密」の臭いを感じます。

「まあ、あの予言は大ボケじじいの戯言じゃ。気にすな!」

"姐さん"の語気はキツイ(後述)。こう言う、おばちゃんは苦手です(笑)。そして、「大ボケじじい」の存在。後出しばっかでスミマセン。じゃんけんだったら「負け」なんですけど、その分、回想でしっかり描いていますので…(汗)。それに数話前に取って付けたような「伏線」があるのもアレだし、これは、キッシーの「潔さ」と言う事で、グッと飲み込んで下さい(笑)。

<ズズズ…>「ほんなら行くで!」
<クンクン>「見つけたで」
<プク><ググ…><ビュン>
<シュルルルルル>「捕まえたで!」
<バババ><ジュウゥ…ジゥウウウ…>「ギャギャウ!!」
<グイ><ズン>「父ちゃん!」
「オウ!」<ドッ><グイ>
<ギュン><ドドドド…><ズバッ><ボン>

多分、この擬音だけでは何だか判らない筈です(笑)。詳しくは誌面を参照して下さい。

役割的には"姐さん"が探知・索敵担当で、"頭"が攻撃・殲滅担当で、掛け合い以上に、二人の役割分担は阿吽で連係が良いです。充分な「力」がある二人が自律して行動できるから、自来也も独自の行動が可能になる。しかも、三者の連係があるとしたら、これは相当の脅威と言えます。それは、いとも簡単にペインの口寄せを排除した描写からも明らかですね。

「アレが輪廻眼か?確かに伝説に聞く眼と同じじゃのう」
「嫌な眼じゃ…この子が、あの予言の子だとはの」

カメレオンが殺られ、そこにはペインが立っていました。ペインは単に口寄せの一体が殺られただけ…。別に思い入れのない道具が刻まれただけで、何の感情(反応)もなく、そこに佇んでいます。そして、ペインは「予言」の子です(?)。二大仙人が危惧するような「予言」。その説明がこれから始まります。

かつてない強敵を見据えながら、お待ちかねの黒バックの回想に突入です(汗)。

仙人モードの自来也から、若き日の自来也にフェードインして行きます。

聳え立つのは、恐らく「妙木山」。名前の割には樹木の少ない殺風景な風景です(ちなみに、タレコミで知らされましたが…このモチーフは『大蝦蟇に乗って妖術をあやつる"児雷也"』らしくて、『越後妙高山の仙素道人から蝦蟇の妖術を教わった…』と言うようなお話が残っているそうです。"妙木山"は"妙高山"なのかもね。くぐってもないわけだ…)。自来也が修行を積んだ蝦蟇の総本山でしょう。

「自来也、大ジジ様が呼んどる。すぐに行け」

既に鼻ピはしていますが、非常に若き日の自来也です。「大ガマ仙人が…?」と、問い返す相手は、これも若き日のがまブン太でした。ブン太のガタイが偉く小さいです。どのくらい前なんだろう。自来也は今のナルトと同じくらいかな。13~15歳くらい(と言う事は40年ほど前のエピソードか?)。血の涙…自来也の隈取(くまどり)も、かなり短いです。

「お前への予言が出たんじゃ!」

若き日のブン太が自来也に告げます。二人はこの頃から友達か兄弟のような関係だったんでしょうね。そして、「予言」。その言葉に自来也はホントに嬉しそうに「…それホントか!ブン太!」と、応えています。待ち望んで居たように拳をグッと握りしめていました。

「お呼びで」<スッ>

自来也は神妙な感じで平伏しています。この仰々しさには、相当な身分の違いを感じます。その前に「仙」の文字。何やら、仰々しい雰囲気が漂いましたが、自来也の目の前に鎮座していたのは、でっかい「ヨーダ」(笑)…大ガマ仙人でした…(笑)。首に「油」の文字の入った大きな首飾りをしている。皺だらけの大きな年老いた蝦蟇でした。その前には右に"頭"、左に"姐さん"」が坐っています。

「おお、よー来た!よー来た!えーー……誰だったかいの?」

軽い「お約束」に、「大じじ様。自来也ですじゃ、自来也!」と、"頭"が良い感じでフォローします。この頃から"頭"はおじいちゃんでしたね。そして、自来也を擁護する存在。"頭"の言葉の端々には自来也に対する愛情を感じます。自来也に見るところがあるのか、単にウマが合うのかは分りませんが、"頭"の態度は酷く自来也に暖かいです。常に自来也に対しては「ちゃん」付けで接してますよね。

「おお…そうじゃった!そうじゃった!大きぅうなったのう…」

大ガマ仙人が「大きぅうなったのう…」と言う事は、自来也の体躯が伸びるほどここに居た事実…時間の経過を意味します。自来也のアカデミー卒業が6歳。そこから三代目(猿飛)に師事して、綱手や大蛇丸と修行した後のエピソードの筈ですから…ある程度、力を付けてからの事だと思います。妙木山でかなりの時間経過がある?具体的には、大きくなったんだから、1年~3年程度のスパンはあるんじゃないかな。

「ったく自分で呼んだくせにのう。この大ボケじじいが!」

そして、この"姐さん"の言葉に、大ガマ仙人と"姐さん"の「直系」を感じています。つまり、"頭"は「入り婿」と言う関係。妙に"姐さん"が幅を利かせてるのも、それなら納得行きます(笑)。"姐さん"は大ガマ仙人の実の子供(娘)だから、ここまで踏み込める。これは、血の繋がった近親者のみが持つ間合いじゃないかと…。でも、この態度にも大きな「意味」を感じます。この機微から二大仙人と自来也の関係が見えて来ます。

「母ちゃん。大じじ様に向かって大ボケじじいとは何じゃ!
大ボケじじいとは!!」

これを、"頭"が諌めています。このタイミングは絶妙で、"頭"と"姐さん"のバランスの良さを感じてなりません。そして、これは自来也に対するスタンスにも適用されていて、擁護派の"頭"と、スパルタ派の"姐さん"と言う感じに、自来也を猫可愛がりしないようなシステムになっている点です。

血の繋がりのない子供と接した時の「哀れみ」(と言うか、責任感のない優しさ…かな)に囚われず、かと言ってよそよそしくもならないよな、「柔」と「剛」で優しく包むような関係を二人は作り出しているのだと思います。僕は、この部分に"姐さん"の思慮深さを感じてならないのです。それは、大きな優しさと言い換えても良い。

僕は(生物学的な繋がりの)「親」の愛情と言うものをあまり知りませんが、それでも育ててくれた「親」は居ます。だから、"頭"と"姐さん"の関係は、非常に良く解る。彼らは僕の「親」にとても似ている…から。これは、今だから言える事だけど、僕は二人の掛け合いを酷く懐かしく感じてしまいます。胸の奥が、何だかむず痒いです…。

そしてこの状況は、優しく思慮深いとも思える"頭"のリードではなく、先行独走するかのような強硬さを感じる"姐さん"が背面でリードしている。"姐さん"のあからさまに繰り出されるぶっきらぼうな態度が、その"返し波"のように感じるのです。"姐さん"は"頭"の自来也への接し方を見て取り、自分の役割を充分に認識している。そして(無意識かも知れないけど)、上手にバランスを取っているのです。

この夫("頭")にして、この妻("姐さん")あり!なのです。物事を俯瞰し、大局を見据える態度と言う点で、"頭"も"姐さん"もタイプこそ違えど同じステージに居ると言えます。この二人に見守られて育った自来也。これは幸せな事です。自分が生きている限り、誰かに見守られている事を常に感じて欲しいです。そして、それを大切にして欲しい。それが人の「成長」を支えている事を心に刻んで欲しいです。

「コラコラ、ケンカはいけん。夫婦は仲よーな」

心なしか、大ガマ仙人が微笑んでいるように見えます(デフォルトがこの顔かも知れん…)。"頭"と"姐さん"が良いバランスで番(つがい)を造っている様を喜ばしく思っているのではないでしょうか。表面的に、窘(たしな)めているように見えて、実は褒めている。大ガマ仙人は二人の関係が自来也を包んでいる事を感じ、安心している…そう言う、空気を感じます。まるで、この広間は暖かな家庭の「食卓」のようでもあります。

「ところでそこの…誰じゃったかいの?」

これは高度な技術です(笑)。「天丼」とも、「カブセ」ともとれる、熟練の芸人(一部、ナチュラルに生み出せる"天然"が存在しますが…)のみが為せる技と言えます。一応、自来也は目が「点」になってるんですけど…いつもの事なのか、"頭"は黙殺してスルーしています(笑)。「スカシ」も高等技術ですから…しかし、この蝦蟇たち。何の道を極めてるんだか(汗)。

「自来也ちゃんよ。大じじ様はお前の夢を見られたんじゃ。
お前も知っての通り、これは予言じゃ。心して聞けい」

大ガマ仙人の「予知夢」=「予言」。この「予言」を自来也は待っていたのかも知れません。がまブン太に告げられた時の喜びはこれに当たるのではないかと思います。「ハイ!」と、自来也も神妙です。"頭"の言葉も相応に重々しいものでした。

「では伝える…ワシの夢ではエロいだけのお主もいずれは立派な忍になる。
それに一人前に弟子を持つことになるのじゃが…
(エロいだけって…そういうことはしっかり覚えてるんだから、ったく…)
その弟子は将来、忍の世に大きな変革をもたらす忍になる。夢ではそう見えた」

多少のお約束はありますが、自来也が立派な忍になって弟子をもうける。これは的中しています。そして、その弟子が、「忍の世」に大きな「変革」をもたらすと「予言」は暗示しています。

自来也はこれ以降、この啓示に従って行動したのだと思います。だから、あの時…長門たち難民を引き受け、生きる「力」を伝授した。長門の優しき「心」を信用した上で…。自来也は弟子を取る時に、常にこの「啓示」を思い返していた。正しく成長してくれる事を願いながら…。「自分で考える」と言う言葉はそれを示唆していたんじゃないかと、僕は思いました。

「変革?」

自来也は、「変革」と言う、言葉の重さを見逃しませんでした。

「世にそれまでにない安定をもたらすか……破滅をもたらすか。
そのどちらかの変革じゃ」

大ガマ仙人の予言は漠然としています。「夢」とは抽象的なものですから…。この時も、正反対のベクトルの結果を提示しています。どちらにしても、その絶対値は大きい。それが良き事でもあるかも知れないし、悪しき事かも知れない…予言の行く末は両極端です。

「どちらかって…?どういう事ですか?」

これじゃ、どうして良いのか判らない筈です(笑)。具体性と言うものが無い。しかし、これは「成長」を「どうするか、自分で考えること」と長門に教えたのに似ています。つまり、この予言の意味を理解する為に、自来也も成長して行かねばならないと言う事ではないでしょうか。

「お主はその変革者を導く者じゃ。
いずれお主には大きな選択を迫られる時が来るじゃろう」

二大仙人や大ガマ仙人が自来也を見守る…これがその理由と言えます。自来也の存在は世界の行く末に関わるような大きなものだったのです。自来也は「変革者」を導く存在。この運命があればこそ、自来也はここに居るのだろうし、行く行くペインとも対峙する事になる。

「選択?」

美しき言葉は「韻」を踏むものです。「変革」(henkaku)に「選択」(sentaku)です。「美しい」と言う事は「自然」である…と言う事です。つまり「偶然」ではなく「必然」と言う事。そして、それを「運命」と言います。

「その選択次第で、世の変革がどちらに転ぶのか決まってしまうのじゃ」

自来也は大きな運命の中に居る自分を感じたと思います。それを、この齢にして知らされた。非常に残酷な予言だったとも言えます。しかし、自来也はその重さを必死に受け入れようとしている。そして、自来也の背中を支える「力」もあった。二大仙人や大ガマ仙人の優しき視線がそれです。

「…ワシは…どうすればいいんですか?…正しい選択するには!?」

この自来也の質問には大ガマ仙人も応えませんでした。これはもう自来也の運命だから…。自来也に判断させるべき問題だと判断したのでしょう。ただ、夢の続きがあったのか、大ガマ仙人は自来也にそのヒントを与えます。

「夢では世界を歩いて本を書いておったのう」

その「本」が「イチャイチャシリーズ」なんでしょうか?(笑)「本…?何でまた?」と、自来也もこの時、自分が執筆活動をするなどとは考えても見なかったようです。フフフ…将来、自来也は綱手にフラれて、それをネタに18禁小説を書く事になるんです(笑)。「イチャイチャパラダイス」「~バイオレンス」「~タクティクス」と続く三部作を…。

「ワシにも理由は分らんがの。
世界をめぐり森羅万象を見て回るということじゃろうか」

森羅万象ね…(笑)。自来也にとっては「恋愛」が全てだったのかな?でも、若き日は恋愛がほとんどですから…(汗)。「大じじ様の予言…今までにハズれた事は?」と、自来也は恐る恐る問います。自分にそのような重責が課せられるとしたら、誰だって躊躇します。ハズれて欲しいと思いますもの。

「無いのォ…それにこの妙木山に一人の人間の子が迷い込む…
その子に蝦蟇の力を与える…それがワシ自信のために見た夢…予言だったんじゃ」

大ガマ仙人も自分の運命を啓示されていたんですね。そして、それが自来也との出会いであった。大ガマ仙人も自来也に関与する「天命」を帯びていたのです。「迷い込む」と言うと偶然みたいに感じますが、自来也は「呼ばれた」のかも知れません。或いは、妙木山が自来也に近付いた…別に山が歩くわけではありませんが、運命とはいつも、そう言うもので、「必然」を含有しています。

そして、「蝦蟇の力」を与える。それが「仙人モード」。自来也は大ガマ仙人から「力」を託されたのです。これを契機にして、自来也はこの「力」を礎に急成長を遂げる事になるのでしょう。木の葉の里で自来也と行動を共にした(稀代の大天才と言われた)大蛇丸は、この自来也の「力」を生々しく感じ取ったと思われます。三代目に師事して共に学んだ頃の自来也にはなかった「力」。なかった「自信」。これは、ナルトが九尾の「力」を発揮してサスケに大きな劣等感を植え付けたのと似ています。

自来也の中の得体の知れない「力」に、大蛇丸は焦りを覚えたんじゃないでしょうか?そして、「闇」に魅入られて行った。サスケが里を抜けたのと同じように…そして、ナルトがサスケに負い目を感じるように…大蛇丸に対して、自来也は自分の存在(運命)に責任を感じているのです。自分に課せられた運命が大蛇丸を追い込んでしまった事を…。しかし、自来也は大蛇丸に対しては「仙人モード」を使う事はなかった。それが自来也の慮(おもんばか)りだと、僕は信じています。

大ガマ仙人の言葉が、「仙人モード」の自来也にフェードバックして行きます。

(大ガマ仙人よ…まさしく、これが選択の時ですかの)

自分の眼前に立つかつての弟子。「安定」と「破壊」のどちらかをもたらす可能性を秘めた存在だった。六道の眼を持つ逸材。優しき心。自来也は少なからず…否…大きな期待を込めて「皆伝」とした筈です。その結果を、自分の目で見極め、自分自身の手によって幕を引かねばならない。その為に、自来也はこの場に居るのです。

「口寄せの術…」<ボン>

ペインは執拗に口寄せを使います。と言うか、このペインは「口寄せの術」しか使えないんじゃないか?(と言うタレコミもありました)ペインの「寝室」(?)に横たわる六体の人形(ひとがた)がありましたが、これは、それぞれが「特化」した能力者であるとする「疑惑」です。そして、今居るのは、その内の一つ。恐らく「貳号」(笑)。そして、召還された「暁」のマント姿の二人。多分、あの「寝室」のどれか二つです。上手に「顔」を隠してますね(笑)。

「!」(今度は人間の口寄せか)

「主流忍術全てに精通した力を持ち…十歳にしてあらゆる術を使いこなした…!」と言う能力からして、この「貳号」(?)の行動には、自来也も違和感が拭えません。「侵入者を殺すためにこの体で出張ってきたんだ」(第371話「旧知…!!」)で、ペインが言った台詞も繋がらない。この疑問の向こう側に(システムとしての)ペインの秘密を紐解く「鍵」が潜んでいそうです。それを心の端に置きつつ、召還された二人(二つ)の闘い方に注目してみましょう。

「お前は破滅をもたらす者だった…ならば、ここで倒すのが師の役目だの…」

堅い事、抜きにすれば、ペインは「悪者」です(笑)。自来也に「予言」があり、それに従ってこれまで行動してきた。雨隠れの難民を自来也が受け入れたのも、その「予言」に応えた結果と言えるでしょう。

自来也が弟子を取る事を拒否しなかったのは(かつてない)「安定」をもたらす者を生む可能性を否定したくなかったからです。

つまり、自来也が弟子を取る事は「導く者」としての使命でもあったのです。

だから、堅い事、抜きにして(笑)、ペインが失敗作(?)だったとして、自来也の行いの全てが否定されるわけではありません。何故なら、自来也はミナトを育てました。そして、その行いがナルトを生む「芽」になってもいます。そして、自来也はナルトも正式に弟子入りさせてもいます。それは、自来也の「希望」でもあった事でしょう。ミナトが果たせなかった「目的」を成し遂げてくれるかも知れない…と言う。

自来也→【ミナト…親子関係…ナルト】

僕はこの師弟関係に期待しています。【ミナト…ナルト】が「予言」が暗示する「世にそれまでにない安定をもたらす(者)」である可能性にです。そして、そこを深く見つめると、「九尾事件」でのミナトの行動に至る自来也とミナトの考えの『真の姿』が浮き上がって来ます。ミナトは自来也から妙木山での予言を知らされてたんじゃないでしょうか。つまり、自来也の弟子である事が何を意味するかと言う事を…。だから、ミナトは……(詳しくは、別の考察にて語ります。来週アップの予定です)。

だから、ミナトはナルトを遺した。

そして、ナルトに『九尾』を託したのではないかと…。



 

干柿鬼鮫 | BLOG TOP | 飛段

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。