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ミナトは何故、「螺旋丸」を開発したのか?


「この術は、あの四代目火影が遺した忍術だ!」

ナルトに螺旋丸の修行が始まって、少ししてから、自来也はこの事実を明かしています(17巻/140頁)。ナルトの旋毛(つむじ)が「右回転型」と気付いた辺りです。もしかしたら、ミナトも旋毛が右巻きだったんじゃないか?と、僕は思いました。ミナトがこの術の開発に行き詰まった時に、自来也は助言してたか、もしかしたら、一緒に考えてあげたんじゃないでしょうか?自来也がナルトの旋毛を調べたように、似たようなシーンが自来也とミナトにもあった…?

ナルトの頭を触り、旋毛を見た時に、ミナトの頭を撫でた記憶を、自来也は思い出したんじゃないでしょうか?「親になったことがないから、良く分からんが…あいつがワシの子だったら、さぞかし鼻が高かっただろーの」(第367話「イタチとサスケ」)と、自来也にとってミナトは特別な弟子でありましたから…。自来也は、ミナトを目の中に入れても痛くないくらいに愛でていたと思います。わが子のように思っていた筈です。

自来也は妙木山の大ガマ仙人から「導く者」と言う啓示を受けた事が最近の描写で明かされています。自来也の弟子が将来、「世にそれまでにない安定をもたらすか………破滅をもたらすか。その、どちらかの変革じゃ」(第376話「予言の子!!」)と言う言葉が示すような"変革者"になると言う予言です。自来也の雰囲気からは、ミナトがその「安定」をもたらす"変革者"となることを信じて疑わなかった事でしょう。

しかし、そのミナトは「九尾事件」によって帰らぬ人となってしまいます。そして、自来也がナルトに「螺旋丸」の開発者がミナトであると告げる事には大きな意味があったものと思います。同時にそれは、自来也自身の大きな決意の表れだったんじゃないか?と感じています。もっとも自来也は、この時点で「螺旋丸」と言う術の名称すら伝えていません。自来也はそう言う人なのです。

だから、あのカカシが「イラッ」としちゃう…(笑)。自来也が「螺旋丸」の名を明かさなかったのは、ここでナルトが修得できなかった場合の情報の流出に対する考慮かと思います。それほどに「螺旋丸」は高度にして重大な「秘密」だったのかも知れません。「螺旋丸」の存在には、大きな意味がある…。僕はそれを密かに(笑)疑っているのです。

「自来也、お前か?あの"螺旋丸"を教えたのは!?」

居酒屋でナルトが綱手に噛み付いた一件で、綱手が初めて「螺旋丸」と言う術の名称を明かすのでした(18巻/112頁)。「フン……あの術が使えんのは四代目とお前ぐらいだよ」と、難易度の高い術を、下忍の…(在りし日の)縄樹と同じ歳の頃の(汗)子供に教えるのは「如何なものか?!」と異を唱えるのでした。でも、綱手はお姫さまだからか、頓着がない発言が目立ちますね。

しかし、「螺旋丸」とは、それほど「大それた術」であり、綱手もミナト(やクシナ)とは関係が深かった事を窺わせる描写であります。同時に綱手は、「予言」に関するような深い部分までは聞かされていなかったのかも知れません。綱手に危険が及ぶのを恐れ、あまり深入りさせないように自来也が配慮したものと思います。

「四代目がこの術を完成させるのに丸三年…
この術の会得難易度は六段階で上から二つ目…
Aランク、超高等忍術レベルだからのォ」

自来也はナルトに「螺旋丸」の修得の大変さを懇々と説明します(17巻/140頁)。ミナトですら三年を要した難関。しかし、上から「二つ目」。その上の"D"ランクも存在するんだ…。奥が深い。それはどんな術なんでしょうか?

でも、変だと思いませんか?

何故、自来也は、いきなりこんな高度な忍術をナルトに教えるのでしょうか?綱手を探す短期間に、修得できるかどうかも判らないような「超高等忍術」を、いきなりナルトに教えるのか?忍術のセオリーからすれば、先ず固有の「チャクラ性質」を調べ、それに合った術を教えるのが正統と言えます。なのに、チャクラの形態変化の極地とも言える「螺旋丸」にいきなり入るのは解せません。

自来也は何が何でも「螺旋丸」だけは、ナルトに伝えたかった!!

この場合、自来也のこの行動には相応の意味があると考えるのが妥当です。そして、自来也はナルトを「ワシはこいつの師匠なんでのォ…一応……」(18巻/112頁)と、「一応」は付いていますが「弟子」と認めています。自来也の「弟子」とは予言に関係する存在です。「エロいだけのお主も…」(第376話「予言の子!!」)のアレです。「螺旋丸」には隠された意味がある。自来也の行動には深い意味があるのです。

それと、自来也の「情報収集」はかつては胡散臭さが満載だったんですが、ペインとの交戦でそれが満更、嘘でもなく、実は地道で危険なタイトロープを渡るような勇気ある行動だった事が知れています。自来也を一度でも疑ってスミマセンでした(でも、自来也を少しでも「変」だと思わなかった人は『NARUTO-ナルト-』を深く読んでいない…とも思います)。

綱手を探す合間のナルトの修行ではありましたが、自来也は「情報収集」で何度か抜けています。自来也の情報量からすると、それが綱手だけでなく、同時に何件もの任務を平行してこなしていたと考えるのが妥当ではないでしょうか。極めて強行なスケジュールで行動していた事でしょう。そしてそれは、三忍の一人…自来也と言えども、絶えず危険と背中合わせだった事を意味します。

自来也はいつ死んでもおかしくない状況(覚悟)で行動していた!!

だから、少しでもチャンスがあるなら、先ずは「螺旋丸」をナルトに伝授する必要を自来也は感じていたのです。この性急ともとれる自来也の行動には、かくも複雑な「大人の事情」が隠されていたのではないかと、僕は考えています。それをいちいち説明しない。自来也は滅多な事では本気の「言い訳」をしない人なのです。

自来也の胡散臭さは大人の一つの生き方でもあったのです。「刺々しい」で書きましたが、カカシもこんな感じの自来也の行いに「イラッ」と来てるんです…(笑)。自来也を見てると、いつまでも「子供扱い」されてるようで嫌なんですね(カカシ上忍…そうですよね…笑)。

自来也の頭の中にはこの時点で、ある"シナリオ"が存在していた…。

その第一弾が「九尾のチャクラ」の引き出し方。口寄せの術の「(獅子の)谷落とし」で見せたスパルタンな修行をしています(笑)そして、第二弾が「螺旋丸」だった。かつて、四代目・火影、ミナトが遺した術をナルトに受け継がせる。これは超難関でありましたが、どうしても外せない大切な"関門"だったのだと思います。

そして、このシナリオは第一部と第二部の間の2年半の修行に続いて行きます。そこで、自来也は死にかけるんですけどね(汗)。今までに二度あった自来也の三途の川巡り…綱手の入浴を覗いてぶっ飛ばされて100メートルもふっ飛んで、瀕死の重傷を負ったのと、ナルトの四本目を見た時…。その決死の「実験」に繋がるのです。もっとも、そのどちらも自来也のシナリオ通りだった…だろうけど…(笑)。

「螺旋丸」とはどんな術だったのでしょうか?一度、整理してみましょう!

「第一段階は"回転"、第二段階は"威力"。そして、いよいよ第三段階はコレだ!」

自来也は右手の水風船の中で起っている事を左手で螺旋丸を錬る事で対比して展示します(18巻/30頁)。(すげェ…。あんなにすごい量のチャクラを回転させてんのに風船がピクリともしないってばよ…。ゴムボールを割った時より威力はあるし、回転もはるかにスゲーのに!)「小さな台風」を間近に見せられてナルトは「ゴクッ」と生唾を飲んでます(汗)。

余談ですが、自来也は両手で一個づつ螺旋丸を練れるんですね。きっとある…『双腕・豪炎業火螺旋丸』…自来也はきっと持ち得る筈です。全てを灰燼に帰すような大技を…(螺旋丸への性質変化の付与はキックバックが激しい為に、リスクが大きいから封印しているかも知れません。両手が燃えちゃうとか…。最期の大技になっちゃうのかもね。だから使わない事を念じておりまする)。

「この第三段階では、これまで覚えたモノを100%出し切り…それを留める
つまり、チャクラの"回転"と"威力"を最大にしつつも風船の内側に
さらに一枚、膜を作り、その中にチャクラを圧縮するイメージ」

ここまでしっかり錬られた「螺旋丸」の威力は大木の幹を、いとも容易く抉り取る壮絶なものでした(18巻/34頁)。純粋にチャクラのみを超高速で超圧縮する事で、凄まじいまでの破壊力を発揮する、正に「小さな台風」のような術と言えます。

螺旋丸の修得シーケンスを整理すると…"回転"→"威力"→"留める"

"回転"でわざわざ"乱回転"を作り出す為に苦労したのは、二次元(平面)の「渦」ではチャクラの回転が「球体」(三次元)を造り出せないからです。ナルトが一生懸命、水風船の水を回転させていた初期の描写では、水風船が偏平していました。球体を造るのはチャクラを「圧縮」する為の必須の要素だからです。「チャクラを超スピードで乱回転させて圧縮する術」(35巻/94頁)と、カカシも「螺旋丸」の本質をしっかりと説明しています。

「この"小さな台風"を掌大に維持することが出来れば、力は分散しない…。"回転"はどんどん速くなり"威力"はどんどん圧縮されて破壊力は究極に高まる」(18巻/38頁)と、自来也自身からも一応、術の説明もありました。しかし、第三段階の「留める」は自来也も言っているように非常に難関でした。

(ウソだろ…本気の力を完璧にコントロールしなきゃ出来ねーぞ、コレ…。
今なら分かる…この第三段階。二段階までと次元が違う…)


ナルトも言葉に出来ないビビリようでした(18巻/40頁)。繊細なチャクラコントロールを要する、修得困難な術。確かに相当の威力がありますが、威力だけなら他にもアプローチは数多く存在すると思います。自来也が言った「ミナトの師だったから分かる…あやつは無意味な事はしない奴での…」(第370話「胸騒ぎ」)でも判るように、ミナトは破壊力だけを追い求めたのではなく、「螺旋丸」の先に目指す「目標」があったと考えるのが、僕の中ではしっくり来ます。

「例えば千鳥…。チャクラを電流のように"性質変化"し、
放電するように"形態変化"させて、攻撃の威力と範囲を決めている」

風遁・螺旋手裏剣の修行で千鳥を例に「術」の概念的な組成を説明しています(35巻/93頁)。それと、同時に「その意味で螺旋丸は千鳥と少し違って、"形態変化"だけを極めた術と言える」と、「螺旋丸」の特殊性についても言及しています。「螺旋丸」は極めて特殊なのです。カカシはその点に着目し、螺旋丸に"性質変化"を加える方向性を見い出したのです。それが、恩師・ミナトが目指した「目標」と信じて…。

「チャクラに"性質変化"だけじゃなく
"形態変化"を加える事で忍の攻撃力は飛躍的に高まる。
まあ"性質"と"形態"の両方の変化をセットで扱える忍は稀だがな」

九尾のチャクラのコントロールの目的で修行に同伴するヤマトの説明です(36巻/29頁)。「"性質"と"形態"の両方の変化」は困難だけど、出来ないわけじゃない。ヤマトは極めてスタンダードな「忍術」のセオリーに対して言及しています。理知的なヤマトの言葉は常に中立に感じます。

実際、千鳥は両方を同時に行っています。しかし、螺旋丸は「四代目火影でさえ、それは出来なかった」(36巻/34頁)とカカシが言うように、"性質変化"を螺旋丸に加える事は、四代目をもってしても、カカシ自身にも、実現し得なかった。究極の"形態変化"を維持しつつ、それに"性質変化"を付加する事は至難だったと言えます。

しかし、僕はここに非常に大きな「違和感」を感じています。「先入観」とは得てして、物事の「本質」を見誤る主犯格です。「ボタンを掛け違ってる?」…もしかしたら、カカシの考えはズレてないか?もしかしたら、カカシは見誤っていいるんじゃないのか…と。

ミナトはホントに螺旋丸に"性質変化"を付与できなかったのか?

ナルトは多重影分身の利用で、チャクラの"形態変化"と"性質変化"を分担する事で、螺旋丸に「風のチャクラ」の"性質変化"を与える事に成功しました。その凶悪な威力をもって、「暁」の角都を打倒してしまいます。しかし、風遁.螺旋手裏剣から放出される風のチャクラの無数の刀が、毒の効果に近い攻撃特性を生み出し、術者自身にも多大なキックバックをもたらす事を理由に綱手によって「禁術指定」されてしまいます。

ミナトほどの逸材が果たしてその境地に達せなかったのでしょうか?僕はカカシの証言を鵜呑みに出来ないで困っています(笑)。カカシは"忍術"のスタンダードにこだわり過ぎていまいか?自来也のアプローチ以外の考えに固執していまいか?と、疑っているのです。

ホントにミナトは「螺旋丸」に"性質変化"が必要と考えたんでしょうか?何より、自来也は螺旋丸に"性質変化"の「余地」がある事を言及していません。それに、ナルトのチャクラ性質にも頓着していません。自来也が教えたのは究極の"形態変化"としての「螺旋丸」です。

「螺旋丸」の開発者はミナトですが、その開発段階で自来也も関与していると、僕は考えています。その根拠は自来也の掌にあります。自来也の「見得」のシーンで、よく掌を見せますが、その掌には「渦」の紋様が描かれています。両手に描かれています。そして、自来也は「螺旋丸」の修行で、この「渦」のマークをナルトの掌に描いてあげましたね。

「先生、このマークに(意識を)集中してみて下さい」(想像)

自来也の掌の「渦」のマークはミナトに描いてもらったんじゃないかと、僕は激しく疑い、妄想しています(笑)。「螺旋丸」はミナトの主導で開発され、自来也はミナトにリードされていた。あの「渦」のマーキングは、(自来也が意外に不器用なので)ミナトが「集中」させるために自来也に与えたアイデアだったんじゃないでしょうか。自来也は、その頼もしさに期待と誇りを感じながら、ミナトを(目を細めるようにして?)見守っていたんじゃないかと、僕は考えています。

掌の「渦」は、ミナトに描いてもらった「印」だから、自来也は消す事無く、大切に自分の掌に残しているのではないかと思っています。あの「渦」は、自来也とミナトが共に過ごした証なのではないか?自来也にとって、それはミナトの残り香を感じる…大切な想い出なんじゃないかと…僕には思えてなりません。

ミナトは自来也と共に「螺旋丸」を造り上げた!!

だから、自来也も「螺旋丸」を使えるし、ナルトに教えたように、「螺旋丸」の緻密な修得シーケンスも確立していました。口寄せの術の時もそうだったけど、自来也の教え方はあまりきめ細かくなく、とても…親切とは言えません(笑)。きっと、自来也は、プロ野球の長嶋監督みたいな天才肌で、教えるのはあまり上手じゃないんだと思います。

カカシもナルトの天然っぷりを見るに付け、「自来也様、螺旋丸なんて術、よくこの子に教え込めたもんだよ…まったく」(35巻/107頁)と、不思議がってますもの。それに反して、自来也の「螺旋丸」の修行は実にきめ細かかった。だから尚更、自来也のカリキュラムは、ミナトの構築したシーケンスだったんじゃないかと思うんです。その痕跡に、ミナトと自来也が協力して「螺旋丸」を開発した臭いを、僕は感じているのです。

それは何故か?

自来也は「導く者」です。そして、自来也の弟子である事には意味があるのです。それには、妙木山の大ガマ仙人の「予言」が関与している事が、現在までに明かされています。そして、未だ明かされていない「予言」があるんではないかと、僕は考えています。勿論、自来也はそれを知り得た筈です。そして、その上で、弟子であるミナトを導いた…と。

ところで、ペインと自来也の対峙がいよいよクライマックスの様相ですが、その中で、「暁」の"尾獣集め"の本当の意味が明かされています。自来也の「乱獅子髪の術」で拘束されたペインが、自信満々に、そして、ヤケに饒舌に壮大な野望を自来也に伝えています。

「アンタはどうせ死ぬ。だから本当の目的を教えてやろう。
"尾獣"を使って新しい禁術を造るためだ。
その術、一つ使用しただけで、一瞬にして大国さえも潰せる…。
最大最強の禁術兵器をな」

恐らく、「禁術兵器」とは核爆弾のようなパッケージになっているものと思われます(第374話「神への成長!!」)。「争う国々に、その禁術兵器を渡せばいいのだ。兵器を持てば必ず人はその力を使う」と、ペインが言っています。他者に容易く譲渡できて、しかもそれを使えるのですから、形ある「物」と考えるべきでしょう。これを大ガマ仙人が示唆するような啓示を遺しているんじゃないかと、僕は考えているのです。

そして、自来也はこの来るべき「禁術兵器」の出現に対応するべく考えを巡らせていた。そして、「安定をもたらす」方の"予言の子"であろうミナトにも、それを相談するか、対応を考えるように導いたのではないでしょうか。そして、賢きミナトが思い付いたのが、「螺旋丸」だった。

ミナトは禁術兵器の対抗策として「螺旋丸」を開発した!!

チャクラを高密度に圧縮する「螺旋丸」。恐らく、ミナトはそれに"性質変化"を加える必要を感じていなかったのです。カカシは一本気な堅物だから(笑)、"形態変化"と"性質変化"のリャン面が忍術の王道と考え、「螺旋丸」の本当の意味(目的)に気付けなかったのではないでしょうか?大蛇丸がいたら「ズレてるわねェ」と言われてたかも知れません(笑)。

自来也もああ言う性格ですから、カカシに全てを伝えるような事はしやしません(むしろ意識してるので、意図的にカカシとの交流を避けている…汗)。だから、カカシは自来也に「イラッ」と来るんですけどね。ここに二人の近親憎悪を感じてしまいます。

それに、ホントに「螺旋丸」に"性質変化"の付与が必要と考えるなら、第一部と第二部の間の2年半の修行で、自来也はナルトに教えてる筈です。しかし、自来也はそれを行っていません。ナルトも自身の「チャクラ性質」が「風」である事を知るのはズッと後の事です。

自来也がした事。それは、巻き物蝦蟇を召還して、ナルトの腹に描かれた「八卦の封印式」を緩めると言う、非常に危険を伴う「実験」でした。結果、自来也は人生二度目の生命の危機に直面しているのですが…。これも自来也の"シナリオ"の一環だったと思います…けどね。

口寄せの術の修得で谷底に突き落とし、九尾のチャクラの引き出し方を覚えさせる。次に「螺旋丸」を修得させ、その上で、「八卦の封印式」を段階的に緩めて行く…「九尾のチャクラ」を徐々に解放して行く。第二部が始まった時点で、九尾の封印は「四本目」が引き出せるまでに弛んでいました。自来也は自分が死ぬ思いをしたにも関わらず、その封印を締め直そうとはしませんでした。

天地橋任務で、四本目・ナルトVS大蛇丸の描写で、四本目のナルトから漏れ出した禍々しく、超高密度のチャクラで大蛇丸の三重羅生門(33巻/106頁)を跡形もなく吹き飛ばしています。四本目は掌でチャクラを錬りはしませんでしたが、確かに漏れだした膨大なチャクラを極小さい球体に圧縮して、それを飲み込み、自らの体を大砲の砲身のようにして、その「弾」を撃ち出しています。

四本目は「螺旋丸」のチャクラの超圧縮のスキルを流用した?!

あのシーンは、チャクラの密度が高まれば質量を持つ事を証明する描写だと思います。「アレはヤバいわね」(36巻/97頁)と、大蛇丸も警戒するほどのチャクラの塊でした。ナルトの四本目が圧縮したチャクラを飲み込んだ時、(そんな高密度なチャクラで動きづらくして…)と、大蛇丸が思いも付かなかったように、あのチャクラ球は異常なまでの質量を有していました。四本目の身体の重みに耐えかねて地面が<ズズズ>と凹むほどでした。重力が空間を歪めたかのような描写でもあったと、僕は考えています。

これらを総合すると、ミナトの行動が一つの方向を収束して行くように感じています。

特に「九尾事件」でのミナトの行動です。「ミナトがわざわざ、九尾の力を陰と陽に二分し、陽の側をナルトに封印したのは、九尾のチャクラをナルトに遺すためだ」(第370話「胸騒ぎ」)とあるように、ミナトはナルトのチャクラを強化する必要性を感じていたと思います(チャクラの考察「ミナトは何故、ナルトに九尾を封印したのか?」参照)。ミナトの想定では、尋常じゃない量と質のチャクラが必要だったのだと思われます。

また、第二部が始まって、我愛羅奪還編で、(象転の術ではありましたが)あのイタチを打破した「大玉螺旋丸!!」(29巻/136頁)も、自来也の指導(導き)が大きいものと思います(アニナルの描写は考慮していません)。螺旋丸の直径を大きくする技術は自来也が与えた(か、誘引した)のではないか?と思います。これも、"性質変化"ではなく、あくまでも"形態変化"なのです。この考えはミナトの遺志を汲んだ結果ではないかと思います。

九尾がもたらす膨大な量と、禍々しい質のチャクラ。それに耐えるナルトのチャクラ。ナルトのチャクラ容量は人知を超えるものでなければならない。ミナトはナルトにそれを要求しているのだと思います。だからナルトに「九尾の"陽"のチャクラを遺した。そして、「螺旋丸」のスキル。チャクラを超スピードで乱回転させて圧縮する技術です。

その考えを自来也は「大玉螺旋丸」へ発展させて行った。
自らの"シナリオ"に基づいて…。


九尾のチャクラによって鍛えられたナルトの膨大なチャクラを使用して、大玉螺旋丸をどんどん大きくして行く。その次段階として、それをどんどん圧縮して行く…。すると、どうなるか?

チャクラには質量があります。超高密度のチャクラが究極に圧縮されるとしたら…。真球の超々大玉螺旋丸が自分の『重力半径』より更に圧縮されるまでに圧縮が可能になるとしたら…。そして、「暁」が尾獣集めの目的とする「禁術兵器」が核爆弾のようなものだとすれば、ミナトと自来也が目指した術…とは…つまり…。

「螺旋丸」はブラックホールを生み出す為の技術(スキル)だ!!

自来也は「いずれは、あの術をナルトに完成させるのが、あやつ(ミナト)の遺志だとワシは思う」と巻き物蝦蟇に話しています(第370話「胸騒ぎ」)。自来也とミナトは「あの術」を模索していたのです。そして「あの術」とは「螺旋丸」とナルトのチャクラが生み出す術なのではないでしょうか。禁術兵器の大爆発を一瞬で相殺するような『負の大爆発』…つまり、ブラックホールです。

『黒玉・螺旋丸』

螺旋丸がもたらす究極の"形態変化"の果て…空間の歪み(超重力)である「ブラックホール(暗黒洞)」が、ペインの「禁術兵器」の大爆発を飲み込んでしまう事を、僕は想定しています。ミナトは自来也の導きにより、対禁術兵器を想定した上で「螺旋丸」を開発しました。そして、「九尾事件」では「九尾の"陽"のチャクラ」をナルトに遺し、逝きました…。その行動の全てには「意味」があった…のではないか?と思うのです。

そして、自来也はナルトに「螺旋丸」を伝授することで、その遺志を確かに繋ぎました。自来也がナルトに「螺旋丸」を託す事はミナトの遺志を継承すると言う大きな意味合いがあったのです。そして、これこそが「自来也→ミナト」の強固な繋がりであると、僕は考えています(これを、カカシが知ったら、きっと「イラッ」と来るだろうな…汗)。

ミナトもまた「予言の子」だった…。そして、ナルトも…。



もしこの仮説がビンゴなら、カカシは(また…汗)ズレていた事になります。

そして、自来也に「イラッ」と来て…更に刺々しくなる?
…そっちの方が心配になったりしてます(笑)。
でも、そんな事は気にせずに…自来也。木の葉の里に帰って来てね…。

 

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