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第589話「穢土転生の術・解」③

 
「もう…何を言っても無駄なようだな」(サスケ)

「………」(穢・イタチ)

サスケは賢いから、穢土転生のイタチが粛々とカブトに穢土転生の解印をさせてる姿をみて、諦めたんだと思います。具体的にはサスケはイタチが、サスケの生き方に金輪際関わらないのだと悟ったのだと思います。イタチは死人であります。こうして二人は再会し、在りし日のイタチをサスケは図らずも感じてしまった。勿論、在りし日のイタチ完璧さをサスケは誰よりも知る人でもあります。背を向けるイタチ。イタチをしっかりと見据えるサスケ。二人は「今」…対等に語り合う男と男に成り得たのだと、僕は感じています。イタチは何も語らずサスケの前から消えてしまうかも知れない。それを最も恐れたのはサスケだろう。僕は何の疑いも無く、そう思いました。

イタチはサスケに完璧ではない。「完璧だった」と思ってくれるな…と伝えました。僕はその言葉にを刺された気がしました。イタチは矜持(きょうじ)を持って歩んでいるのです。不遜でも尊大でもなく、ましてや倨傲(きょうごう)でもありません。僕は少なからず奢り昂っていた自分を無視できないでいます。それが「完璧でない」とサスケに告げたイタチの想いに触れた瞬間、不純な温もりとなって、酷く生々しく感じられたのです。僕はイタチに頬を打たれたのだと思いました。イタチはサスケにああ言ったけど、「完璧」だよ。ただ一点、欠けた部分があるならば、それは死んだ事くらいだろうが、それを忍の「力」が結果的にではあるけれどやり直させている…何という皮肉。

しかし、その「貸し」を一切不問とし、イタチは「木ノ葉の為」と言い残し逝こうとしている。そのややこしさをサスケは充分理解してるから「何を言っても無駄」と言うのだろうと思います。サスケはイタチの望み通り、イタチを「完璧」とは言わなくなったのです。その意味で、イタチがサスケに関わらない意味を、サスケなりに考え、理解し、受け止めたのだと、僕は感じています。サスケはイタチをしっかりと見ています。眩しさに眼を背ける事無く、「完璧」を見つめている。サスケは素直になれている。それはイタチがしたからであり、サスケはされた自分を感じている…のだと思います。サスケの想いが山葵(わさび)のように<ツン>と香る。咽(む)せる。

でもまた口に運びたくなる…『NARUTO -ナルト-』

「だから…
オレを完璧だったなんて言ってくれるな」


イタチは「完璧な不完全」なんだ…(続く)。



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