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第589話「穢土転生の術・解」⑧


「あんたを見かけた時…
トビやダンゾウの言った事が
本当なのかどうか確かめてみたいと

アンタに付いて来た

だが確かめられたのは
それだけじゃなかった


アンタといると昔を思い出す

…兄を慕っていた
幼い日の気持ちをな」
(サスケ)

「………」(穢・イタチ)

「だからこそなんだ

昔のような仲の良かった
オレ達兄弟に近づけば近づくほど…
アンタを理解すればするほど…


アンタを苦しめた木ノ葉の里への
憎しみがふくれ上がってくる

前にも増して
どんどんそれが強くなる…

アンタがオレに
どうしてほしいのかは
分かってるつもりだ

アンタはオレの兄だからこそ
オレを否定するだろう


でもオレもアンタの弟だからこそ
アンタが何を言おうとも止まらない

ここで兄さんが里を守ろうとも…
オレは必ず里を潰す」
(サスケ)

「…………」(穢・イタチ)

(寅)<スッ>(カブト)

(辰)<スッ>(カブト)

「さよならだ」(サスケ)

(亥)(穢土転生の術…”解”!!)(カブト)

(兄さん)(サスケ)

<ファ>(穢・イタチ)

穢・マダラ完成体・須佐能呼を出したのと時を同じくして、穢・イタチがカブトを幻術にハメて穢土転生の解印を聞き出して、そのままカブトを操り粛々とチャクラを練らせ、印を結ばせ…穢土転生の術を解くシーケンスを執らせています。カブトの穢土転生で呼ばれたイタチですから、術が解けたらイタチは消えてしまいます。折角、こうして二人逢えたのに、兄さん…アナタはまた自分の前から消えてしまうのか?サスケの「何を言っても無駄なようだな」には、そんな恨み節が多量に含まれている様に思います。それはイタチが「木ノ葉隠れのうちはイタチとして…もう一度忍里を守ることができる」(ep588)なんて素っ気ない事言ったのもかなり関係してて、サスケの気持ちも解ります(笑)。

その後、「もうこの世界に未練はない」(ep588)と付け足したもんだからサスケが切れた…切れた(笑)。しかし、サスケは同時にイタチの矜持(きょうじ)を持った行動に共感すらしている筈です。それはトビやダンゾウがサスケに教えた「イタチの真実」というものが嘘ではなかった…と、イタチと共に過ごした時間の中で確信しておりまして、イタチの行動をイタチの信念が支えていた事もサスケには理解できたからだと思います。イタチは何者かに命じられるまま行動した人形ではなく、イタチが信じるものの為に、木ノ葉隠れの里の為に自らの意志で行動したのだと、サスケは理解したのです。だから、サスケはイタチではなく木ノ葉隠れが憎いのです。だから、「木ノ葉を必ず潰す」と言うのです。

イタチはそんなサスケにもう何も言いません。それはサスケに関わるのは自分ではなくナルトであると信じて疑わないからです。イタチが携えるサスケに対する想いは全てナルトに手渡されたのです。だから、イタチが穢土転生を返す事で得られた「木ノ葉隠れのうちはイタチ」としての命を穢土転生の術を解く為に使い切ろうとしているのです。ちなみに、穢土転生がヤバイから潰すというイタチの徹底した姿勢や態度は長門からの情報提供の賜物と思われます。穢土転生で呼ばれ週ジャン何冊分も炎天下を歩いた筈なんですが、その時、長門からカブトの結界の座標とか、召還された強者リストすら聞かされていたんだと思います。勿論、その中にうちはマダラがいる事も…。その「力」が何を意味するのかも…。

しかし、そんな事はサスケには判りません。イタチは口が腐ってもサスケに告げないでしょうし、サスケをゾンザイにも思えるくらい軽く扱い…だってサスケの前で「未練はない」なんて!!…自分のやるべき事をしっかりとやり遂げて、「今」また逝こうとしている。それでもサスケがイタチを責めないのは、イタチだから何か考えがあると思うからです。サスケは「イタチを信じる」のです。サスケはイタチの考えや行動を受け容れる事は出来ないけれど、理解できるようになった訳です。そこには「イタチはイタチ、自分は自分」という見識がある。それは母・ミコト抑うつ状態にあるサスケに何とか伝えようとした重いであります。サスケはイタチを含む、自分を取り巻く事情をようやく咀嚼できたのです。

サスケは随分と大人になったと思います。才能に支えられ、ややもすると無軌道にも思えた「力」が、しっかりとしたを地に刻む方向性がみられます。それは「信念」と言い換えても良いレベルでしょう。サスケのその雰囲気がイタチをどんなにか安心させた事か。それを噛み砕き飲み下した後、もう一度イタチが述べた「未練はない」に触れれば、また味わいも違うでしょう。サスケがイタチの矜持を認める様に、イタチもまたサスケの成長というものを認めた訳です。だから、イタチはサスケをこの世に遺して自分だけが逝こうとも「未練はない」のです。イタチはホントに泣きたいくらい「今」のサスケが喜ばしいのです。ハグして、サスケの頭をぐしゃぐしゃにして褒めてあげたい気持ちで一杯なのです。

しかし、それを善しとしないイタチ。そのオトナっぷりがサスケを引き付ける。まるでイザナミの回廊の様に二人はこの一瞬を巡っているようじゃないですか。そんな中、サスケはイタチを「兄さん」と呼び、筈傾げも無く幼き日の気持ちを思い起した…とイタチに素直に告げています。慕っていた…と告げた。そこまでしながら、イタチが守り通そうとした木ノ葉を潰すというのは、トビが「木ノ葉隠れよりサスケの命が重かった」としたイタチの行動に対するサスケなりの答えでもありましょう。サスケにとってもイタチは木ノ葉隠れの里なんかより重いのです。その意味が、サスケの気持ちが理解できるイタチだから、イタチはサスケを諌(いさ)めません。それは、イタチは嬉しいからです。

イタチは死ぬほど…嬉しいのです。

二人の相互の理解がお互いを抑制阻害もしない。二人は「今」やっと仲睦まじい兄弟になれたのです。それはサスケのステージがイタチと対等になった事を意味するのだと思います。だからこそ、サスケはイタチに「さよならだ」と言えたのです。サスケはもうアイデンティティを確立した大人になりましたから、イタチの行動そのものを受容する事ができる。イタチの想いとか願いを充分に理解できる。その上でサスケはサスケの想いや願いを果たす為に行動する。それは憎しみと暴力に支配されたこれまでのサスケではありません。イタチはそれを感じ安堵したのでしょう。もうこの世に未練などない!!それがイタチの辞世の真意でありましょう。だから、だからこそ僕は祈るのです。

お願い!!イタチ!!サスケに…

「愛している」と言ってくれ!!

イタチの考察に続きます!!

また今夜!!

第589話「穢土転生の術・解」
ナル×ジャン ケルベロス




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