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「紡」(「愛している」と言ってくれ!!)

 
「…イタチ…
アンタはいつも
オレに今度だ
後でだをつき
あげく死んだ…
だから今度こそ―」<ザッ>(サスケ)

「…………」(穢・イタチ)

「性格は死ぬまで変らないが…
オレは一度死んでる…
そのつもりだ」(穢・イタチ)

「兄弟で仲間ハズレですか
面白い」
<ズズズ…>(カブト)

第578話「絶望の弱点!!
」で「…分かった 話は後でしてやる…代わりに先ずはこいつを倒す…ただし殺すな」とイタチがカブトを蔑(ないがし)ろにしながら久方ぶりのサスケとの再会を楽しんでいるような口ぶりに、カブトのハブられた感が否めず、長い舌を出して毒づくカブトが、僕は惨めに思えてなりませんでした。イタチはサスケに「また今度だ」(「DEKOTON」虐殺前夜…第四夜参照)を封印し、ちゃんとサスケの相手をしますと「約束」しています。その仲睦まじい二人の交わりに疎外感が満載で耐えられんかった訳です。この後、カブトが仙人モードを披露して攻勢に出るんですが、そこでも懲りずに「兄弟の時間」なんてのを二人が楽しむのでカブトの自分語りが止まらんのです。

イタチはサスケに「約束」してるんです。それをイタチの人となりに照らせばどんなにそれが「鉄板」であるか、誰よりもサスケはその確かさを感じていた事でしょう。カブトを黙らせればイタチが自分に向き合ってくれる。そう考えるサスケのモチベーションたるや恐らく『NARUTO -ナルト-』史上最高だったんじゃないでしょうか。だからサスケはイタチと共にカブトを抑えにかかる。少なくともサスケのイタチに対する憎しみは失せています。それは自分が知る「イタチの真実」がここまでのイタチとの関わりで、自分の中で反証…いやいや…確認できたからなのでしょう。この場合、カブトは徹頭徹尾…蚊帳の外…どんなに頑張ろうが何の意味もない。それが人生の持つ不公平さなんだと、僕は思います。

「サスケ…
お前をそうしてしまったのは
他でもないオレ
今さらお前の決断にどうこう言える
立場ではないのかもしれない


だが
こうなってしまった以上
一言だけ
ちゃんと言っておきたい言葉がある」(穢・イタチ)

「!?」(サスケ)

「ちゃんと場を整えてからな
だからまずは奴を止めるぞ」(穢・イタチ)

「…………」(カブト)

第581話「それぞれの木ノ葉」で、イタチがカブトにとどめ刺しちゃった…と、僕は本能的に感じていました。実際はこの一話前にイザナミの「二人の同じ感覚」を演出していて、仕込み済みのリーチ棒を場に投げた状態。イタチの技量を考えればカブトはカモられたも同じで、最早、僕の興味はカブトがどんな能力を出すかでも、どんなに頑張るかでもなく、カブトが<キュッ>っと締められた後、イタチがサスケにどんな風に「約束」を果たすかに、僕の興味は収束していました。カブトのお腹から蛇を生やした姿とか、お涙頂戴の自分語り。それに対して「オレだって…」とイタチが一言でも口にしたでしょうか!?多かれ少なかれ…人生って闘いだから。自分だけが辛いなんて考えるのは滑稽です。

イタチだって四歳で戦場を彷徨い…地獄を見たんだよ。カブトの苦労とイタチの苦労を比べてどうすんのって話…なのです。だから、イタチはカブトのその辺には一切突っ込まないのです。その一点にイタチがカブトに示す同情があると思います。イタチはカブトすら認めているのです。お前も辛かったんだよな…と、イタチは…イタチはそういう目でカブトを見ている。それがカブトには痛い訳で、それが無いサスケにどうしても言葉が向く。それはカブトがサスケに救いを求めているという事なのだろうと、僕は考えています。そんなことするカブトも詰んでます罠(笑)。でも、相手がイタチなんだから仕方ない。カブトはイタチに穢土転生を返されたからにはイタチにフルボッコになるしかったのよ。

イタチはそのくらい完璧「約束」を守る人だったんだと思います。サスケもそう感じていたし、カブトもそう感じてたんじゃないでしょうか。イタチは信じていい人だと思うんです。イタチのそういった「人となり」とか「存在」といったものが「うちはの石碑」すら否定してしまう。うちはにあってうちはでない。イタチとはそれ程の代物なのだと、僕は信用しているのです。イタチの生き様が示す「やるせなさ」でいいのかな、ジクジクとしてリアリティのない実直さみたいなものって、きっと、イタチが「素」で生きたそのままが「うちはの石碑」の指針否定しちゃってるんだと思うんです。イタチは勿論…愚痴なんて零しませんけど……。そこはカブトとイタチは決定的に違います。

不平とか不満とか…ネガティブな言動をイタチは決して遺していません。それって凄い事なんだと思うんです。人として、オトナとして見習いたい心構えだと思います。そんなイタチが…ですよ。サスケに「一言だけ」…ちゃんと言っておきたい言葉がある…と言うんですから。これは黙っちゃいられないでしょ。イタチがサスケに何て言うのか!?穏やかじゃ居られないでしょ!!この「一言」はサスケのこれからの人生を左右しますよ。イタチが何の為に命を燃やし、何の為に散ってしまったのか?それをサスケに告げるのをイタチは、あの時、善しとしなかったのだと思います。でも、「今」だからこそ、サスケが「まだ間に合う」と思うなら…言うべきだろ!!言ってやれよ!!

「愛している」…と。

イタチが消えちゃう前に…
僕はどうしても紡(つむ)ぎたいんだ。

その「想い」を僕は皆さんに語りたいんだ…続く。



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