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自来也は何故、『火影』を固辞したのか?

 
「火影になるべきは本来お前だったということだ
三代目はずっと次の火影をお前に…」

酒酒屋で綱手がゲロしました(笑)(40巻/130頁)。きっと、三代目が健在の頃、ダンの「死」によって抜け殻状態になった(笑)綱手の元に見舞いがてら足しげく通い、猿飛は愚痴でもこぼしていたんでしょう。ついでに、自来也の自慢話とか(笑)。大蛇丸は既に里を抜けた後でしょうから、猿飛としても、「火影」に相応しいのは自来也であると考えていたのでしょう。

しかし、この行いも猿飛の「浅はかさ」でもある訳で、猿飛の「ダメ親」(笑)たる所以であります。こっちが駄目だからあっち…って言うんじゃねェ。このダメッ振りは反省しないといけないところです。この頃、自来也が「得体の知れない力」を手にして頭角を現して来た。それに猿飛が目を止めたのは容易に想像できますが…。

もっとも、自来也も「事情」の在る身故、この時も、いくら何でも「若いでしょ」とも思える「波風ミナト」を身替わりにして危うく難を逃れたんでしょうが(実はこの件がミナトに対する「後ろめたさ」にも繋がるのですが…それはまた別の考察で…)、これと似た事が木の葉崩しで三代目が亡くなった時にもありました。実際は他にも一杯あったんでしょうけど…。

例によって、単眼鏡で女湯を覗く自来也に忍び寄る影…二つ…(笑)。

「今、木の葉隠れの力は恐ろしいほどに低下しておる…
この状況で最優先させねばならぬのは、
さらなる危機を想定した準備だ」(ホムラ)

「…隣国のいずれかが、いつ大胆な行動に出るかも分からぬ…
よって、里の力が戻るまで各部隊からトップ数人を召集して
緊急執行委員会を作り、これに対処してゆくことを決めた。
…が、それにはまず…信頼のおける強い指導者が要る」(コハル)

「…今や揉め事の種はそこら中に転がっておる…
大蛇丸だけではない」(コハル)

「いいか…一つ基本的な方針を言っておく……
五代目火影は今すぐにでも必要だ!」(ホムラ)

「そして、昨日、火の国の大名と設けた緊急会議で…自来也。
…それがお前に決まった」(コハル)

「おあいにく様。ワシはそんな柄じゃあないのォ…」

三代目の後任人事を自来也は固辞しています(16巻/100頁)。ご意見番のコハルとホムラが二人掛かりで、理詰めで切々と説いてはみたものの、自来也はと言うと、けんもほろろでした(汗)。自来也はその代役に綱手を提案し、その居場所を自分が見つけ出し木の葉に連れ帰る事を約束し、二人を沈黙させています。

自来也は妙木山の大ガマ仙人の「予言」に基づく役割がありますから、「火影」と言う重席に就いて縛られる事は望まないのは想像に難くないところではあります。長門(ペイン)たちに忍術の修行をつけたのも「三年間」の歳月を傾けた…「エーッ!!??」と思いましたよね…壮大な(笑)ものでしたから、自来也にとっても「火影」への就任は厳しかったと思われます。

今にして思えば、ご意見番の二人は自来也に関する「予言」を承知していて、自来也にプレッシャーをかける事で、綱手を探し出させる方向に持って行こうとする意図があったのかも知れません。二人の引き下がり方って呆気無さ過ぎだし、咄嗟の変わり身にしてはホムラの提示した「暗部を三人…」なんて条件も周到過ぎとも思えました。

自来也は予言の「選択者」としての役割を果たす責任があった!

だから、木の葉隠れの里長・「火影」の座に就く事は許されなかったのです。これは「木の葉隠れの里」よりももっと大きな「世界」の平和と安定の為ですから仕方ない…と言えば、仕方ないですが、自来也自身は「火影」をどう思っていたんでしょうか?ホントに「おあいにく様。ワシはそんな柄じゃあないのォ…」と、取り付く島もないような断わり方をする程、興味はなかったんでしょうか?

また、かなり後の描写になりますが、自来也は蝦蟇の時空間忍術を用いて遠距離を極めて短時間に移動できる能力を有していました。その「(蝦蟇の)力」を利用すれば、長門たちを教えた時も、「べったり」の三年間ではなくて、あちこちを「行ったり来たり」する忙しい三年間だったのかも知れませんし。恐らく、水辺さえあれば、望む時に望むように世界を行き来できたんじゃないかと、僕は考えます。

だから、ちょこっと無理をすれば、予言の「選択者」と木の葉隠れの「火影」は兼務も可能だったんではないでしょうか?それに、誰が見ても自来也は「火影」の器でもあったとも思います。自来也がけんもほろろに「火影」の就任要請を断るのには何か理由があるんじゃないでしょうか?それか、ホントに「火影」に興味がなかった?まっぴら御免だった?触手が<ピクリ>とも動かない対象だった?!

違います!それは断じて違う…

その「本心」を、自来也は自身の「走馬灯」で吐露しています。

火影たちが成した偉業に比べれば
ワシのしてきたことは取るに足らぬくだらぬことばかり…

ワシも歴代火影たちの様に死にたかった

火影岩を見上げながら自来也は悔恨すらしています(第382話「本当の選択!!」)。自来也も「火影」に憧れていたんです。大好きだった三代目から、歴代火影の武勇伝を聞かされるにつけ、自分もかく在りたい!と思う…自来也少年だったんだと思います。そして、きっとナルトのような「熱い言葉」を吐いていた事でしょう(笑)。

オレってば火影になる!!
そんでもって、どの火影をも超える火影になるんだ!!
まっすぐ自分の自分の言葉は曲げねェ…それがオレの忍道だ

自来也がその最期を目前に、ナルトの「恥ずかしい言葉」(?)を思い出したのは、100%!!若き日の自来也も唱えていた言葉だったからです。自来也もその「役割」の特殊性もあって、ことさら、心の内を曝す事はなかったけど、自分の生き写しのようなナルトをどんなにか抱き締めたかった事でしょうか(ヤバッ!!また、目頭が…)。自来也はナルトの屈託なき笑顔に若き日の自分を重ね合わせていたのです。

自来也だって、ホントは「火影」になりたかったのです!

もう一つ…その気持ちを肯定する描写が実はしっかり残っていて、その時、大騒ぎすれば良かったんですが、「自来也悪人説」(遠い目…汗)なんてのもあって、逆に、その描写を巧妙な「フェイク?」なんて感じたりもして眠らせてました(笑)。どこかと言うと、自来也がナルトを帯同して綱手姫を探しに行くエピソードで、自来也と綱手が短冊街(?)の"おでんや"で、しっぽりと一杯やるシーンです。

綱手が大蛇丸の条件に傾きそうな空気を察した自来也が激しいプレッシャーを綱手に与えるのです。この時、自来也は今まで見せた事のないような「本当の殺意」をちらつかせます。自来也が物語の中で唯一見せた「殺意」です。

「それと…一言だけは言っておく
歴代の火影たちは木の葉の里と、そこに生きる者たちを守り…
乱世を治め、里を繁栄させるという、その理想…その
夢に命を懸けた!

先代達の気持ちが分からぬお前じゃないだろう。
もし…その木の葉の里を裏切るようなマネをしてみろ」

『その時はワシがお前を殺す』

正真正銘の自来也の「殺意」を感じました(18巻/122頁)。そして、この激しい「殺意」が綱手に向けられた事に僕は注目しています。自来也は綱手を愛していますから、一生賭けて愛し続けてきた人ですから、そんな自来也が「殺す」と言って仕舞える程、「火影」とは自来也にとって尊い存在であることを意味すると、僕は考えるのです。

自来也は大蛇丸に綱手が寝返ってしまう事より、綱手が先代火影の行いを汚す事を恐れたのです。そして、もし、その罪を綱手が犯すと言うなら、如何に愛する綱手であろうとも、自来也は本当に手に掛けていた事でしょう(そしたら、また「隈取」が伸びてたんだろうな…)。でも、この言葉を綱手に告げた自来也は辛かったんだろうな。後にも先にも、自来也のここまでの「殺意」の描写他にはないですから…。

話をちょっと戻しましょう。

自来也がまだ幼き頃…。自来也・綱手・大蛇丸がアカデミーを卒業し、三代目・火影に就任する前の猿飛先生に弟子入りした辺りです。アカデミーの卒業年齢が「6歳」と言うのは、めちゃくちゃ優秀だったんだと思います。既にその頭角は周囲の目にも止まっていた事でしょう。しかも、将来、三代目・火影に就任するに至る人物である猿飛に師事する事が意味するものは小さくはないと、僕は思います。

「自来也・綱手・大蛇丸」は「火影候補生」だった!?

悪意と野望を秘めた瞳…
そういう素養があったのは…
気付いておった…
気付いていて
知らぬふりをしてきた…
まだ、戦乱の時代に…
強く才能に満ち溢れた天才…
まさしく数十年に一人の
逸材だったから…
自分の意志と力を
受け継いでくれる存在…
そう思いたかった

三代目の回想からはその筆頭には大蛇丸が居たと感じられました(14巻/85頁)。大蛇丸が悪に染まったりしなければ、四代目は間違い無く大蛇丸だったんでしょう。これに関しては、一緒に居た自来也や綱手も異存はなかったのではないでしょうか。それ程、大蛇丸は優秀だった…と言えると思います。大蛇丸は「白眉」だった…筈です。自来也にとっても大蛇丸は「超え難い壁」のような存在であったんでしょう。

しかし、これは結構、有名な話だったようで、自来也の孫弟子(弟子の弟子)であるカカシが(大人気なく…笑)告げた言葉からも知れるところです。木の葉病院の屋上のナルトとサスケの衝突の直後のエピソードです。カカシがその「刺々しさ」を大爆発させるエピソードです(笑)。

「簡単に言えば、かつてのアナタ(自来也)大蛇丸みたいな関係ですかね」

やはり…かなり刺々しく…カカシが自来也に(懇々と)話しています(20巻/99頁)。この時のナルトとサスケの衝突は「喧嘩」と言うにはデカ過ぎた…その深層を自来也は読み違えているかも知れない!!老婆心ながら…のカカシの登場だったのです(笑)。多少の遠慮はありますが、結構な長台詞で畳み掛けます(笑)。

ちょっと、余談させて下さい……。

「ほう…」

このシーンで、自来也の台詞は意外に少なく、正に「サンドバック状態」でした。カカシもここぞとばかりに「言葉責め」に出る訳ですが、自来也も相当、バツが悪かったんですよね(笑)。この時、自来也が「ほう…」と言ってますが、そのまま"ふくろう"になって何処か遠いところに飛んで行きたい気分だったんじゃないでしょうか(笑)。

もっとも、この時点で、自来也がナルトとサスケの関係性に目を止めさせた功績は大きく、自来也のこれ以降のナルトの教育に存分に発揮される事になるのです。自来也も避けて通りたかった部分なんでしょうが、それに気付かせたカカシは凄いです。オトナです。大先生です!!(笑)

「アイツ(ナルト)にとってサスケは、仲間であると同時にライバル…
まぁ、常に対等な存在でありたい男ってことです
おそらく………そのサスケの安い挑発に耐え切れなかったんでしょう…
忍者学校の頃からずっと追っかけて…追っかけて来ましたからね
今のナルトは私やアナタじゃあなく…
誰からよりもただ…認めてもらいたいんですよ………サスケにね

一方でサスケはナルトの成長スピードを身近で感じて劣等感を感じてる
自分がまるで成長していないと思い込んでしまう程にナルトは強くなりましたから」

ここまで言われて、自来也は「ナルトとサスケ」の関係性を初めて認識するんですから、やっぱりこの方(←自来也)は鈍いです(笑)。この時点まで、考えてもみなかった…と言うような雰囲気でした(汗)。この自来也の鈍さが恋愛でも遺憾なく発揮された事を、自来也は知らない……(苦笑)。

木の葉崩しが集結して、その傷も癒えぬ内にサスケは修行に戻ります。サスケはナルトの木の葉崩しでの活躍っぷりに大いに焦っていたのです。これも、先の木の葉病院の屋上のカカシ大先生(もう、「大先生」です!カカシは真の…人間関係の…達観者ですよ!)の言葉を借りるなら…(20巻/101頁)

「だから…サスケはナルトを認めたくない…
認めてしまえば今までの自分を否定してしまいかねない…
難しいもんですね。ライバルってのはね」

気持ち悪いくらい…ドンピシャにナルトとサスケの関係性に言及した言葉と思えます。カカシは他者の心を感じさせたら、木の葉イチ!忍界イチ!です(笑)。カカシはこの「難しさ」を感じる前に親友を失ってますから…。今も、その口惜しさを彼は抱えているんです。その意味では自来也に言ったこの言葉には多分な「ヤッカミ成分」が含まれているんです。だから、刺々しい…(笑)(←「カカシが自来也に刺々しい理由」カカシの考察参照)。

オレは…何も出来なかった…
ナルトは異常なまでにどんどん強くなっていく…
"落ちこぼれ"呼ばわりされてた忍者学校の頃から見たら…
信じれれないくらいの成長だ…

近くでずっと見ていると分かる…
アイツは何か凄い力を秘めている…
時に…恐怖すら感じるほどに…


うずまきナルト…お前は一体何者なんだ…
…オレは……オレはどうしたら強くなれる…

もう、焦りまくリのサスケです(16巻/178頁)。当時は"写輪眼"の覚醒率も低く、ナルトに内在する「力」の本質を掴めず、焦りに拍車がかかってるだけなんですが、これも「若さ」と考えて良いと思います。未だ12~13歳なんですから…。それに、「得体の知れないモノ」は誰だって恐いですからね。

でも、この「得体の知れないモノ」に苦しめられているのが自分だけだと思うのは、「子供」と言うよりは「甘えん坊」なんだけど…僕もその「甘えん坊」だから、あまり突っ込めません(汗)。みんな自分だけが辛いと思ってしまうものなんですよね。仕方ないですよね(汗)。

読者はみんな知っている事なんですが(笑)、ナルトは人柱力であり、その腹の中には途方も無い「量」と禍々しい「質」のチャクラを発生する「九尾」が封印されています。他の考察にも書いたけど、それはきっと「原子炉」みたいなものです。もっとも、ナルトはこの内在する「九尾」に苛まれた過去を払拭して「今」があるんだけど、サスケはそこに考えが及んでいないんです。

人間の感覚とは常に相対的であり、何かに対しての優劣で物事を判断してしまう傾向があります。サスケもナルトやその他大勢と自分を比べ、安心し切っていたんだと思います。ナルトなどにどんな事があっても水をあけられる事なんてない!!サスケはそう高を括っていたと思います。でも、木の葉崩しの土壇場でそれが覆された…。この時のサスケのショックの大きさは量り知れません。

そして、この「焦り」がサスケを「闇」に導く事になるのです。そして、それが「大蛇丸」と言う漆黒の「闇」であった。自来也がナルトを教え、大蛇丸がサスケを導く…。光と闇。そして、それが絡み合う。正しく、それは「陰陽」そのもの。嫌らしいくらいに美しい「貌」(かたち)を成してますね(笑)。だから…ホント…キッシーって、嫌らしい(笑)。

「ククク…どこまでもめだたい奴ね。自来也」

「…もう考え直してはくれないのか…大蛇丸」

気付いてる人もいると思いますが、ナルトや自来也は、それぞれがサスケや大蛇丸に少なからず「負い目」を感じて接しているのです。その根底には共通したモノがある。それを二人は言葉にはしないけど、接し方の「負い目」として無意識に漂わせてしまっている…。また、それが厄介な事に、サスケや大蛇丸の「琴線」に触れるような「余計な気遣い」になってしまっている事に、ナルトと自来也が気付いていない。「天然」とは実に恐ろしき攻撃力なんですね(笑)。

後付けの「九尾」や「蝦蟇の力」はズルイ?!

自分の望むところではないにしろ、後付けで「力」を得てしまった事に、ナルトも自来也も無意識の内に「後ろめたさ」を感じてしまっているのです。「素」の才能や能力では断然、サスケや大蛇丸の方が上でしたから。自来也だって、妙木山に迷い込んだのは、何をしても大蛇丸に勝てなくて、途方に暮れた末の逃避行みたいなものだったんじゃないでしょうか。ま、それは大きな「運命」の流れではあったんですが…ね。

「この妙木山に一人の人間の子が迷い込む…
その子に蝦蟇の力を与え、予言を与える…
それがワシがワシ自身のために見た夢…予言だったんじゃ」

大ガマ仙人によって自来也は「蝦蟇の力」を与えられます(第376話「予言の子!!」)。これはナルトに封印された「九尾」にも似た、後付けの「力」であったと僕は考えています。自来也が妙木山での修行を終え、木の葉に舞い戻った時に、大蛇丸は自来也の異変を察知した筈です。そして、焦ってしまった…。サスケが慌てふためいたように…。

大蛇丸が「闇」に染まったのは自来也の責任?!

それは丁度、木の葉崩しが終結した後のナルトとサスケの関係に似ていたものと、僕は推測しています。大蛇丸も…サスケが感じたように…自来也の急激な成長や自信に恐怖すら覚えたんではないでしょうか?だから、大蛇丸は「禁術・不死転生」に走った。あれは自らを「人柱力」と化すような術とも言えます。自来也はその生来の天然っぷりも手伝って、知らず知らずに大蛇丸を追い詰めてしまったのですね。

もっとも、「蝦蟇の力」も…ナルトが「九尾」を不意に封印されたように…自来也が望んだ「力」でもなく、「運命」の悪戯でしかなかった訳だけど、どんな事情があれ、自来也の存在が大蛇丸を追い詰めてしまった事は隠しようのない事実です。自来也はそれを受け止め、大蛇丸に対して「負い目」を感じてしまっているのです。

自来也は大蛇丸を自分の「目標」と掲げるほど尊敬しています。ナルトがそう思うように…自来也も大蛇丸に認めて欲しかったのです。自分を認めて欲しくて大蛇丸に近付く事が、大蛇丸を傷付け、追い詰めてしまう事に「繊細」になれなかった。そんな「ハリネズミのジレンマ」をオトナになってから気付くのです。

…思い返せば、ワシの物語は失敗ばかりだった…

自来也の「走馬灯」の冒頭部分です(第382話「本当の選択!!」)。

友を止めることも出来ず

大蛇丸の里抜けを自来也は食い止められなかった。大蛇丸に自来也が近付けば近付く程、大蛇丸は傷付くんですから、止められないのは当たり前で、仕方のない事ではあるんですが、運命とは残酷なのです。しかし、自来也はその悲しみの上をしっかりと歩む強い人でもありました。逆に、大蛇丸は甘ったれなんです。でも、自来也は自分を責めてしまう。そう言う、良い人でもあったのです。

自来也は大蛇丸こそ『火影』に相応(ふさわ)しいと思っていた!!

その大蛇丸が里を抜け、その代わりに「お前が『火影』に就け」と言われても承服できない訳です。自来也はそんなに器用な人ではないですから。おまけに、自分の「役割」を成す為に「蝦蟇の力」を放棄する事もできない。しかし、高潔な自来也は大ガマ仙人に与えられた「蝦蟇の力」で強くなった自分を本当は良しとしていなかったのです。

「しかし小僧…おぬしゃ女子にもてんよーなるゆーて
その体は嫌がっとったんじゃろーがの!?」

自来也は「仙人モード」を使う事を避けていたんです(第375話「二大仙人…!!」)。"二大仙人"の言う「女子」云々は態の良い言い訳でしょう。自来也は常に「自分自身の力」にこだわっていたんだと、僕は考えています。そして、それが本当の人間の強さなんだと言う事を示したかったんだと思います。そして、それを何より大蛇丸に判ってもらいたかった…とも思います。だから、「蝦蟇の力」を得て強くなった自分は『火影』になってはいけないと、自来也は考えたんではないでしょうか。

自来也は『火影』に憧れを抱いていました。『火影』のように死にたいと思っていました。これまで何度も『火影』に就任するチャンスのあった自来也がそれを執拗に固辞したのは、大蛇丸に対するリスペクトが多分にあったのは確かですが、その奥に横たわる「本当の強さ」へのこだわりを無視はできないと思います。そして、その真意は、自来也はその壮絶な死に様をもって、その確かさを僕らに示したのです。

「大切な"何か"を守ろうとする時、人は本当に強くなれる!」

自来也もそれをキッチリと提示したのです。これは、ナルトの中の「九尾」に対する大きなアンチテーゼであると思います。果たして、自来也の「死」がどんな風にナルトに伝わるのかは知れませんが、自来也の示した「奥ゆかしさ」をナルトにも感じてもらいたいです。そして、ナルトには自分自身の「力」で大切な「何か」を守れる人になってもらいたいと考えます。それが、本当の成長だと、僕には思えるからです。
そして…カカシ大先生が大外一気でナルトを教え導く展開なんてなったら良いな…と思ってしまう「甘えん坊」のケルベロスです……(でも、カカシまで……は嫌だァ…)。

 

第384話「二つの道…」 | BLOG TOP | 『写輪眼の本当の秘密』

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