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第615話「繋がれるもの」⑤


「……」<スッ…>(ナルト)

<スッ……>(そうだ…)(ナルト)

(父ちゃんと母ちゃんだけじゃねェ…)(ナルト)

(そうだろう…今までだって)(ナルト)

<スッ>(ナルト)


「ヒナタ…
ありがとう!」(ナルト)

(オレの命は一つじゃねェ…!!)(ナルト)

「…お前がオレの横に
いてくれたおかげだ…」(ナルト)

(そして…ネジ…
ありがとうだってばよ…)(ナルト)


(ナルトくんの手って…
大きくて…強くて…何より…)(ヒナタ)


<ズン>(十尾)

<メラ>(ナルト)

<グッ>(ナルト)

「行くぞヒナタ!!」(ナルト)

「!!」(ヒナタ)

(とっても安心する………)(ヒナタ)

「う…うん…!!」(ヒナタ)


<ゴウ>(ナルト)

ナルトは九尾事件において八卦の封印式を施され、その中に父・波風ミナト母・うずまきクシナのチャクラと九尾の(陽の)チャクラを格納した狡い子でありました。父と母の温かいチャクラを絶えず感じながらナルトは生活していましたから、傍目にはどんなに寒々しい環境であろうと不安でも孤独でもありません。ナルトがどんなピンチに陥ろうと、諦める事無く生き抜けたのは、父と母のチャクラがどんな時も励まし続けたからなのだと、僕は考えています。それに加えて、封印式の奥には無尽蔵ともいえる九尾のチャクラが待機していて、それを母・クシナが胎盤で濾しとり、徹底的に九尾のチャクラ毒を解毒し、その上、非接触の毛細血管が完全に母子を分離して関与するかの如く強烈なチャクラを供給するんだから堪らない(笑)。

それが一般的にはナルトの施された「チート設定」であり、所謂「主人公補正」というものであります。そして、それがあるからナルトは独りきりで生活し、成長する事を許容されたのだとも言えます。ま…「師」は居ましたよ。イルカさんとかカカシ先生とかエロ仙人とか…しかし、それらはあくまでも補助的にナルトに関与しただけで、ナルトのメンタリティは完璧に八卦の封印式の管理下にあったと、僕は考えています。だから、ナルトの底知れないポテンシャル(潜在能力)にいつだって先生が驚いてましたもの(笑)。自来也までがそうだったのを見ると、恐らく封印式にミナトやクシナのチャクラまで格納されているとは思わなかったんではないかしら。彼らレベルの忍にもナルトは不可解極まりない存在だったのは確かでしょう。

大蛇丸がアンコの「天の呪印」に白蛇の細胞(≒柱間細胞)を組み合わせて復活(解邪法印)できたのは、大蛇丸の呪印が仙術チャクラで構成されるからで、仙術チャクラとは「分離された術者の意志」と大蛇丸が定義しているように、思考や精神を肉体から切り離してパッケーングする術(すべ)が忍術には許されている事が分かります。僕は黄色い閃光・波風ミナトは二大仙人と融合することなく仙術を会得していたものと考えて居ります(「ミナトは何故、"黄色い閃光"だったのか?」参照)。なので、八卦の封印式に織り込んだミナトのチャクラは仙術チャクラだったんではないかな…と考えています。クシナは殆ど情報がないのでアレですが、仙術ができようができまいが女&母の意地で何とかなるでしょう(笑)。

話が逸れ逸れですが…ナルトの「チート設定」を考えてるとサスケが不憫に思えます。こんなにも父と母を近くに感じ…ミナトもクシナもナルトのお腹にへばりついてるんだからゼロ距離もいいとこじゃない!!一方サスケは目の前で父と母を大好きな兄・イタチに殺められて、煎餅屋のオバチャン以下一族を一瞬にしてうしなって天涯孤独になって、ホントのホントに独りぼっちで、勿論ナルトみたいに父と母のチャクラなんてありません。でも表面的には判別できないし、サスケの方がイケメンで写輪眼を開眼してたりいろいろと出来る子と来たもんだから「何で!?」となってしまう(笑)。ナルトもサスケも「独り」だったんだけど、二人の味わった「独り」は全くもって意味とか内容が違うのです(汗)。

しかし、「うちは虐殺」に端を発する孤独という「闇」によってサスケは強化されましたし、これまでグダグダ説明したナルトも「八卦の封印式」という「愛」に強化されて来ました。それぞれに「力」を与えた…という意味において二人の「孤独」とは子を想う親の「善かれ」が満ち満ちており、違わない訳です。それぞれが兄系と弟系に合ったやり方だったのかな…と思います。今から考えると、サスケの肩口に撃ち込まれた大蛇丸「天の呪印」ですけど、あれが仙術チャクラ大蛇丸から分離された意志だったのだから、少しはサスケの為になったのかも知れません。しかし、大蛇丸のチャクラは冷たくてサスケを安定させるには至らなかったのかな。でも、悪意だけではないような…が大蛇丸なんだな。

結局、それもイタチ兄さん須佐能呼・十挙剣で吸い出しちゃったんだけど、その後のフォローはイタチ兄さんがしっかりとやり遂げましたね。しかも、カブトの穢土転生の泣きの一回のオプションまでありましたから、大蛇丸もカブトの中から眺めてて「余計な事しちゃったわーッ」と呟いてたりして(笑)。それがサスケに「悪くない」と告げさせたのかな…などと、僕は思ってたりします。そして、その通りサスケは悪くない…否…寧ろいい!!凄くイケてるオトナに脱皮しました。サスケの場合はナルトと真逆で貶(おとし)められる形で強化されてますから解りにくいんだけど、見た目マイナスであったんだけど「愛」を与えられてたんです。そして、それがKFB(カブトフルボッコ)で完全に取り除かれた訳です。

きっと、それと同じフェイズにナルトも居ると、僕は思うんです。ナルトは八卦の封印式という「愛」に絶えず庇護されてきた狡くてチートな子だったんだけど、それじゃーダメ…というか、そろそろ自分自身の足で地面を踏みしめ、自分自身の目でものを見て、耳で聴き、頭で考えなきゃならないオトナになる時期に差し掛かったんだと思うんです。サスケが大蛇丸をメロメロにした…ああも気持ちのいいスッキリとした物言いができるオトナになれたように、ナルトも変わらなきゃならない。傍目には解らないけど、愛されてチャクラも含めていろんなものを与えられて来たナルトと(サスケもな…)だから、ナルトは自分が愛されて育まれた事をちゃんと認識しています。こんだけ愛されたんだから当たり前(笑)。

イタチが穢土転生の泣きの一回で果たした「愛している」ってのは、実はそういうことなのです。イタチはサスケにそれをちゃんと教えねばならなかったのです。だからサスケはああも変われた…。そして、今度はナルトの番とばかりにナルトが試されているのです。勿論、ナルトはしっかりやり遂げると思いますよ。それを先ずヒナタが感じています。ヒナタの手を握りしめたナルトの手の温かさ。ナルトはこれまで守れなかった命を思い出しています。そして、彼らが居たから在る自分というものをしっかりと感じている。確かに生きるのは自分です。でも活かされる自分もまた在る。その両輪が合わさって人は人になれる。そういう風にできている。また、人のアイデンティティとは正しくそうやって形成されるのであります。

だから、それが解るナルトに在るのは「感謝」なのであります。だから「感謝」がナルトの身体から迸るようなのです。今年、成人されたナル×ジャンの読者様もそんなような事を話されていました。僕はそれが嬉しくて嬉しくて何度も何度も何度もメッセージを読み返しては泣いた…。泣かせて頂きました。それと同じものをヒナタは感じているのかも知れない。しかしナルトの温かさとは父・ミナト母・クシナだけが与えたものではない。これまでナルトと関わった数々の恩人がナルトに与えた温かさなのであります。それは断じてナルトの「チート設定」などではない。人が人を愛する純粋なのであります。今まで何だか解らないけど豊かだったナルトの「心」が、リアルの「愛」を実感し、それら全てに感謝している。

何となく…じゃなく、ナルトはしっかりと、ハッキリと「愛」を感じています。そして、それらに感謝できた。これこそナルトの「成人」なのだと僕は思うのです。ナルトはようやく「人」「成」れたのです。様式は全く違うけれどサスケがそう成ったように、ようやくナルトもそう成れたのです。僕は何でこんな風に書いてるんだろうと思う時がある。しんどい時も面倒臭い時もある。眠いのは毎日だ(笑)。でも書き続けている。それは僕が愛されたからなんだろうと、今…思える。僕は愛され育まれたのだ。だから感謝している。そして、こうして皆さんとネットで繋がれている。僕には僕の得たもの…「愛」を伝える義務がある。その為に僕は書く。それは恩返しみたいなものなのだ。今まで沢山愛された。

今度は僕が「愛」を与える番なのだ…。

第615話「繋がれるもの」
ナル×ジャン ケルベロス


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