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第616話「忍び舞う者たち」④


マダラにオビトが突かれて十尾を動かしてそれをチョウジが倍化の術で受け止めるところから、いのの心転身→シカマルの影真似の術の連係…所謂、猪鹿蝶の行割愛させて頂きます。お時間もお時間ですし、賞味期限切れということで(汗)。この部分には親と子の絆みたいなものが描かれていています。僕が大変気持ち良くなるのは、子がの思う様に上手く成長を遂げているところなんだと思います。いのもシカマルも非常に出来が良く、特にシカマルは出来過ぎなくらいで気持ち悪くも在ります。少年少女は彼らが示す良き子供像にプレッシャーを感じる事無く自由に育って欲しいと、子を持たぬ身ながら不遜にも願ってしまいます。しかし、伸び盛りに「こう在らねば…」と考えると窮屈じゃないですか。

オトナになれば他人の目を意識して行動せねばならなるんだから子供の時くらい自由に奔放に生きるべきなんじゃないのかと、僕は思うのです。だから、いのやシカマルみたいな良い子にならなくてもいいですよ。しかし「悪い子になれ!!」と励ましてる訳じゃなくて、頑張らないで欲しいな…と思ってます。しかし、オトナはいのいちやシカクの様に在るべきなのだろうと思います。彼らは子供をよく見ています。子供らのひたむきな努力というものを見逃さなかった。それを作戦本部が消滅するまでの刹那にちゃんと伝えています。他にもいろいろとあるだろうに、その一点をちゃんと踏まえるのは凄いです。オトナは子供に「頑張れ!!」じゃなくて「頑張ってるね!!」と言うべきなのです(閑話休題)。

「ネジィ~~!!」(リー)

「リー…もう泣くな…!!」(ガイ)

<ザッ>(ヒナタ)


「う~~~」(リー)

「リー…」(テンテン)

「リーよ…
我らがネジの想いを捨てぬかぎり
ネジは我々の中で繋がり生きている…!」
(ガイ)

「……
お前らにいいことを教えてやる…

その繋がりが今のオレを作ったのだ
それは強い呪いでもあることを
知っておけ…!!」
(オビト)

「……」(ナルト)

「ナルト……
オレが言ったんだよなお前に…
”仲間は絶対に殺させやしない”と…

アレはな…
オレ自身に言い聞かせた
戒めでもあるんだ
…オレは今まで多くの仲間を
守れなかった


だから今度こそ仲間を守ると口にする…
だがその度に仲間を守れなかった事実を
見つめ直すことになる


その”傷”と…
一笑向き合っていくことになるんだ…」
(カカシ)

「だから忍び耐える者…
忍者なんだろオレ達は


忘れさせてなんかくれねーよ」(ナルト)

「……」(カカシ)

「…そもそもその傷が
仲間がここで生きてるってことじゃねーのかよ…


夢の中で
自分が傷つかねーよーに作った
仲間なんて本物じゃねェ…

それって本物の仲間を消すってことだろ…」(ナルト)

「……」(リー)

「呪いだろーが何だろーが
オレは本当のネジをここに置いときてェ!!」
(ナルト)

<グッ>(ナルト)

強力な九尾のチャクラをナルトがチューニングして連合軍の忍に供給して各個の忍術を強化する。一発目にドンピシャの心転身を2秒と持たずに弾かれましたが、それを九尾のチャクラで強化すれば何とかなる…とシカクは考えたのでしょう。「何とかなる」というか、「何とかしろ!!」という願いだったのかな。作戦本部は直ぐに消し飛んでなくなってしまうので、後の事は「自分で考えろ=お前なら何とかなる!!」というシカクのシカマルに向けたメッセージに他ならないでしょう。シカクにそれを言わせるほど、シカマルはシカクを安心させる存在だった…そうなっていたのだと思います。ぶっちゃけ今まさにシカクが消えてしまうから、シカマルはシカクの痒いところに手が届く子を曝け出すのです。

これが今日寝て明日会えるならこんな風には接しないです。もう会えないからシカマルはシカクが欲しがる言葉を選び抜いて届けています。しかし、子供がオトナの気持ちを想いやって言葉を選ぶなんて…と、僕は思ってしまうので閑話休題したにも関わらず止まらない(汗)。しかし、シカマルが子供じゃなければどうだろう…と思うのです。シカマルはもう立派なオトナであれば、こういうのはアリですな。まるで二人で酒を酌み交わす様に二人は交われたのかな。僕は何度でも言う。少年少女はオトナの気持ちなど気にするな。でもいつか。いつの日か。君らを見つめ続けるオトナの気持ちが解る時が来たなら、君らはそれと同じ気持ちを君らの後に続く子供らに向けて欲しい。そういう風に人は繋がるのです。

僕は何でこんな事を考えるんだろう…と考えていました。『NARUTO -ナルト-』の連載が始まって十余年…あの時小学生だった子は高校生とか大学生となり、或いは社会人になった方もいらっしゃる。成人された方もいる。月日は流れ世は移ろう。人生とは一瞬の光陰であります。僕の脂肪がこびり付いた魂にも『NARUTO -ナルト-』の中で躍動する子らの成長が理解できる…。この子らはオトナになった。父と母を見本に実にしっかりとした人物に成長したと感じます。その想いが第四次忍界大戦の最中に酌み交わされたのだと、僕は考えているのだろう事に気付くと、このダラダラとしたやり取りが酷く大切に思えるから不思議(笑)。そしてきっと…それが「忍び舞う者たち」の主題なんでしょう。

「オレは本当のネジをここに置いときてェ!!」

傷付く事を極端に恐れるオビト…。痛みに対して過敏なまでに身構えるオビトに容赦なく突き刺さるナルトの言葉の刃。それはカカシすら躊躇する一手だったのだけれど、局面を覆す妙手でもあった筈です。ナルトの言葉は、ここに居る全ての忍の心を振るわせるに足る衝撃だったと、僕には思えるのです。オビトなんか、もうワナワナとなって膝がガクガクになってるんじゃないでしょうか。隣にマダラが居なければナルトに「抱いて!!」と哀願したかも知んない(笑)。そのくらいナルトの言葉は男前ですよ。昨日まで子供だと思ってたあのハシカイ悪ガキが、どうにもこうにも素晴らしく気持ちの良い若者に成り、カカシの迷いすら吹き飛ばす妙手をサラリと指し切るオトナになった…。

ナルトが子供なら「こうしろ(在れ)」と命令した筈です。しかし、「(オレは)こうだ(在りたい)」とナルトは胸を張った。これはもう親の所行ですよ。いのいちが、シカクが胸を張って生きた。その生き様を子供らに届けたのと同じ。面と向かって「ああしろ」とか「こうしろ」とは言わない。シカクが自分の背中を見せたのは、何も強要したくなかったからです。それはきっと「頑張れ!!」と言わないのと同義なのです。それが「親心」なのです。このお話の始まりの始まりの六道仙人だって「謎」だけを残してバラバラになったじゃない。「親」なんて皆そんなもんですよ。いつか自分の残した事共を子供らが噛み砕き五臓六腑で養分を搾り取り血肉に換える日を夢みてるのよ。教えないのが大事なのよ。

そして、いのもシカマルも…そしてナルトもいつの間にかこんな男前のオトナになってしまいました。この土壇場でネジの死に折れ掛かった連合の性根を叩き直してしまう。ナルトは間違いなくカカシを超えた境地に立っています。精神的に…。そして恐らく、この局面を一番期待してたのはオビトなんじゃないかと思うんです。オビトは不安の塊だから誰かに救われたいと思ってる筈なんです。もっと純粋に「誰かに導かれたい」と思ってる。マダラにはそれが出来なかったんですね。オビトに「力」「知識」をマダラは与えたんだけど、いのいちやシカクのようには出来なかった。ナルトに仕込まれた八卦の封印式のようにも機能出来なかった。つまり「親」には成れなかった訳だ。

僕は何だか嬉しくて仕方ない気持ちで居ます、それは子供だった『NARUTO -ナルト-』のキャラが立派なオトナに成長を遂げたのがお話からアリアリと読み取れるからであります。それはこういった子らの「親」がどれも素晴らしくイカすオトナだったからなのだと思います。自分はそういう風になれてるんだろうか?僕はその答えをこの先もズーッと探しながら何かをするのでしょう。思えば『NARUTO -ナルト-』と僕の関わりとはその答えを探す旅だったのかも知れません。だからもう一度言う。言わせて頂く。親の気持ちなど思い遣らずに自由に暮らせ。いつかそれが解る時が来るから。その時、まだアナタの親御さんがご存命なら一緒にお酒でも飲んであげて下さい。きっと泣きますから。

そして物語に話を戻すと、ナルトはまさにその段階…境地にあると言えましょう。ナルトは手をぐ嫁・ヒナタ(←コラーッ!!デリケートな内容に何故に土足で踏み入る!!)を安心させ、いのに、シカマルに、カカシに…忍連合の皆に毒性を除去して尚、力強い九尾のチャクラを供給するに至る…。そして、オビトの一言にファビョるカカシを男前な台詞で瞬時に落ち着かせます。そして、その男前はオビトにも通じ、きっと誑す…誑し込む筈です。同じ様にネジの死に特別な意味を感じるリーの心の氷もナルトは融解させてしまうでしょう。ナルトはいのいちやシカクが長い時間を掛けてその子に与えて来たものを一瞬で与えるのです。だってヒーローなんですもの!!世界を救う救世主なんですもの!!

ナルトは必ずやリーを立たせる。

第616話「忍び舞う者たち」
ナル×ジャン ケルベロス


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