スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

第617話「忍び舞う者たち 其ノ弐」②

 
「……」(リー)

「…………」(リー)

(本当のネジを…

ここに…)
<スッ>(リー)


無駄だよリー…
努力したところでお前にオレは倒せない…
これは決まっていることだ

ライバルなら他を当たれ…」(ネジ)

「…オレの負け試合…見てたのか…?
…なぁ リー…オレは今まで…」(ネジ)

「リーいつかお前の剛券とオレの柔拳…
どちらの拳が上か…本気で戦ってやる…
ただし…

…オレの目の黒いうちは負けはしない!」(ネジ)

<スッ……><ゴウ>(ナルト)

「…それを言うなら
目の白いうちはじゃないの?
ネジの場合!」(リー)

「ん…?ああ…うん…まぁ
とにかくライバルとして
オレが居るってことだ」
(ネジ)

<スッ…>(リー)

ネジの骸を抱きかかえて泣きじゃくるリーが一瞬ナルトの言葉に我を取り戻します。リーは自分の胸をそっと押さえる…。そこには自分の命…それとネジが確かに息衝いている。リーは自分の中に止まったネジを掻き集める様に思い返します。そこには傲慢な頃のネジも居ました。そして「敗戦」を機に変節するネジ。この「敗戦」とは恐らく中忍試験(第一部)の対ナルト戦でしょう。あれはネジの人生を大きく変えるイベントだったんですね。ネジの人格形成には「呪印」が大きく関係していて、それは名門・日向一族硬直させる呪いそのものでありました。ネジは深い深い闇の中に居ました。しかし、その闇の中からナルトが救い出してくれた。ネジはそれを足場にして日向の呪縛を撥ね除けました。

ネジがサスケの様に落ちまくらなかったのは、中忍試験以降をヒアシが支えてくれたからだと、僕は考えています。サスケの場合はネジよりももっと複雑で眼の覚醒にまだ何段階かの試練があったから、取り敢えず大蛇丸に預けられましたよね(汗)。ヒアシはネジをネジの父・ヒザシに代わり関わりを持ちました。それは親代わりを努めたという事であり、具体的にはネジの才能を認めるという事から始まったように思います。ここいら辺も大蛇丸に似ているのだけれど、大蛇丸はサスケを欲しがる蟒蛇(うわばみ)で、いつか食べちゃおうと思ってたのね。しかし、ヒアシモズかホオジロの様にカッコウ・ネジ我が子として育てましたから(”托卵”と言います)、その違いは途方も無く大きいでしょう。

非常に余談ですが、うちは虐殺以降、サスケの親(父母)とは正しくイタチでありまして、大蛇丸はサスケが育まれる巣の外でヨダレを流す蟒蛇(うわばみ)だったのですね。しかし、その蟒蛇もサスケに「知恵の実」を運ぶけったいな役割を持っていたので、おせっかいな近所のおばさんみたいな感じですかね。その歪さが削り取られた今となってはもっと近しい気持ちが大蛇丸を支配していて、サスケとの関係性が何とも気持ちいい訳です。アレかな…自分が小さい頃を知ってる子って大きくなってからも可愛いから。こんな僕でもその子の為に何かしたいと心の底から思いますもの。だから、復活した大蛇丸がサスケに世話を焼いて言われるままにナビゲートしちゃう気持ちは痛いほど解ります。

話を戻すと、ヒアシは正しくネジの親の様にネジを導いてくれたんだと思うのです。宗家の庭でネジに修行をつけるヒアシがネジの才能直視しています。ヒナタの現状を鑑みれば、宗家としてそれは在ってはならない事なのだけれど、ヒアシはネジの才能を認め、それを伸ばす努力を惜しみませんでした。マザーテレサ『愛の反対は憎しみではなく無関心』と仰っておられますが、ヒアシはネジに関心を寄せたのです。宗家だ分家だ…という名門・日向一族の掟を超えてネジと向き合ったのです。それは既に日向の呪いから救われたという事でしょう。ヒアシ興味とか関心がネジに向かいネジを支えたから、ネジはナルトへの敗戦以降もネジ曲がらず道を踏み外さず歩めたのです。

ネジはヒアシされたのです。そしてネジはその心地よさを無駄にしなかったのです。それがネジを更なる高みに押し上げたのです。ネジはヒアシや自分を活かしてくれるに気付けたのです。それはヒアシがネジに向けた興味や関心が大きいのだと、僕は思います。誰にも才能はあるのです。この世界の子供ら全て「天才」は宿っているのです。人は誰しも何かの「天才」なのであります。そして、それを見出し育むのは親の役目。また、ネジの傲慢さとは「無関心」であったと、僕は思います。しかし、ヒアシが向ける視線の何と温かな事か。ネジはそれに心の底から感謝したのでしょう。ネジの心はその温かさに真に解放されたのだと、僕は思います。向かうべくしてネジの関心はリーの才能に向かった…。

ネジはリーをしたのです。べ、別に性的な意味では無く、興味と関心を持って二人は関われたのです。リーはネジの言葉を掻き集めながら、ネジが自分に向けてくれた気持ちを想い出します。泣いてる場合じゃない。もう泣いてなんか居られない!!その瞬間、ナルトは何も言わずリーの背中をそっと押すのです。この男前が!!解りますか!?ネジはリーの胸に今も居るのです。ネジがリーに迸らせた関心が今も在るのです。ナルトが余計な言葉を付け足す必要はもうありません。ナルトは無言でリーの背中を押し、そっと温かいチャクラを流し込む…。これは既にイタチ兄さんとかヒアシと同じ「親の所行」なのです。そしてこの見事なまでのナルトの成長気持ち悪さに、図らずも僕は涙してしまうのです…。

続きまーす!!

またヒアシとヒザシが入れ子…ヒエーッ!!(修正済)


第617話「忍び舞う者たち 其ノ弐」③ | BLOG TOP | 第617話「忍び舞う者たち 其ノ弐」①

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。